ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
10戦後・・。
「よっしゃ!!技は閃かなかったけど、もう安定して先生を倒せるようになったぞ!!」
「だな!」
二人にとって、もはやロアリングナイトは敵では無かった。
「まったく・・お前達と来たら・・。この短時間で大した奴らだ」
「よっしゃ!!ありがとうございます!!」
「トルネードさん。サンキュな!!」
トルネードに褒められて、二人は上機嫌だ。
「よし。もう良い時間だな。じゃあ特訓はこれで終わりにして宿に泊まろう。少し話したい事もあるんでな」
「了解!!」
「じゃあな先生。また会おうぜ」
「・・・」
三人はランスのホテルに向かった。
「それで、話とは何ですか?」
三人で部屋に入ると、早速リーケルが尋ねた。
「お前達、次にどこに行くかのアテはあるのか?」
「いいえ、全く」
「最初に洞窟に行こうって言ったのもオレだしな。ちなみに、オレにも次のアテは無い」
「じゃあ、ツヴァイクに行ってみな」
「ツヴァイクに?ここからだと、ツヴァイクへはどう行けば良いんだ?」
「まずはユーステルムまで徒歩、そこから船でキドラントへ行き、再び徒歩だ。ユーステルムやキドラントは極寒の地だからな。ユーステルムで毛皮のベストを買うのを忘れるな」
「ユーステルム、キドラントの順で行けば良い訳か。けど、何でツヴァイクなんだ?」
「ツヴァイク武闘会がそろそろ始まる頃だからな」
「ツヴァイク舞踏会?」
「何だ、王族なのに知らないのか?」
「いいえ。舞踏会なら出た事ありますけど・・」
「あ~そうそう。オレもリーケルもダンスは下手くそでな~・・。もう二度と参加するのはゴメンだ」
「その『舞踏会』じゃない!『武器で闘う大会』の方の『武闘会』だ!!」
「ああ・・。そっちでしたか。その武闘会に参加しろと言うのですか?」
「そうだ。今のお前達でどこまでやれるか、試してみたいと思わないか?」
「そうですね。そう思います」
「オレもだ」
「それで良い。まあ王族なら躍る方の舞踏会に出る事もあるか・・」
「オレは嫌々参加して、リーケルはナンパ目的で参加した感じだ」
「そうそう!って何言わせるんだよルネ!?」
「事実だろ?」
「まあそうだけど・・」
「やっぱコイツらを選んだのは失敗だったか・・?」
「私達を選んだのですか?何に?」
「世界を守る役に選んだんだが・・。失敗だったかもな」
「へっ?世界を?」
「いきなり何言ってんだ?」
「今この世界は再び危機に晒されている。その危機からこの世界を守るのが、お前達の役目だ」
「何だか話が壮大すぎて付いて行けないのですが・・。自分達の国を守る事すら大変なのに・・」
「オレもだ」
「確かにな。だがお前達も見たろ?モンスター達を。今はまだ少ないが、人が死ねば死ぬほど、その数はどんどん増していく。これを世界の危機と言わないで何と言うんだ?」
「それは・・確かに・・」
「トルネードさんは、私達にその力があると仰るのですか?」
「ああ。ある。お前達は若く、そして才能に満ち溢れている。その才能はとどまる事を知らない」
「そ・・それは光栄です!」
リーケルは感動のあまり言葉が続かなかった。
「で・・ですが、私達だけで何とかなるとは思えません。トルネードさんにもぜひ協力していただきたいのですが・・」
「そうだそうだ!人に指図しておいて、自分はやらないなんて無しだぜ?」
「済まないな。オレには別にやる事がある。お前達には多分、オレなんかよりもずっと若い仲間が出来るだろう」
「そうですか?」
「多分、いや・・。絶対に出来る」
「そうですか」
「それにだ。オレはすでに、一度この世界を破滅から救ってるんでね。二度目はゴメンだ」
「えっ・・」
「それってまさか・・」
「ああ・・。そう言えばあと5000オーラムもらって無かったが、まあ良いや。その金は世界を救うために使ってくれ」
それだけ言うと、トルネードは扉を開けて部屋から出ようとしたが、すぐに二人の方を振り返った。