異世界でくてっと   作:仮面大佐

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第10話 満喫!りんかいがっこう

 臨海学校についての話し合いからしばらくが経過した。

 現在、2組は、海に来ていた。

 そんな中、カズマは茂みに隠れていた。

 すると、カズマは水着姿の女性陣を見ながら、口を開く。

 

「拝啓、皆様、元気ですか?僕たちは、このろくでもない異世界学園生活を………満喫してまぁーす!」

 

 そう叫んだ。

 ただし、女性陣には聞こえない様に。

 一方、ビーチでは夏美、灯悟、ラーニヤ、ラッミス、ほまれがビーチバレーの準備をしていた。

 

「皆さ〜ん!バレーの準備ができましたよ〜!」

「ありがとうだぜ!ラーニヤ!」

「よぉ〜し!遊ぼう!」

「随分と元気ね」

「それはそうと………あの人たちは、何をしてるの?」

 

 ラーニヤがそう言うと、灯悟はラーニヤを労い、ラッミスはそんな風に言う。

 ほまれがそう言う中、夏美はそう言う。

 夏美が指を指す先には、海辺をじっと見つめていたヴァイスとケーニッヒとノイマンとグランツが居た。

 

「……なぁ、皆」

「はい」

「我々は今、ヴァルハラに居るのかもしれんな」

「ですな」

「ヴァルハラ?」

「何だそれ?」

 

 ヴァイスとノイマンは、そんな風に話をしていた。

 ヴァイスが言ったヴァルハラという言葉に、ラーニヤと灯悟は首を傾げる。

 

「こうも綺麗な女子達を、帝国で見た事あるか?」

「……いや、無いッス」

「無いんだ………」

「あの人たちって、元の世界で何があったんだろ…………?」

「さぁ………?」

 

 ケーニッヒとグランツは、水着を着る女性陣を見ながら、そんな風に話をしていた。

 2人の言葉に、夏美がそう呟き、ラッミスのケーニッヒ達の環境に対する呟きに、ほまれは首を傾げる。

 すると。

 

「これは日頃戦場で酷い目に合っている、我々へのご褒美に違いない!お前達!全身全霊で楽しむぞ………!」

「腕立テ伏セヲ千回」

 

 ヴァイスはグランツ達にそう言う。

 すると、コキュートスはそんな風に言い、皆は腕立て伏せを始める。

 それは、ヴァイス達だけでなく、夏美、灯悟、ラーニヤ、ラッミス、ほまれも含まれていて、この5人もやる事に。

 

「ぬぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

「何で⁉︎こういう目に⁉︎」

「だな⁉︎」

「何で私たちまで〜⁉︎」

「私たちも巻き込まれてるんだけど⁉︎」

「何でですか〜⁉︎」

 

 声を上げるグランツの隣でケーニッヒとノイマンはそう言う。

 そして、夏美とほまれとラーニヤは、自分たちも巻き込まれた事に対して、そう言う。

 それに対して、コキュートスは。

 

「体育委員タルモノ、運動ノ規範トナラナクテハ意味ガナイ」

「そうだな!やってやるぜ!」

 

 コキュートスはそんな風に答える。

 それを聞いた灯悟は、気合を入れる。

 そんな中、ダクネスに白夜がいち早く腕立て伏せをしていた。

 

「こ、この程度か⁉︎この程度だと、やってる内に、入らないぞ!」

「こんなの、楽勝だな!」

「見事ダ」

 

 ダクネスと白夜は、誰よりも早く腕立て伏せを行う。

 それを見ていたコキュートスがそう言う中、そんなダクネスを、ヴァイス達が見つめていた。

 

「……確かに、見事だ」

「あぁ。あの腕立ての速さは……」

「違いますよ、大尉殿」

「え?」

「アレを見て下さい!」

 

 ケーニッヒの呟きに、頷くヴァイス。

 だが、ケーニッヒは違うと言って、ヴァイスは首を傾げる中、ノイマンが指摘する。

 それは、ダクネスだけでなく、ラーニヤ、夏美の胸が腕立て伏せをする度に大きく揺れている事だ。

 

「た、確かに見事だ…………!」

「あれはもう……暴力です」

 

 それを見たヴァイスが言った後に続くように呟くグランツだった。

 一方、ヴァイス達の視線が、自分達の胸に向いている事に気づいた、女性陣は。

 

「(視線を感じるぞ、そう舐め回すような視線だ。私のこの姿を見て、陵辱的な妄想を膨らませている男……いや、雄の視線だ。私はこの後どうなってしまうのだろう……腕に力が入らなくなって、抵抗もままならぬ私は………。)どうなってしまうのだろう⁉︎」

「…………ドウシタラ良イノダロウ?」

「知らね」

 

 何時も以上に妄想を膨らませながら腕立てをしたダクネスに聞かれ、少しだけ困って汗を掻くコキュートスとゲルド。

 それを見ていた白夜は、そんな風に言う。

 一方、ラーニヤ、ラッミス、夏美、ほまれは。

 

「なんか…………すごい見てくるんだけど………!」

「嫌ですね…………」

「そうだね…………」

 

