ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
洞窟から出る間に、アタシは『火』が苦手な理由を皆に話した。
村が燃やされて、皆の死体が無くなった事を話した時・・。
「あっ!これってシノンと同じ?」
「多分・・ね」
「どうしたのですかサラさん、エレンさん?」
「実はね、あたし達の故郷である『シノン』の開拓村の中の一つも、同じように燃やされて死体が一人も見つからなかったの」
「じゃあまさか、同じ犯人が!?」
「おそらく・・ね」
ニシコ以外にも同じ被害にあってる所があったのか!
全く知らなかった・・。
とにかく皆に話す事で、アタシも心が落ち着いたみたいだ。
ようやく涙も止まった。
全て話し終えたちょうどその時、洞窟から外に出た。
太陽が眩しいのが、物凄く幸せだった。
「そっか・・。大変だったね」
「はい。祖父は皆さんには何も?」
「うん。『秘女の儀』の事以外は何も聞いてないよ。まあ、おじいさんもわざわざ言わなくて良いと思ったんだろうけどね」
「はい、そう思います」
「ところで、普段から『火』の事を考えたりしなかったの?」
「そうですね。アタシは髪は緑色だし、瞳は青色なので、鏡を見ても『火』と同じ赤色とは全く無縁でした。だからこそ、普段は『火』の事を意識しなくて済んでいたのです」
「なるほどね」
「ずっと一人だった・・か・・」
セイマさんが呟いた。
「周りに人がたくさんいても、常に孤独だった僕と同じだ」
「セイマ・・」
「まあ、今はサラとエレンさんがいるけどね。けど、昔は本当に地獄だった・・」
「そう言えば、セイマさんの過去って・・」
「あー・・。えっと・・。約束だからね。僕の過去は歩きながら話す事にしよう」
「別に無理しなくても・・」
「いや!それは出来ない。男に二言は無い!!」
「はあ・・。ではお願いします」
随分頑固だなぁ・・。
「その話はあたし達はあまり聞かない方が良さそうだね」
「出来れば・・。お願いします」
「OK。じゃあサラ、先に行くよ」
「は~い」
エレンさんとサラさんは少し先に歩いていった。
アタシはセイマさんと並んで歩いた。
話し始めるのに時間がかかるかな?と思ったけど、意外とすぐに話し始めた。
「僕はね、物心がつく前からモンスターに連れ去られたりしてるんだよ」
「えっ・・。モンスターに・・?それは一体・・?」
「僕を『魔王』と同じような存在にするためだ」
「魔王・・?えっ・・?じゃ・・じゃあまさか・・セイマさんは・・」
「そうさ。僕は今回の死食を生き延びた『宿命の子』だ」
これは・・。
ショッキングすぎる事実!!
そこからもショッキングな事実の連続だった。
セイマさんと関わって来た人は、セイマさんを殺そうとしようが、セイマさんを助けようとしようがお構いなしに、皆亡くなってしまったとの事。
死因も、原因不明の病気、事故、モンスターに殺されたなど、実に多種多様だった。
だから、ある時を境にセイマさんは人と関わる事をやめたのだと。
自分と関わった人は皆死んでしまうから・・。
ならばいっそ、誰とも関わらなければ良い・・と。
そんな時サラさんと出会った。