ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「ホブゴブリンか・・」
「トルネードさん。この際なのではっきり言ってください。あのモンスター達は人間だったのですか?」
「そうだ。と言っても、すでに死んだ人間だがな。人間だけじゃ無い。最近は死んだ犬は犬っぽいモンスターになっているし、枯れた植物は植物のモンスターになっている」
「以前は死んだ人間だけだったのですか?」
「そうだ。だから見た目もゴブリンとか、オーガとか、人間に近い存在になっていたが、それもどんどんと多様化して来ている。人間がコウモリみたいなモンスターになってたのも見たな」
「まさか自然に・・?」
「いや。もちろん自然にじゃ無いぜ。何者かが死んだ人間に術をかけてモンスターにしてやがるんだ」
「そ・・そんな」
「馬鹿な・・」
「昔はモンスターになるのにも、かなりの時間が必要だった。だが、最近はかかる時間がかなり短くなってきているようなんだ。モンスターが急激に増えた理由はそれだな」
「何で時間が短くなった?」
「分からん。考えられるのは、術をかけた奴の力が強くなったって事ぐらいか」
「そうか・・」
リーケルとルネはショックのあまり黙ってしまった。
「トルネードさん」
「何だリーケル?」
「モンスターにされた人達って、どう思ってるのでしょうか?『生きたい』と思っているのでしょうか?それとも・・」
「あいにくモンスターにされた事が無いんで分からん。だがオレなら、モンスターになってまで生きたいとは思わないな」
「私も同じです」
「オレもだ」
二人とも真剣な表情になった。
「迷いは無くなったようだな」
「はい。早速奴らの情報を教えてください」
「まず、周りの4体のうちの体が青い2体はブラザー。剣で攻撃し、持ってる盾でガードする事はあるが、攻撃力は大した事は無い。残りの体が緑の2体はゴブリン。まあ、お前達も名前ぐらいは聞いた事があるだろう。はっきり言って、ブラザーよりも弱い」
「ふむふむ・・」
「で、奴らのリーダーがホブゴブリン。決して弱くは無いが、オーガよりも一段階劣るな」
「なんだ。それなら楽勝ですね」
「リーケル、奴を甘く見るな。奴はカウンター攻撃も仕掛けてくるぞ」
「なるほど・・。では、カウンターを受けない攻撃をした方が良さそうですね」
その時、ホブゴブリンがこちらに気づいた。
「何だお前らは!?ここに何じに来だ?!お前ら、穴掘りは中断じろ!!」
穴を掘っていた残りの4体もこちらにやって来た。
「今回はオレも積極的に戦闘に参加させてもらうぜ。少しは運動したいんでな」
「よろしくお願いします!」
トルネードは持っていた曲刀で、ブラザーを切り裂いた。
一撃でブラザーを倒した。
「うおっ・・」
「つ・・強い・・。しかも速い!」
リーケルとルネは開いた口が塞がらなかった。