ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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リーケル&ルネ編 第一章⑫

三人が細い道をしばらく進んでいくと、大分奥の方から『ジャリジャリ』と言う音がした。

 

「どうやら穴を掘っている最中らしいぜ」

「となると、穴を掘っている最中だからモンスターが一体もいなかったのか!」

「そうなるな」

「でも何でこんな所に穴を・・?」

「何らかの目的が無きゃ、こんなに奥へ穴を掘らないだろうな。あの音からすると、まだ結構奥まで続いている事になる」

「この先に何があるって言うんだ?」

「ルネ、こっちは『野盗の巣窟』からちょうど真北になる。この方角に何があるか分かるか?」

「えっ?」

 

突然トルネードから尋ねられ、ルネは歩きながら腕を組んで考え始めた。

 

「あっ!ランスの町があるな」

「ご名答。モンスターは聖王の町ランスを目指している事になる」

「まさか、ランスに地下から潜入しようとしてるって事か!?」

「そうだ。そのまま入ろうとすれば、結界の餌食だからな」

「けど、何でランスに?」

「さあな」

「ランスの結界って何だっけ?」

「王家の指輪だ」

「そう言えばトルネードさんって、世界を旅してたんですよね?もしかして、ファルスとスタンレーの結界もご存じですか?」

「もちろんだ。守りが得意なファルスには『七星剣』、攻撃が得意なスタンレーには『ウィルガード』だ。これで攻守のバランスを取ろうとしたって聞いたが、本当か?」

「ええ。その通りです」

「そうか。確かにファルスは防具は強いが武器は弱いし、スタンレーは武器は強いが防具は弱い。納得だな」

 

こう言う話をするのも決して無駄では無かった。

リーケルとルネの緊張感がほぐれたのだ。

 

どんどんと穴を掘る音が近づいてきた。

もうすぐだ。

 

「近いぜ」

「敵は何体いるんだろう・・?」

「穴を掘っているのが5体、指示を出しているのが1体。計6体ってとこか・・」

「そんな事まで分かるんですか!?」

「穴を掘っている人数は音で分かるだろう。後は、リーダーがその場にいないとおかしい。オーガが見張りになっていた所を見ると、オーガ以上の敵だろう」

「見張りに、穴掘りに、リーダー・・。モンスターなのに、まるで人間みたいな関係だよな」

「それ、強ち間違っていないぜ」

「えっ・・」

「それって、まさか・・」

「・・おっと、敵の姿が見えてきたぜ」

 

敵の後姿が見えた。

緑色で、背丈は人間と同じぐらいだ。

そして、その奥ではゴブリンが穴を掘っている。

もう奥へ掘るのはやめて、上方向へ掘っている。

うまく下に段差を作って、上へ上へと掘り進んでいたのだ。

 

その時、上から光が見えた。

どうやら町の中まで穴が掘れたらしい。

 

ゴブリンの一体が町に入ろうとしたその時・・。

 

「ぎゃあああ!!!!」

 

と絶叫し、消えて行ってしまった。

 

「ぐぞ!!聖王廟の中では無がっだが!!」

 

リーダーらしきモンスターが言葉を発した。

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