ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「リーケル!俺達も行くぜ!!」
「よっしゃ!!じゃあカウンターを受けないように、今度は俺達の術の力を見せてやろうぜ!!」
「任せろ!まずはオレからだ!『スコール』!!」
洞窟内に雨雲が出来て、たたきつけるような大雨が降った。
だが、ゴブリンにすら大したダメージは与えられなかった。
「やっぱり水が無い所じゃ、その術はあまり効果が無いだろうな。って事で、ここは俺の出番だ!」
リーケルが術の詠唱を始めた。
その間に、ハリードがブラザーをもう一体片づけた。
「ストーンバレット!!」
洞窟内の石が固まり、勢いよくホブゴブリンに向かって行った。
ホブゴブリンは持っているバックラーでガードした。
「やるねぇ・・。中身はやっぱり人間か・・」
「リーケル!このままじゃオレ達良い所無しだ!まずは雑魚から片づけようぜ!」
「よっしゃ!!分かった!」
リーケルとルネは、ぞれぞれ残っているゴブリンに攻撃を仕掛けた。
「回転撃!!」
「チャージ!!」
リーケルとルネはそれぞれ全力でゴブリンを攻撃した。
二人とも、ゴブリンを一撃で仕留めた。
《ありがとう》
「えっ!?」
「リーケル、お前も聞こえたか?」
「ああ・・。『ありがとう』って。お前も?」
「ああ」
「それは、ゴブリン達の感謝の言葉だ。ゴブリン達は倒されて感謝してるって事さ」
トルネードが二人の元にやって来て言った。
「変だなぁ・・。オーガを倒した時は何も聞こえませんでしたけど」
「オレも」
「そりゃ、お前達はオーガを倒した時、浮かれていたからさ」
「ああ~・・。確かに」
「少しは反省しろよ」
「はい・・」
「あいよ・・」
二人は浮かれすぎた事を反省した。
その後、三人ともホブゴブリンの方を見た。
「さて・・と。残るのはお前だけだな」
「オノレ・・。我らの邪魔をじおっで・・」
「何でランスを目指しているかは、教えてくれないだろうな?」
「教える必要など無い!お前達はごごで死ぬのだがらな!!」
ホブゴブリンが三人の元に向かってきた。
すると、トルネードが二人の前に出た。
「オレがやる。一瞬だからな。しっかり見てろよ」
「は・・はい」
「お・・おう」
二人はトルネードの言葉に従い、任せる事にした。
「デミルーン!!」
トルネードとホブゴブリンが交錯した瞬間、全てが終わっていた。
ホブゴブリンの体が崩れ去って消えて行ったのだ。
「リーケル・・。何をしたか見えたか?」
「何も・・」
「だよな・・」
リーケルとルネはあまりの速さに圧倒された。
トルネードは、ホブゴブリンを倒した刀を腰の鞘に収めながら戻ってきた。
「どうだ、恐れ入ったか?」
「はい・・」
「全く・・。恐れ入ったよ・・」
二人はそれ以上、言葉が出なかった。
リーケルは、ふとトルネードの腰にあるもう一本の刀に気づいた。
「あれ?」
「どうした?」
「トルネードさん、もう一本刀を持っているのですね。そっちは使わないのですか?」
「ああ・・。こっちの刀はな・・。斬れないんだ」
「斬れない刀を持っているのですか?」
「まあ、お守りみたいなもんさ」
「そうですか。それにしては・・いえ。何でも無いです」
リーケルはそれ以上尋ねなかった。
トルネードから尋ねてほしくないと言うオーラが漂っていたのだ。
「さてと。じゃあ、あの段差を上って外に出ようか」
三人は段差を上り、洞窟の外に出た。