ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
少しずつ明るくなって来た。
昔は暗い中を歩くのは危険だと言われていた。
何故なら、夜にしか活動しないモンスターもいたからだ。
けど、今はモンスターなんていないから、暗かろうが明るかろうが関係ない。
それでも一応身を守るため、俺もルネも武器は持っている。
ルネはアーメントゥームで、俺はバトルハンマーだ。
ルネのアーメントゥームだが、ファルスにはロングスピアしか売ってないから、俺がスタンレーで売っているアーメントゥームをプレゼントしてやった。
今も俺がやったアーメントゥームを持ってきている。
何故分かるのか?
実は、俺の名前を小さく書いておいたんだ。
結構前にやったのに、綺麗なままだ。
大事に使ってくれていると言う事だ。
まあ、物を大切にする事は、ロボ鷹の使い方で良く分かってはいたがね。
男の二人旅なんて、オレもそうだが、むしろリーケルの方が嫌がるはずだ。
だって、四六時中女の事しか考えていないような奴だぜ?
オレはこいつとの旅は別に嫌じゃ無いが、リーケルはどうなんだ?
正直、嫌がってる素振りは全然見せていない。
嘘を吐くのが下手な奴だから、オレとの旅は別に嫌じゃ無いって事か・・。
まあ、それは置いておいて・・。
リーケルの武器が『バトルハンマー』ってのはどうなんだろうな?
せっかく『ロボ鷹』を作れるほどの器用さがあるんだから、レイピアとかの方が合ってそうだが・・。
バトルハンマーが使いやすいのだろうか?
オレのアーメントゥームはリーケルからもらった物だが、ほとんど使っていない。
おそらく、リーケルも実戦はほとんど無いだろう。
ガキの頃にモンスターはいたけど、ガキの頃にモンスターと戦うなんて論外だし、今はモンスターがいなくなった事で、戦う奴もいなくなった。
もし今とんでも無い敵が目の前に現れたら、オレ達はどうしたら良いんだろうな?
二人はそんな事を考えながら黙々と歩いていた。
すると、すぐに山が見えてきた。
「あの山の中だ」
「山を登るのか?」
「登るけどすぐだ」
二人は山を登り始めた。
ルネの後を、リーケルが遅れずに附いて行く。
木々に囲まれた道を歩いていたが、やがて広くて見通しが良い所に出た。
「ここを左に・・!?」
「どうした・・」
「戻れ!」
リーケルが何か言いかけたのをルネが制した。
そして、リーケルを押し戻して木陰に隠れた。
「な・・何だアイツは・・?」
「何かいるのか?」
二人が小声で話し始めた。
「ああ・・。洞窟の前にデカい奴が・・。見てみるか?」
リーケルは返事をする代わりに頷いた。
二人がゆっくりと木陰から左側をそっと覗いた。
洞窟までは30メートルと言った所か。
ルネが言った通り、人の二倍以上のデカさのオーガみたいな奴が洞窟の前に立っている。
どうやら見張りをしているようだ。
「あ・・あれはモンスターじゃないか!?モンスターは絶滅したんじゃ無いのか・・?」
「し・・知るかよ・・」
「どうする・・ルネ・・?」
「どうするって言われても・・」
「奴はオーガだな」
「うわぁ!!!!」
後ろからいきなり声が聞こえ、二人は驚きの声を上げてしまった。