ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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リーケル&ルネ編 第一章⑥

オーガはギロッと二人の方を見た。

だが、すぐに関心を失ったのか正面に向き直った。

 

二人は再びそっと覗いて、それを確認した。

 

「ふ~・・。危ない危ない・・」

「いや。奴は気づいてるさ。気づいているが、こちらには来られないんだ」

「な・・何なんだよ・・。いきなり何なんだよお前!?」

「って言うか、誰だよテメェ?!」

「そう言う言葉遣いはやめた方が良いって、父親から教わらなかったか?」

「ぐっ・・!!よ・・余計なお世話だ!!」

 

ルネは痛い所を衝かれた。

昨日、父親に同じ事を言われたばかりだったからだ。

 

いきなり現れた男は歳は40歳ぐらいか。

褐色の肌に、黒い長髪を後ろで結んでいるのが特徴だ。

 

(な・・何だ・・?)

 

(このオーラは・・?)

 

リーケルは男を改めてしっかり見ると、その異様さに気づいた。

それだけでなく、圧倒的な実力差を感じた。

気づいた時には、背中に汗をかいていた。

そして、体が震えた。

 

(この人は)

 

(敵に回しちゃいけない・・)

 

瞬間的にそう思った。 

 

「さっきあなたは、『奴は気づいているが、こちらには来られない』と仰いましたよね。それってどう言う意味ですか?」

「リーケル!?お前何でそんな丁寧な言葉遣いを?!」

「ルネ!良いからここは俺に任せろ!」

「あ・・ああ・・。分かった・・」

 

(リーケルのこの表情・・)

 

(本領発揮って事か・・)

 

「簡単な事さ。アイツはあの洞窟に何人たりとも入れる訳にはいかないんだ。だから、あそこをテコでも動く事が出来ないんだよ」

「あの洞窟で一体何をやってるんですか?」

「知りたいのか?」

「ええ、まあ・・」

「あの洞窟の中には、お前達が探している『野盗もどき』はいないぜ。奴らがいるのは、『洞窟寺院跡』と呼ばれる、ここから東にある所だ。もっとも、もういなくなっていると思うがね」

 

(あれ?)

 

(何か違和感が・・?)

 

「それはどう言う意味ですか?」

「昨日、再びランスからスタンレーへの積荷が襲われた。で、スタンレー王のジェイスンが『野盗の討伐命令』を出したからだ。しかも、ファルス王のクラックスにそれを伝えた後でな」

「ええ!?」

 

リーケルはルネを見た。

ルネは首を振った。

 

(親父の野郎・・)

 

(そんな事オレには一言も・・)

 

(って、野盗の事を訊かなかったからかも知れんが)

 

「これで野盗もどきがいなくなった場合、ファルスが、『スタンレーが討伐命令を発した事を野盗もどきに伝え、野盗もどきを逃がした』って事になり、スタンレーが怒り狂って戦争に発展するかも知れん」

「じゃあファルスと一緒に野盗を討伐したらどうでしょうか?」

「野盗もどきは情報集めもしっかりやってて、自分達で判断してすでに逃げているから、結局は同じように思われるだけさ」

「ダメか・・」

「討伐命令を出されたからには、奴らはそこに居続ける訳にはいかない。もし居続けたら、自分達が何者かバレてしまうからな。まあ、お前達は情報から遮断された環境にいたから、そんな事知りようが無いだろうが」

「えっ・・?」

 

(そうか!)

 

(やっと分かったぞ)

 

リーケルが何かに気づいた。

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