ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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ネビユ編 第一章⑫

「ご希望通り、『スカルクラッシュ』だ!!」

 

アタシは、エレンさんが野盗に使った技を繰り出した。

この技は簡単に使えるのに、アンデッドにはクリティカルになる便利な技だ。

スカルクラッシュを受けたエルムバードが苦しんでいるのが分かる。

 

「よーし!畳み掛けるぞ!!『ハイパーハンマー』!!」

 

アタシは、ついさっきエレンさんに教わったばかりの、出来立てホヤホヤの技をお見舞いしてやった。

エルムバード目掛けて走り寄り、斧を前に押し出すようにして体当たりした。

これにより、見事にエルムバードの動きを封じた。

 

「これでとどめ!!『大木断』!!」

 

これも先ほどエレンさんから教わったばかりの出来立てホヤホヤの技だ。

これは植物の敵にかなり効果的なのが名前を見ただけで分かる。

アタシはエルムバードをまっぷたつに切り裂いた。

まっぷたつになったエルムバードはその場に落ちて消えて行った・・。

 

「や・・やった!!」

「ネビユやるじゃん!!」

 

エレンさん達が階段を上って来た。

 

「えへへ!皆さんのおかげです!!」

「うむ!大儀であった」

 

エレンさんがノリで言ってくれた。

 

「じゃあ石板の一部も回収しなきゃ」

「そうですね」

 

アタシはエルムバードが落っこちた所に向かった。

前回と同じように、五芒星の一部の石板がそこに落ちていた。

 

アタシはそれを拾い上げた。

 

「あと二つ・・」

「にしても、『鬼火』と『エルムバード』・・。どちらも『火』に関するモンスターだったね。と言う事はつまり、この後の三体も・・」

「セイマさんの仰る通りです。これで、祖父が言っていた言葉の意味も分かりました」

「何て言ってたの?」

「『式神の力は大した事は無いけど、アタシを鍛えると言う意味では十分な力を持っている』との事でした」

「なるほどね。火が苦手な君に対して、火に関係のあるモンスターばかりを用意すれば、否が応でも鍛えられると言う訳だ」

「はい。その通りです」

「実際どう?少しは火に慣れたかい?」

「全然です。ですけど、もう火には負けません」

「あはは!良い答えだ」

 

セイマさんが満足そうに笑った。

もう、最初の頃が嘘みたいにセイマさんは親しくアタシと話してくれている。

 

「さてと・・。後は出口だけど・・」

「あっちに光が見えるよ?」

 

サラさんが北東の方を指さした。

さっき上の階から落ちて来た時は、向こうの方は確認していなかったので気づかなかったんだ。

 

「あれだね。間違いない。それじゃあ行くよ」

 

エレンさんの言葉を合図に、アタシ達は出口へと向かった。

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