 自分たちを見てくるヴァイス達に対して、そんな風に話しながら腕立て伏せを行なっていた。

 一方、夏美は。

 

『何で、そんなに私を見るのよ〜!やめなさいよ‼︎』

 

 そんな風に思っていた。

 すると。

 

「おい、貴様ら………!」

「ええっ⁉︎ギ、ギロロ殿……⁉︎」

「腕が止まっているぞ!とっとと動かさんか!」

「は、はいぃぃぃ!」

 

 ギロロは、夏美をジロジロと見るヴァイス達にキレたのか、大声でヴァイス達に腕立て伏せをさせる。

 それを見ていたヴィーシャ、ラム、朱翼、ハッコン、宝翔は。

 

「最低ね」

「最低です」

「最低ですね」

『…………まあ、気持ちは分からんでもないけど…………』

「あははは…………」

 

 ラム、ヴィーシャ、朱翼はヴァイス達の痴態に呆れていた。

 それを見ていたハッコンはそんな風に思い、宝翔は苦笑していた。

 すると。

 

「よぉ~姉様!ちゃんと仕事してるかぁ?」

「ラム殿、随分と嫌そうな顔で準備をするでござるな………」

 

 そこに、スバル、ドロロを始めとする飼育委員や他の人たちが来る。

 それに対して、ラムは答える。

 

「そんな事無いわ。バーベキューのせいで、給食委員の仕事が増えて嫌で嫌で仕方ないだなんて……ラムは思ってないわ」

「絶対思ってるよね?」

「随分と嫌そうに見えるけど…………」

 

 ラムはそんな風に答えた。

 ラムの答えに対して、宝翔と朱翼はそんな風につぶやく。

 今度は、ラムが質問をする。

 

「それより、バルスこそ仕事はしているの?」

 

 ラムはそう聞く。

 その質問の答えは、チヨメとドロロがした。

 

「飼育委員は、臨海学校中はやる事がないでござるからな」

「僕たちは、仕事のある委員の手伝いをする事になっているんです」

「………要するに雑用ね。何処に行っても役立たずなのは変わらないって事じゃないバルス。あなた達もあんまりバルスと一緒に居たら………バルスがうつるわよ?」

「言われると思った……って⁉︎俺がうつるって病原菌かなんかか俺は⁉︎」

 

 ドロロとチヨメの答えに、ラムはそう言って、スバルは突っ込む。

 すると、ヴィーシャがスバルに話しかける。

 

「あのぉ~?」

「あ?」

「スバルさん………ですよね?」

「そうよ、バルスよ」

「……ナツキ・スバルさん?」

「そうよ、バルスよ」

「ラムさん。ヴィーシャさんが混乱しているから、やめてあげて」

 

 ヴィーシャはそう聞くと、ラムはそう答える。

 その答えを聞いて混乱しているヴィーシャを見て、今度はハッコンがラムにツッコんだ。

 すると。

 

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」

『ん?』

 

 そんな中、宿舎の方からカズマの大きな悲鳴が聞こえ、驚いたスバル達は宿舎の方を振り向いた。

 宿舎の前では、ケロロ以外の風紀委員の面々が集まっていた。

 その理由は…………。

 

「目がぁ⁉︎目がぁあああああああああああああああああああ⁉︎」

「カズマさんったら………」

「一体何をしていたんだ」

「女子の水着に目を奪われ続けるなど、風紀委員が風紀を乱すとはどう言うつもりだ!」

「それにしたってぇ⁉︎」

 

 カズマは涙目で目を抑えており、テルティナとロゥジーが呆れ、ターニャの言った事に、カズマは反論する。

 何故、こうなったのかと言つと、時間は少し遡る。

 

「フッフフフフフフフフフフ!スキル“潜伏”による……NO・ZO・KI!これに勝るものは……!」

 

 カズマは、潜伏スキルを使って、女子の水着姿を盗み見ていた。

 すると。

 

「そこで何をしているの、佐藤和真」

「えっ?」

 

 後ろから声を掛けられ振り向くと、そこにはアリアンだけでなくデミウルゴスも居た。

 アリアンが一旦離れた次の瞬間。

 

「フラッシュ!」

「っ⁉︎目がぁ⁉︎目がぁああああああああああああああ‼︎」

 

 デミウルゴスはスキル「フラッシュ」を使い、カズマの目を痛む程焼き……現在に至る。

 

「水着見ただけで目ん玉まで焼くかぁ⁉︎」

「いやぁ~デミウルゴス君、アリアン君の協力かたじけない。」

「いえいえ、ターニャ殿こそ、迅速な判断。お見事です」

「何を言うか?君の様な部下を持って、本当にアインズ君が羨ましい」

「いえいえ、それを言うならターニャ殿こそ充分………」

「って聞いてぇえええええええええ⁉︎」

 

 目を焼いた事でカズマはそんな風に叫んだ。

 それに対して、ターニャとデミウルゴスはカズマの話を聞く事無く二人で話しており、話を聞かれなかったカズマは思わずツッコんだ。

 一方、それを見ていたアークは。

 

『流石に、我はやらぬぞ!目を焼かれるのは辛いし』

 

