ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

5 / 197
ユウ編 第一章①

気がついたらそこは鬱蒼とした森だった。

 

何故ここにいるのか分からない。

 

自分が誰なのかも分からない。

 

今まで長い時間眠っていたような気がする。

 

憶えているのはそれだけ。

 

とりあえず前に進んでみる。

 

恐ろしい姿かたちのモンスターは一体もいない。

 

だが、人間の形をしたモンスターとは何度も出くわした。

 

野盗と言う奴だ。

 

馬鹿め。

 

俺が金があるように見えるか?

 

相手は人間だが、『敵』には容赦しない。

 

『敵』を倒すことに何のためらいも無い。

 

俺はそう言う性格の存在のようだ。

 

俺の前に何度も鮮血が飛び散った。

 

しばらく歩くと村があった。

 

俺がいると村の人に迷惑をかけるかも知れない。

 

そう思って引き揚げようとした。

 

その時・・。

 

「どうしたの?」

 

 

 

目が覚めた。

いつものベッドだ。

俺は夢を見ていたのか。

 

「俺の気配に気づいて目が覚めたか。流石だな」

 

部屋のドアを少し開けて、こちらを覗く男がいる。

蒼龍隊隊長のイドゥン様だ。

 

「まあそうですね」

 

イドゥン様は、俺が来るまでは重要な事しか話さなかったそうだが、俺の教育係を任されてから話す事が多くなったそうだ。

何故かは分からないが、それが良い事なのかどうか、俺には分からない。

 

「ところで、どうかしましたか?」

 

俺はそう言ってベッドから飛び降りた。

 

「時間を見てみるが良い」

 

俺は部屋の壁にかけてある時計を見た。

 

「あっ・・」

「いつもは朝食の20分前にはテーブルに着くお前がまだ来ていない。それで、ミカエル様にお前の様子を見に行くよう言われたのだ」

 

確かに、すでに朝食の10分前になっていた。

 

 

そんなに眠っていたのか・・。

 

 

「失礼しました。すぐに向かいます」

「ああ」

 

そう言って、イドゥン様は部屋を出て行った。

俺もすぐに準備をし、部屋を出た。

 

 

 

城内での食事は、ミカエル様・カタリナ様夫妻とユリアン大臣・モニカ様夫妻と俺以外のメンバーはランダムになる。

ラドム将軍は余裕のある時に一緒に摂り、後は4人の部隊長の誰か一人が、一般の兵士を3~4名引き連れて同席させる。

その理由としては、

 

①隊長が部下の人となりを知る事ができる。

②ミカエル様やカタリナ様が色々な話を聞きたい。

③俺に各隊の兵士の性格を認知させる。

 

と言った所か。

 

③の理由は、俺の所属隊がまだ決まっていない事もある。

朱鳥・玄武・蒼龍・白虎のどれかの術が得意ならば、その部隊に所属すれば良い。

だが、俺の得意な術は『太陽術』だ。

そのため、術に関してはミカエル様が直々に教えてくださっている。

武器は剣が得意なのでユリアン大臣に教えていただいている。

その他の技術(部隊の連携とか、馬の扱いとか)に関しては、各隊をたらい回しにされている。

だから話を聞いていく内に、俺に合う部隊がどこかを、俺とミカエル様が把握する意味合いもあると思う。

 

今日はイドゥン様が3名の部下を連れてきていた。

ラドム将軍の姿もあった。

 

「おはようユウ」

「おはようございます」

 

俺はそこにいる人達に挨拶した後、自分の席に座った。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。