ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「済まなかったなガモリー。気を悪くしただろう?」
「いいえ、大丈夫です」
「まあ、気にしないように。ここにいる者は皆、君の味方だからね」
と、クレティン大将が仰いました。
クレティン大将は20代後半ぐらいでしょうか。
髪の色は紫色で、かなりの童顔です。
あと、言葉遣いが丁寧で、とても好感が持てます。
「ああ!その通りだ!!」
と、今度はグラフ中将。
グラフ中将は30代前半ぐらいでしょうか。
髪は橙色で筋骨隆々としており、牛をイメージさせます(褒めてますよ)。
逆に妹であるミルダ王妃は、髪の色は同じですが、少し気弱な感じを思わせます。
「そう言う事です。ルートヴィッヒ様、これ以上奴を調子に乗らせない方が・・」
ローファ少将も苦言を呈しました。
ローファ少将も30代前半ぐらいでしょうか。
髪の色は黄緑色で、少し神経質な印象を受けます。
「ガリンは前国王の部下でな。奴を冷遇すると、前国王の支持者が騒ぎ出しかねないのだ」
「あんな性格の部下を優遇したら、それこそ前国王の支持者が騒ぎ出しそうですが」
と私は言いました。
「その通りだ。だからこそ奴を優遇しているのだよ。奴が表に出れば出るほど、前国王の支持者は減っていくだろうからな」
「そうでしたか。流石です」
「理解してもらえて良かったよ。あと、アルスについてだが、彼は私の親戚でね。実力は申し分無いが、性格が悪い。彼の事についても、申し訳なく思っている」
「いいえ。私の事でしたら大丈夫です。お気遣いありがとうございます」
「それならば良かった。では、改めて状況を聞こうか」
「はい」
そこで私は、
①スタンレーとファルスは、スタンレーの攻撃待ちである事
②ユーステルム、ランス、ヤーマスとは協力関係を結んだ事
を、ルートヴィッヒ様に報告しました。
「ふむ・・。初日にしては上出来だ。良くやってくれた」
「ありがとうございます」
「明日はどうするつもりだ?」
「明日はリブロフを支配下に置こうと考えています」
「そうか。リブロフか・・」
「ルートヴィッヒ様・・」
ミルダ王妃が、ルートヴィッヒ様の事を気遣ったようです。
リブロフはルートヴィッヒ様の故郷だからです。
支配下に置く事について、色々な想いが巡ったのでしょう。
「大丈夫だミルダ。ガモリーよ。全てお前に一任する。とりあえず、今日はゆっくり休むと良い」
「はい。ありがとうございます。お先に失礼します」
「メリア、イード。お前達も一緒に行け。私はもうしばらく仕事があるからな」
と、ヴォルフ元帥が仰いました。
ヴォルフ元帥は40代前半ぐらいでしょうか。
幼馴染ではありますが、ルートヴィッヒ様より少し年上のようです。
普段から表情はものすごく険しいですが、優しい父親であるとイードさんが言っていました。
私もそう思います。
「はい、分かりました」
「お先に失礼します。父上」
私達は同時におじぎをして、玉座の間を出ました。
「いや~!スカッとしたぜ!!見たか?ガリンの表情を」
「ええ!心の中で、『ガモリー良くやった』って思っちゃった」
「俺も俺も!!」
「あんなひどい人間がこの世の中にいるなんて、ちょっとショックですね」
「ああそうか‥。ガモリーには記憶が無いんだっけか」
「はい」
「ある意味それは幸せだったのかも知れないな。アイツら以上に嫌な人間だって多分・・いや。いないか」
「いないわね」
「良かったです」
お二人が笑いました。
私達は、私の部屋の前まで来ました。
「おっと!ガモリーの部屋に着いちまったな。じゃあ、この話はこの辺にしておいて・・。明日はリブロフか・・。俺達は一緒に行けないかもな」
「そうね。顔を知られてるし」
「ガモリー、一人で大丈夫か?」
「大丈夫ですよイードさん。偵察に行くだけですから」
「俺は簡単には諦めん。一緒に行けるよう父上と交渉してみる」
「父上やルートヴィッヒ様に迷惑をかけるのだけはやめてよね!」
「分かってるよ姉貴」
「それでは二人とも、お休みなさい」
「ああ、お休み」
「お休みなさい」
私は二人と別れ、部屋に入りました。
シャワーを浴びてベッドで横になると、明日のシミュレーションをする事にしました。
ああして・・。
こうして・・。
それから・・。
いつの間にか眠っていました。