ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
食事は無事に終わった。
結局、イドゥン様は食事中は一度も話さなかったな。
その後、今日は太陽術の稽古をすると言う事で、ミカエル様の下で訓練する事になった。
しばらくすると・・。
【陛下!タウラスです!】
ミカエル様が持っているトランシーバーに、騎馬隊隊長のタウラス氏の声が入ってきた。
「どうしたタウラス?」
【シノン近くの森で、モンスターを見つけました!!】
「なに?モンスター・・?間違いないのか?」
【はい。数は2匹だけでしたが・・】
「どんな奴だ?」
【体格が人間とほぼ同じのオーガとかゴブリンとか言った感じでしたね】
「そのモンスターは倒したのか?」
【いいえ。何やら言葉を発して退却しました。今追跡中です】
「そうか。引き続きよろしく頼む」
【はっ!!】
通信が切れた。
「ミカエル、今の報告は?」
少し離れた所にいたカタリナ様が、こちらにやって来て言った。
「ああ。シノンの復興に協力しているタウラスからのものだ。シノンの近くでモンスターを見かけたとの事だが・・」
「モンスターを・・?一体どう言う事なの?」
「それはこっちが訊きたい」
ミカエル様とカタリナ様が話していると、再び通信が入った。
俺も緊張して身を硬くした。
【陛下!】
「タウラスか。何か進展があったか?」
【城を・・城を見つけました!ゴドウィン元男爵の城です!!】
「何!?それはどこにある?」
【ロアーヌの裏の森の中です!】
「そんな所に・・。大胆な奴だ。『灯台下暗し』と言う訳か。だが、何故その場所がゴドウィンの城だと分かったんだ?」
【先ほど遭遇したモンスターを追跡中に、そいつらの口からゴドウィン男爵の名が出てきまして・・】
「それは随分迂闊な事をしたな」
【はい。何と言うか・・、我々と遭遇してから、我々が自分達を追跡してくるなんて思っていなかったような、そんな感じに見えました】
「ふむ・・。そんな事を考える頭が『まだ』無い感じか?」
【そうですね。それが一番近いと思います】
(まさか・・)
(あの時死体が無かったのは・・)
ミカエル様は下を向いて一瞬何か考え込んだ様子だったが、すぐに気を取り直して呟いた。
「ゴドウィンめ・・。今度こそ全力で叩き潰してやる」
ゴドウィン男爵と言えば、7年ぐらい前に謀反を起こし、ロアーヌを追放されたと聞いた。
一説には死亡説もあったが、まだ生きていたようだ。
そして、ゴドウィンの娘がラドム将軍の妻だったのだが、ゴドウィンを追い払った時、こちらの方もいつの間にかいなくなっていたとか。
「とにかく良くやってくれた。タウラスよ。お前は城のそばで待機。一人こちらに案内役を寄越してくれ】
【承知いたしました!!ただ、城は一階建ての小規模な建物でして、だから今まで気づけなかった訳ですが・・。ですので、大人数で行くと簡単に気づかれてしまうものと思われます】
「ふむ。では少数精鋭で向かうとしよう」
【はっ!よろしくお願いいたします!!】
通信が切れた。