ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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ユウ編 第一章⑤

「あれか」

「はい。そうです」

 

小声でミカエル様とタウラス氏が話した。

10名のメインメンバー+タウラス氏とここまで俺達を案内して来た騎馬隊のメンバーが、木々の間に隠れながら城の方を見ている。

 

『ゴドウィン討伐隊』は無事ゴドウィンの城の近くにたどり着いた。

と言うか、ロアーヌから本当に近すぎて20分もかからなかった。

馬を近くの木に綱で繋いでから、城の様子を窺う事にした。

 

タウラス氏が言った通り、ゴドウィンの城は低いため、木々に隠されている状態だった。

そして城の色も、見事にカメレオンの如く周りと一体化していた。

この近くを通り、注意深く確認すれば何とか気づく事も出来るかも知れないが、反対側は湖しか無いため、こちらの方に来る事は無いだろう。

 

「確かにあれでは見つからないな。周りの木々に見事に擬態しているのだからな」

「はい」

「警戒は厳重ですね。入口の前に見張りが5人もいます」

「あの見張りをどうするかが鍵・・だな」

「確かに。だが、上階が無いのが幸いした。おかげで遠くまで見渡す事は出来ない」

 

ラスタ様が言葉を発すると、セト様とゾーマ様が続けて話した。

 

「ふむ。そうだな。我々はどうするべきか。選択肢は二つだな。一つは『強行突破』。もう一つは『おとり作戦』だ」

 

ミカエル様が俺の方を見た。

 

「ユウよ。お前ならどうする?」

「そうですね・・」

 

 

ここは・・

 

  単刀直入!強行突破だ!!

➡ 取捨選択!おとり作戦だ!!

 

 

「確実にゴドウィンの首を取る。そのためには多少の犠牲も覚悟しなければなりません。俺はおとり作戦を希望します」

「ふむ。そうだな」

「はい。ですので言い出しっぺの俺は当然おとりを・・」

「ユウよ。その必要は無い」

 

ここでイドゥン様が話し始めた。

つまり、今から話す事は重要な事だと言う事か。

 

「ゴドウィンに因縁があるミカエル様、カタリナ様、ユリアン様、モニカ様は当然城内に潜入するメンバーで無ければならない。逆に我ら四天王は4人一緒の方が連携しやすい」

 

イドゥン様の言葉に、ゾーマ様、ラスタ様、セト様の三人が頷いた。

イドゥン様はそれを見ると続けた。

 

「なので、残りはラドム将軍とユウだが、ユウはミカエル様にユリアン様とモニカ様の護衛を頼まれただろう」

「あっ・・」

「よって、残りの潜入メンバーはユウ、おとりメンバーはラドム将軍と言う事になる。ラドム将軍、いかがでしょうか?」

「もちろん。その意見に異論は無い。ロアーヌ四天王と共に戦えるとは本望だ」

「イドゥン、何だか気を使わせてしまったみたいだな」

 

ユリアン大臣の言葉に、イドゥン様は首を振った。

 

「いいえ。これが最善の策なのです。正直に言いますが、我々4人にラドム将軍も加わるなら、誰も犠牲にはならないでしょう」

「そうか・・。ははは。そこまで計算していたのか。ありがとう」

「イドゥン様、ありがとうございます」

 

ユリアン大臣とモニカ様がお礼を言った。

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