ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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ネビユ編 第一章⑨

洞窟から出る間に、アタシは『火』が苦手な理由を皆に話した。

村が燃やされて、皆の死体が無くなった事を話した時・・。

 

「あっ!これってシノンと同じ?」

「多分・・ね」

「どうしたのですかサラさん、エレンさん?」

「実はね、あたし達の故郷である『シノン』の開拓村の中の一つも、同じように燃やされて死体が一人も見つからなかったの」

「じゃあまさか、同じ犯人が!?」

「おそらく・・ね」

 

ニシコ以外にも同じ被害にあってる所があったのか!

全く知らなかった・・。

 

とにかく皆に話す事で、アタシも心が落ち着いたみたいだ。

ようやく涙も止まった。

 

全て話し終えたちょうどその時、洞窟から外に出た。

太陽が眩しいのが、物凄く幸せだった。

 

「そっか・・。大変だったね」

「はい。祖父は皆さんには何も?」

「うん。『秘女の儀』の事以外は何も聞いてないよ。まあ、おじいさんもわざわざ言わなくて良いと思ったんだろうけどね」

「はい、そう思います」

「ところで、普段から『火』の事を考えたりしなかったの?」

「そうですね。アタシは髪は緑色だし、瞳は青色なので、鏡を見ても『火』と同じ赤色とは全く無縁でした。だからこそ、普段は『火』の事を意識しなくて済んでいたのです」

「なるほどね」

「ずっと一人だった・・か・・」

 

セイマさんが呟いた。

 

「周りに人がたくさんいても、常に孤独だった僕と同じだ」

「セイマ・・」

「まあ、今はサラとエレンさんがいるけどね。けど、昔は本当に地獄だった・・」

「そう言えば、セイマさんの過去って・・」

「あー・・。えっと・・。約束だからね。僕の過去は歩きながら話す事にしよう」

「別に無理しなくても・・」

「いや!それは出来ない。男に二言は無い!!」

「はあ・・。ではお願いします」

 

随分頑固だなぁ・・。

 

「その話はあたし達はあまり聞かない方が良さそうだね」

「出来れば・・。お願いします」

「OK。じゃあサラ、先に行くよ」

「は~い」

 

エレンさんとサラさんは少し先に歩いていった。

アタシはセイマさんと並んで歩いた。

 

話し始めるのに時間がかかるかな?と思ったけど、意外とすぐに話し始めた。

 

「僕はね、物心がつく前からモンスターに連れ去られたりしてるんだよ」

「えっ・・。モンスターに・・?それは一体・・?」

「僕を『魔王』と同じような存在にするためだ」

「魔王・・?えっ・・?じゃ・・じゃあまさか・・セイマさんは・・」

「そうさ。僕は今回の死食を生き延びた『宿命の子』だ」

 

これは・・。

ショッキングすぎる事実!!

 

そこからもショッキングな事実の連続だった。

セイマさんと関わって来た人は、セイマさんを殺そうとしようが、セイマさんを助けようとしようがお構いなしに、皆亡くなってしまったとの事。

死因も、原因不明の病気、事故、モンスターに殺されたなど、実に多種多様だった。

だから、ある時を境にセイマさんは人と関わる事をやめたのだと。

自分と関わった人は皆死んでしまうから・・。

ならばいっそ、誰とも関わらなければ良い・・と。

 

そんな時サラさんと出会った。

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