ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
気がついたらそこは鬱蒼とした森だった。
何故ここにいるのか分からない。
自分が誰なのかも分からない。
今まで長い時間眠っていたような気がする。
憶えているのはそれだけ。
とりあえず前に進んでみる。
恐ろしい姿かたちのモンスターは一体もいない。
だが、人間の形をしたモンスターとは何度も出くわした。
野盗と言う奴だ。
馬鹿め。
俺が金があるように見えるか?
相手は人間だが、『敵』には容赦しない。
『敵』を倒すことに何のためらいも無い。
俺はそう言う性格の存在のようだ。
俺の前に何度も鮮血が飛び散った。
しばらく歩くと村があった。
俺がいると村の人に迷惑をかけるかも知れない。
そう思って引き揚げようとした。
その時・・。
「どうしたの?」
目が覚めた。
いつものベッドだ。
俺は夢を見ていたのか。
「俺の気配に気づいて目が覚めたか。流石だな」
部屋のドアを少し開けて、こちらを覗く男がいる。
蒼龍隊隊長のイドゥン様だ。
「まあそうですね」
イドゥン様は、俺が来るまでは重要な事しか話さなかったそうだが、俺の教育係を任されてから話す事が多くなったそうだ。
何故かは分からないが、それが良い事なのかどうか、俺には分からない。
「ところで、どうかしましたか?」
俺はそう言ってベッドから飛び降りた。
「時間を見てみるが良い」
俺は部屋の壁にかけてある時計を見た。
「あっ・・」
「いつもは朝食の20分前にはテーブルに着くお前がまだ来ていない。それで、ミカエル様にお前の様子を見に行くよう言われたのだ」
確かに、すでに朝食の10分前になっていた。
そんなに眠っていたのか・・。
「失礼しました。すぐに向かいます」
「ああ」
そう言って、イドゥン様は部屋を出て行った。
俺もすぐに準備をし、部屋を出た。
城内での食事は、ミカエル様・カタリナ様夫妻とユリアン大臣・モニカ様夫妻と俺以外のメンバーはランダムになる。
ラドム将軍は余裕のある時に一緒に摂り、後は4人の部隊長の誰か一人が、一般の兵士を3~4名引き連れて同席させる。
その理由としては、
①隊長が部下の人となりを知る事ができる。
②ミカエル様やカタリナ様が色々な話を聞きたい。
③俺に各隊の兵士の性格を認知させる。
と言った所か。
③の理由は、俺の所属隊がまだ決まっていない事もある。
朱鳥・玄武・蒼龍・白虎のどれかの術が得意ならば、その部隊に所属すれば良い。
だが、俺の得意な術は『太陽術』だ。
そのため、術に関してはミカエル様が直々に教えてくださっている。
武器は剣が得意なのでユリアン大臣に教えていただいている。
その他の技術(部隊の連携とか、馬の扱いとか)に関しては、各隊をたらい回しにされている。
だから話を聞いていく内に、俺に合う部隊がどこかを、俺とミカエル様が把握する意味合いもあると思う。
今日はイドゥン様が3名の部下を連れてきていた。
ラドム将軍の姿もあった。
「おはようユウ」
「おはようございます」
俺はそこにいる人達に挨拶した後、自分の席に座った。