ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「僕はサラが自分と同じ存在だとすぐに分かった。だから多分、サラもすぐに気づいたと思う。気づいたからこそ、僕に近づいたんだと」
「それで・・?」
「最初はサラに対しても、他の人と同じように関わらないでおこうと思った。でも、すぐに考えが変わった。どうしてサラは僕に関わろうとしているのか、興味が湧いた。だから、サラと旅をする事に決めたんだ」
「結果は、サラさんに助けられた・・」
「えっ!?何故分かったんだい?」
「あなたは今、ものすごくその当時の事を意識していました。ですので、あなたの心の中が読めたのです。アビスゲートを閉じようとしたあなたに代わり、サラさんがゲートを閉じ、ゲートと共に消えて行ったのも見えました」
「ま、まさか、相手の想いが強ければ強いほど、相手の心が読めるって事なのかい?」
「はい、そうです」
「こ・・これはびっくりだ・・。けど、あの時の事を君は見ていないのにも関わらず、あの時の事を完璧に話してみせた・・。これはまぎれもない事実だ」
サラさんとセイマさんは見た目は似ていない。
生きて来た人生もまるで違う。
だから姉弟では無い。
けど、アタシは合点した。
サラさんとセイマさんのオーラの色と形がそっくりな理由。
それは彼らが姉弟とかじゃなく、『二人とも同じ星の元(死星)に生まれてきたから』だったんだ。
「それじゃあ、僕達が破壊の力を呼び寄せてしまったのも見えたよね?」
「はい、見えました」
「僕らの事、恨むかい?」
「恨む?何故ですか?」
「同じタイミングで宿命の子が二人現れたせいで、世界は破滅する寸前まで来たんだ。いや・・。もし僕達が運命に負けていたら・・」
「運命に勝ったから今があるのですよね?それは、セイマさんとサラさんの創造の力が、破壊の力に打ち勝ったと言う事」
「まるで自分で見てきたような言い方だなあ」
「そうですね・・。先ほどのセイマさんの心の中では、破壊するものと今でも戦っているみたいでした。それほど強い想いだったのです」
「そうか・・。僕達以外にも特別な人間はいるんだね。世界は広いや」
エレンさんとサラさんの二人が、次の洞窟の前で待ってるのが見えた。
「ありがとうネビユ。おかげで僕はもっと強くなれそうだよ」
「お礼を言うのはアタシの方です。アタシももっと強くなれそうです」
「ははっ!そうか。良かった」
セイマさんは、初めてアタシに飛び切りの笑顔を見せた。
何だ・・。
こんなに素敵な人なんじゃない。
サラさんもセイマさんの表情を見て疑問を抱いたみたいだ。
「どうしたのセイマ?何だかすごく嬉しそう」
「ああ。何だか心が晴れ晴れとしているんだ。こんなのは初めてかも知れない」
「へえ・・。ネビユのおかげかな?」
「うん。そうだね」
「そっか。ありがとねネビユ」
「いえいえ!仲間なんですから当然です」
「おっ!言うようになったじゃない」
4人で一斉に笑った。
「よし!じゃあ二つ目の洞窟に、いざ出発!!」
「おー!!」
エレンさんの合図に、3人で同時に答えた。