ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「『これが私の運命なのか』って思って、ちょっと悲しくなっちゃったな。少なくとも私達が静かに死んでいれば、次の死食までの300年は平和が続いた訳だから」
「ですが、七英雄の皆さんはそうは思いませんでしたよ。仲間の死によって得られる平和なんて、これっぽっちも価値が無いと思っていました。ですから、サラさん達を助けに行ったのです」
「す・・すごい・・。もしかして、私の心の中が見えたの?」
「はい。今のサラさんの心の中は、物凄く強い悲しみで溢れていましたので。しかも、その時のエレンさんや他の方達の心の中も、アタシが見る事が出来るぐらい強い想いを持っていました」
「そっか・・。あの時の皆の気持ちを思うと、私達って馬鹿な事したよね」
「そんな事無いです!サラさんもセイマさんも、世界を守ろうとする事に必死でした。そして、サラさん達を助けに来た仲間達と心が一つになる事によって、世界を破壊する力が、世界を創造する力になったのです。ですので、サラさん達の行為は決して無駄では無かったのです!」
「そうなんだ・・。良かった・・」
サラさんがポロポロと涙を流し始めた。
今までも何だかんだ言って、自分がやった事を後悔していたんだろう。
でも、これでもう大丈夫のはずだ。
「ありがとねネビユ。あなたと話が出来て良かった」
「いいえ、どういたしまして。サラさんの人生は始まったばかりです。これからは自分のために生きてくださいね」
「もちろん、そうするよ」
サラさんが飛びっきりの笑顔を見せた。
ついに・・。
ついに最後の洞窟に到着だ!
と言っても、入口がどこにも無い。
五芒星のくぼみがあるので、ここに石板を入れれば、どこかが動くのだろう。
開け~
ゴマ!!
と思いつつ、アタシは石板をくぼみに入れた。
すると、ゆっくりと岩が横にスライドしていき、目の前に入口が現れた。
「これはすごい!!」
「けど変ねぇ・・」
興奮するアタシとは正反対に、エレンさんが首を傾げた。
「どうかしたのですか?」
「いやね、ここには『イルカ像』を手に入れるために7年前に来てるんだけど、その時はこんな仕掛け絶対に無かったんだよ」
「それじゃあ、祖父がこの仕掛けを造ったと言う事ですか?」
「そうとしか考えられないけど、実際こんな事が出来るものなの?」
「分かりません。アタシも祖父の能力の事は全然知りませんでした」
「ふーむ・・。まあ後で本人に聞けば分かるでしょ。とりあえず中に入ろ?」
「はい・・」
洞窟に入ったは良いが、足が重い・・。
じいやのような身近な人が、こんなとんでもない能力を持っていたなんて・・。
「一度来た事があると言う事は、道も憶えていると言う事ですか?」
「もちろん憶えてるよ。おそらくだけど、イルカ像のあった所に式神を用意してあると思うから、そこに行こう。まずは右ね」
「分かりました」
アタシ達は最初の分岐を右に進んだ。