ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
アタシ達は外へ出ると、次の洞窟を目指した。
後はひたすら南へと向かうだけだ。
地図を確認すると、今後の洞窟は、どれもほぼ一定の間隔が空いている。
「エレンさんにお聞きしたい事があるのですけど」
「うん?なあに?年齢と恋人の事以外なら何でも答えるよ?」
アタシはエレンさんに技を教えてもらっている最中に、思い切って質問してみる事にした。
ちなみに、サラさんとセイマさんは少し前を仲良く二人で歩いている。
「エレンさんとサラさんは、実の姉妹では無いのですね?」
「!!」
エレンさんが珍しく強張った表情をした。
「セイマさんから聞きました。サラさんが『宿命の子』の一人であったと」
「そっか・・。それ言っちゃったんだねセイマ」
「それを聞いていなかったとしても、アタシにはエレンさんとサラさんが姉妹では無い事は分かりましたが・・」
「どう言う事?」
「アタシには、他人のオーラの色と形が見えます。そして、親子や兄弟は自然とオーラの色や形が似るのです」
「つまり、あたしとサラはオーラの形や色がサラとは似ていなかったって事ね?」
「はい、全然」
「そこまで言う・・」
「ご・・ごめんなさい!!」
「ああ、良いのよ。さっき自分で『年齢と恋人の事以外なら何でも答える』って言っちゃったしね」
「でも、どうして姉妹と言う事になったのですか?」
「そうねぇ・・。この事はまだ誰にも話した事無いんだけど・・。あたしも前を向かないとね」
エレンさんは一度深呼吸した。
「あーあ。サラはあたしを恨んでたんだろうな・・」
「何故そう思うのですか?」
「だってサラの自由を奪ってたんだから・・。姉失格だよ。あなたも見たでしょ?サラがあたしに反発してたのを」
「ええ、見ました。でも、サラさんは恨んでいるどころか、ずっと感謝していましたよ?」
「えっ?そうなの?」
「はい。サラさんも自分が『宿命の子』である事に、ある時気づきました。そしてその時、エレンさんが何故自分に対してこんなにも過保護なのかの理由にも気づきました。だからサラさんは反発しながらも、ずっとエレンさんに感謝していましたよ。『本当の妹じゃないのに、ここまで守ってくれてありがとう』って。ずっとそう言う気持ちでした。エレンさんを恨む気持ちなんて、これっぽっちもありませんでしたよ」
「サ・・サラ・・。う・・うう・・」
エレンさんが泣き始めた。
エレンさんが泣いたのは、きっとサラさんと一緒にシノンに帰った時以来だろうと、アタシは思う。
「なるほどね・・。それでセイマも晴れ晴れとした気持ちになった訳だ。ここまで自分の事を理解してくれる人がいれば、誰でもそうなるよね。あたしだって・・」
ひとしきり泣くと、エレンさんが小声で言った。
「ありがとうネビユ。あなたのおかげで、あたしももっと強くなれるよ」
「良かったです。じゃあそのお礼に、アタシの事ももっと強くしてほしいです」
「よ~し!任せておいて!!この旅が終わるまでには、アタシが知ってる技を全て教えてあげるから!!」
「はい!よろしくお願いします!!」
旅が終わるまで・・。
そっか・・。
いつかは終わっちゃうんだよね・・。