ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
三人が細い道をしばらく進んでいくと、大分奥の方から『ジャリジャリ』と言う音がした。
「どうやら穴を掘っている最中らしいぜ」
「となると、穴を掘っている最中だからモンスターが一体もいなかったのか!」
「そうなるな」
「でも何でこんな所に穴を・・?」
「何らかの目的が無きゃ、こんなに奥へ穴を掘らないだろうな。あの音からすると、まだ結構奥まで続いている事になる」
「この先に何があるって言うんだ?」
「ルネ、こっちは『野盗の巣窟』からちょうど真北になる。この方角に何があるか分かるか?」
「えっ?」
突然トルネードから尋ねられ、ルネは歩きながら腕を組んで考え始めた。
「あっ!ランスの町があるな」
「ご名答。モンスターは聖王の町ランスを目指している事になる」
「まさか、ランスに地下から潜入しようとしてるって事か!?」
「そうだ。そのまま入ろうとすれば、結界の餌食だからな」
「けど、何でランスに?」
「さあな」
「ランスの結界って何だっけ?」
「王家の指輪だ」
「そう言えばトルネードさんって、世界を旅してたんですよね?もしかして、ファルスとスタンレーの結界もご存じですか?」
「もちろんだ。守りが得意なファルスには『七星剣』、攻撃が得意なスタンレーには『ウィルガード』だ。これで攻守のバランスを取ろうとしたって聞いたが、本当か?」
「ええ。その通りです」
「そうか。確かにファルスは防具は強いが武器は弱いし、スタンレーは武器は強いが防具は弱い。納得だな」
こう言う話をするのも決して無駄では無かった。
リーケルとルネの緊張感がほぐれたのだ。
どんどんと穴を掘る音が近づいてきた。
もうすぐだ。
「近いぜ」
「敵は何体いるんだろう・・?」
「穴を掘っているのが5体、指示を出しているのが1体。計6体ってとこか・・」
「そんな事まで分かるんですか!?」
「穴を掘っている人数は音で分かるだろう。後は、リーダーがその場にいないとおかしい。オーガが見張りになっていた所を見ると、オーガ以上の敵だろう」
「見張りに、穴掘りに、リーダー・・。モンスターなのに、まるで人間みたいな関係だよな」
「それ、強ち間違っていないぜ」
「えっ・・」
「それって、まさか・・」
「・・おっと、敵の姿が見えてきたぜ」
敵の後姿が見えた。
緑色で、背丈は人間と同じぐらいだ。
そして、その奥ではゴブリンが穴を掘っている。
もう奥へ掘るのはやめて、上方向へ掘っている。
うまく下に段差を作って、上へ上へと掘り進んでいたのだ。
その時、上から光が見えた。
どうやら町の中まで穴が掘れたらしい。
ゴブリンの一体が町に入ろうとしたその時・・。
「ぎゃあああ!!!!」
と絶叫し、消えて行ってしまった。
「ぐぞ!!聖王廟の中では無がっだが!!」
リーダーらしきモンスターが言葉を発した。