ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「あの洞窟を調べたいです」
「そうか。じゃあ奴を倒さないとな。けど、さっきも言ったが奴は『オーガ』だ。お前達のようなヒヨッコじゃ、絶対に勝てないぜ」
「そう言えば、あなたはモンスターがいるって分かっても全然驚いて無いですけど、何か知っているのですか?」
「知ってるも何も、もうすでにモンスターとは何度か会ってるんでね」
「ええ!?じゃあ、世界中にモンスターが・・?」
「ああ。しかもモンスターの正体が何やら曰く付きでな」
「???」
「まあ、それはおいおい話すとして・・。ここで本題だ。奴を倒すためにオレを雇わないか?」
「いくらだ?」
「1万オーラム」
「い・・1万オーラムだって!?」
ルネが驚いた。
「そんな大金、オレには払えねえぜ!」
「確かに、スタンレーの王子には厳しいだろう。だが、ファルスの王子ならどうかな?」
ルネがリーケルの方を見た。
「そう言えば、オレに借りを返してくれるんだったよな?」
「あ・・ああ。忘れてない」
「今、ここで返してくれるか?」
「わ・・分かった」
(1万オーラム・・)
(今の俺の全財産だ・・)
「えっと・・。一つ条件がありますが良いですか?」
「何だ?」
「あなたの実力が分からないのに、そんな大金は払えません。ですから、奴を倒すのに協力するのに5000オーラム、倒してからさらに5000オーラムって言うのはどうでしょう?」
「懐かしいねぇ・・その払い方。7年前のスタンレーとファルスの戦争を思い出すぜ。良いだろう。契約成立だ」
リーケルが男に5000オーラム支払った。
「じゃあ改めて自己紹介を。私はリーケルです」
「ルネだ」
「オレの名は『トルネード』だ。よろしくな」
「ト・・トルネードだって!?」
「どうしたんだルネ?」
「そうか・・。じゃあアンタが、スタンレーの伝説の傭兵・・」
「流石に知ってたか」
「どう言う事だよルネ?」
「7年前、ファルスに勝てたのは、このおっさんのおかげなんだよ」
「な・・何だって!?でも何でルネは『トルネード』って名前を知ってるんだ?」
「スタンレーには傭兵があまり来なかったからな。まあ、負けると分かってる側にわざわざ来る奴が珍しいのだが・・」
「オレは行ったぜ。スタンレーの方が報酬が高かったからな」
「そのおかげで勝てたんだから感謝しないとな。で、戦争が終わった後に傭兵の資料を確認したんだが、目まぐるしい活躍をした部隊を指揮していたのが『トルネード』だった訳だ」
「はあ~・・。たった一人でファルス兵1500人以上の価値があるって事か。実力は十分すぎるな。確認する必要は無いかも」
「いや。ぜひ確認してくれ」
「はあ・・。それじゃあお願いします」
「ああ、任せろ。『お前達が奴を倒す協力』をきっちりしてやるぜ」
「へ?」
「心配するな。お前たちを鍛えてやるって言ってるんだ。正直言ってお前達はかなり見どころがある。鍛え上げれば化けるだろう」
「ほ・・本当ですか?」
「ああ。で、奴の厄介なのは、あの巨体に合うパワーだけだ。奴の『スリッジハンマー』での攻撃や蹴り、体当たりなんかが当たったら、お前達は即死だ。けど、スピードははっきり言って遅い。だから、奴に攻撃させなければ良いんだ」
「何だか良く分からんがやってやるぜ!なあリーケル!!」
「よっしゃ!やってやろうぜ!!」
「その意気だ。じゃあ行くぜ」
三人は木陰から出た。
すると、すぐにオーガがこっちを見た。
その場からは動かないが、戦闘態勢に入った。