ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「あ・・アニキ!!」
「さあて・・。アンタ達はどうするの?」
三人がじりじりと野盗二人ににじり寄った。
混乱していた野盗はもうすっかり元に戻っている。
まさかさっきのは、混乱したフリとかじゃ無いよね?
上司に対する積年の恨みなんて、いくらでもありそうだし。
「い・・命ばかりはお助けを~!!」
野盗二人はその場で土下座を始めた。
「分かった分かった。別にアンタ達の命に興味は無いよ。だけど、今度同じ事をやった時はぜっっっっったいに許さないからね!!」
「は・・はいーーー!!!!」
野盗二人は一目散に逃げて行った。
「まあ、ざっとこんなもんよ!」
エレンさんがアタシにウインクして見せた。
うお~!
一生附いていきますお姉さま!!!!
「皆さんお見事でした!」
アタシは三人を労った。
「もしかして護衛している時って、毎回こんな感じなのですか?」
「そうね・・。とりあえず歩きながら話そうか」
「あ、はい」
そうか・・。
あんまり時間が無いんだよね・・。
アタシ達は、洞窟へ向けて歩き出した。
「何せ、美人の女性が二人と気弱そうな男が一人でしょ?だから相手からも狙いやすいんじゃない?」
「お姉ちゃん・・。わざわざ自分の事を美人だなんて言わなくても・・」
「分かりやすく例えただけよ!ね?分かりやすかったでしょネビユ?」
「はい!すごく」
「ほらね」
「・・最近お姉ちゃん、男性ファンだけじゃなく、女性ファンも増えてない?」
「あ、やっぱりそうなのですか?」
「あ・・。自分がファンだって自覚はあるんだ」
「エレンさんって女のアタシから見てもすごく魅力的ですよ!ぜひ弟子になりたいです」
「何の弟子に?」
「斧使いの弟子にです。あ、あと、ウインクの極意を教えてほしいです!」
「ウインクはともかく、斧使い・・ねえ・・」
サラさんが困った顔をしている。
何だろう?
「どうかしたのですか?」
「お姉ちゃんが最も得意としている武器はね、実は斧じゃ無いの」
「え?じゃあ一体・・?」
「話は一旦中断しよう。洞窟に入るよ」
「あ、はい!」
エレンさんが話を止めた。
続きをされたくなかったのかな?
一つ目の洞窟は、単純な一本道だった。
中は多少暗い程度で、明かりを必要としなかった。
前に進みながら階段を少し上り、さらに上り、三度上り、再び上ると行き止まりにたどり着いた。
「モンスターはここにはいないみたいだね」
「祖父が一人で来られるぐらいには、ここは安全なのでしょう」
「あ、確かにそうだね」
「あっ!宝箱がある」
行き止まりに一つ宝箱があり、その宝箱に白い紙が一枚貼ってある。
「これがじいやの式神か・・」
「となると、あたし達は後ろで待機だね」
「はい。お願いします」
エレンさん達は最後の階段を下りた所で待機した。
それを確認すると、アタシは宝箱に付いていた紙を剥がした。
すると白い紙が宙に浮き、見る見る内にモンスターの姿に変わった。