ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「わっ!!」
驚いたアタシをあざ笑うかのように、トーチャーが体当たりしてきた。
吹っ飛ばされたアタシに、さらにファイアボールで追撃してきた。
「うあああああ!!!!熱い!!熱い!!!!!」
このファイアボール、ブレイザーの火炎の威力の比じゃない!!
何でじいやはこんなにも強い敵を用意したの・・?
アタシじゃ勝てないよ・・アタシじゃ・・。
お母さん・・・。
<諦めちゃダメ!!>
い・・今の声は・・?
「ネビユ!諦めちゃダメ!!これを使って!!!!」
エレンさんの声が洞窟全体に響いた。
そして、上から斧が降って来た。
アタシはファイアボールから逃れるためにジャンプして、さらに、エレンさんが投げた斧をしっかりキャッチした。
こんなミラクル、二度と無いだろうな。
さらにミラクルな事には、うまい具合にトーチャーの方にジャンプしていて、ちょうどアタシの真下にトーチャーがいる状態になっていた事だ。
「ありがとうございます、エレンさん!!」
こうなった以上、アタシのダイナミックな技をお見舞いするしか無い!
「喰らえ!『マキ割りダイナミック』!!!!」
アタシはそのまま斧を打ち下ろし、トーチャーを真っ二つに叩き割った。
あまりの威力に、使用したアタシ自身がびっくりするほどだった。
やはり、ダイナミックな技だったね。
真っ二つになったトーチャーは恐ろしい叫び声を上げて消えて行った・・。
「ふう・・。やった・・」
アタシはその場に座り込んだ。
「ネビユ!良くやったぞ!!」
その場で座り込んでいたアタシの元に皆がやって来た。
アタシは立って皆を迎えたかったが、疲れてそれどころじゃ無かった。
「ありがとうございますエレンさん。勝てたのは正直、この斧のおかげです」
「それは当然。その斧はこの世界にそれ一本しか無いからね」
「えっ!?そうなのですか?!」
アタシは手に持っている斧をマジマジと見た。
「その斧の名前は『ホークウインド』。柄の部分の刃に、鋭い眼光を持つ鷲の彫り物が施されているでしょ?だから『ホーク』なんだ」
「へえ~・・。確かにありますね」
これぞ職人技だ!
って感じだった。
「おっと!石板が出てきたぞ」
アタシの目の前でトーチャーは倒された訳だから、当然石板も目の前に現れた。
アタシは座ったままそれを拾い上げた。
「これで全部・・あっ!!」
アタシが石板のかけらを五芒星の形にしたら、何と五芒星が光り出してかけらの全てがくっついたでは無いか!
じいやってば、こんな事も出来るんだ・・。
すごすぎるよ・・。
「あなたのおじいさんってすごいんだね・・」
「サラさん・・。アタシも今同じ事を考えました」
「やっぱりそうだよね」
孫のアタシが驚くんだから、他人が驚かない訳無いよね。
「よし!これで最後の洞窟に入れますね!!」
アタシは今度は自力で立ち上がった。
これだけでも、さっきより成長していると言える。
「エレンさん、この斧をお返ししますね」
アタシはエレンさんにホークウインドを返そうとした。
だけど、エレンさんは首を振った。