ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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ネビユ編 第一章⑰

「わっ!!」

 

驚いたアタシをあざ笑うかのように、トーチャーが体当たりしてきた。

吹っ飛ばされたアタシに、さらにファイアボールで追撃してきた。

 

「うあああああ!!!!熱い!!熱い!!!!!」

 

このファイアボール、ブレイザーの火炎の威力の比じゃない!!

何でじいやはこんなにも強い敵を用意したの・・?

アタシじゃ勝てないよ・・アタシじゃ・・。

 

 

お母さん・・・。

 

 

<諦めちゃダメ!!>

 

 

い・・今の声は・・?

 

 

「ネビユ!諦めちゃダメ!!これを使って!!!!」

 

エレンさんの声が洞窟全体に響いた。

そして、上から斧が降って来た。

 

アタシはファイアボールから逃れるためにジャンプして、さらに、エレンさんが投げた斧をしっかりキャッチした。

こんなミラクル、二度と無いだろうな。

さらにミラクルな事には、うまい具合にトーチャーの方にジャンプしていて、ちょうどアタシの真下にトーチャーがいる状態になっていた事だ。

 

「ありがとうございます、エレンさん!!」

 

こうなった以上、アタシのダイナミックな技をお見舞いするしか無い!

 

「喰らえ!『マキ割りダイナミック』!!!!」

 

アタシはそのまま斧を打ち下ろし、トーチャーを真っ二つに叩き割った。

あまりの威力に、使用したアタシ自身がびっくりするほどだった。

やはり、ダイナミックな技だったね。

 

真っ二つになったトーチャーは恐ろしい叫び声を上げて消えて行った・・。

 

「ふう・・。やった・・」

 

アタシはその場に座り込んだ。

 

 

 

「ネビユ!良くやったぞ!!」

 

その場で座り込んでいたアタシの元に皆がやって来た。

アタシは立って皆を迎えたかったが、疲れてそれどころじゃ無かった。

 

「ありがとうございますエレンさん。勝てたのは正直、この斧のおかげです」

「それは当然。その斧はこの世界にそれ一本しか無いからね」

「えっ!?そうなのですか?!」

 

アタシは手に持っている斧をマジマジと見た。

 

「その斧の名前は『ホークウインド』。柄の部分の刃に、鋭い眼光を持つ鷲の彫り物が施されているでしょ?だから『ホーク』なんだ」

「へえ~・・。確かにありますね」

 

これぞ職人技だ!

って感じだった。

 

「おっと!石板が出てきたぞ」

 

アタシの目の前でトーチャーは倒された訳だから、当然石板も目の前に現れた。

アタシは座ったままそれを拾い上げた。

 

「これで全部・・あっ!!」

 

アタシが石板のかけらを五芒星の形にしたら、何と五芒星が光り出してかけらの全てがくっついたでは無いか!

じいやってば、こんな事も出来るんだ・・。

すごすぎるよ・・。

 

「あなたのおじいさんってすごいんだね・・」

「サラさん・・。アタシも今同じ事を考えました」

「やっぱりそうだよね」

 

孫のアタシが驚くんだから、他人が驚かない訳無いよね。

 

「よし!これで最後の洞窟に入れますね!!」

 

アタシは今度は自力で立ち上がった。

これだけでも、さっきより成長していると言える。

 

「エレンさん、この斧をお返ししますね」

 

アタシはエレンさんにホークウインドを返そうとした。

だけど、エレンさんは首を振った。

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