 そんな風に考えていた。

 すると、アークはカズマに話しかける。

 

「それにしても、大丈夫か?」

「だ、大丈夫だ」

「貴様!テルティナ様と同じ役職である事の自覚が足りていないぞ!」

「あははは……………」

 

 そんな風に話していた。

 一方、保健委員が運営しているテントには。

 

「誰もいらっしゃいませんね」

「まあ、誰か来た場合は、大抵怪我してると思うんだけどね」

「てゆーか、無病息災?」

「そうですね」

「そ………そうでありんすね………」

 

 レム、りんな、モアの言葉に、桃華とシャルティアは頷く。

 だが、シャルティアの視線は、レムとモアの胸部に向いていた。

 理由は、レムとモアの胸が大きいからだ。

 

「ん?どうかされました?」

「な⁉︎何でもないでありんす!」

 

 レムは、シャルティアの様子が変な事に気づき、声をかけるが、シャルティアはそう答える。

 すると。

 

「軍曹⁉︎タママ⁉︎」

「めちょっく⁉︎カピカピに乾いてるよ⁉︎」

 

 冬樹とはなのそんな声が響いてくる。

 その理由は、近くにあった椅子に、ケロロとタママが干からびた状態になっていたからだ。

 すると、風に飛ばされそうになり、冬樹がケロロを、はながタママをキャッチする。

 

「薄々ね…………変だな〜って感じてたんだ…………。でもね、気持ちよくて、心地よくて…………」

「川の向こうに綺麗なお花畑が見える…………」

「ど、どういう事なの⁉︎何でこうなってるの⁉︎」

「軍曹達ケロン人って、カエルみたいな特性で、熱とかに弱いんだ…………」

 

 ケロロとタママはそんな風に呟く。

 はなが困惑しながらそう聞くと、冬樹はそう答える。

 ケロロ達ケロン人は、見た目通り、カエルの様な生態をしており、乾燥には弱いのだ。

 

「そんな生態なんだ…………」

「さ、さあや⁉︎いつの間に⁉︎というより、タママの方が症状が重そうなんだけど…………」

「多分、タママの体色が黒に近いから、その分、熱を吸収しやすいのかも…………」

 

 すると、さあやがそんな風に呟いていた。

 はなは驚きつつも、タママの方が重症である事に気づくと、さあやはそう分析する。

 タママは体色が黒に近い紺色であり、その分、症状が重篤だった。

 その後、何とか保健委員のもとに運ばれ、回復したのだった。

 その後も、二組の面々は臨海学校を楽しんでいた。

 

「う〜ん!これ、美味いな!」

「当然よ。」

「美味であるな!なぁ、ポンタよ」

「キュ!」

 

 リムルがそう言う中、ラムはそう答える。

 アークは、ポンタにお肉を食べさせていた。

 バーベキューをして、焼いた物に舌鼓を打つ。

 

「凄い!本当に当たる!」

「凄いねぇ〜!」

「どりゃああ!」

「モモッチ、やるですぅ!」

「素手でスイカを割った………⁉︎」

「凄いな…………」

 

 目隠しながらも、鉄球でスイカを見事に割ったレムを見て感想を言うダクネスと小雪だった。

 そして、桃華は目隠しをしながらも、素手でスイカを割り、それを見てはしゃぐタママと戦慄するイドラとヒュールミだった。

 

「ふぅ〜…………結構な大物が獲れたな」

「フォルテ⁉︎何でマグロ持ってるんだよ⁉︎」

「そこで泳いで捕まえてきた。あとで皆で食べよう」

「本当にすげぇな…………」

 

 フォルテは海からマグロを抱えた状態で出てきた。

 それを見て、スバルがそう聞くと、フォルテはそんな風に言う。

 それを見て、カズマはそんな風に呟いた。

 そして。

 

「スティール!」

『ぐはぁああ⁉︎』

「っちょ⁉︎せこいであります!」

 

 ビーチフラッグの際、スティールを使ってカズマが旗を取り、結局旗を取れなかったヴァイス達が転び中、ケロロはカズマにツッコんだ。

 ちなみに、クルルはというと。

 

「そんな感じに遊ぶなんて、めんどくせぇな。クッ〜クックックッ………」

 

 と、語っており、日影で休んでいた。

 そんな感じに遊ぶ中、夜となる。

 

「と言うわ~けで、肝試しの時間だ~よ。くじを引いてチームを決めてちょ~うだいな?」

 

 夜のアクテビティである肝試しの時間になり、ロズワールはくじが入った箱を持ちながら言い、皆は順番にくじを引いた。

 

「ば、バカな…………⁉︎」

「そんな…………⁉︎」

「どうして………?」

「じゃあ一組目かぁ~ら。」

 

 ディアブロ、ウルティマ、アルベドはそんな風に言いながら落ち込んでいた。

 ディアブロはリムルと、ウルティマはフォルテと、アルベドはアインズと一緒になれなくて泣いている中、早速肝試しが始まった。

 

「じゃあ、僕たちの番だね」

「良し!行くぞお嬢ちゃん方。」

 

 一組目である冬樹とグランツとめぐみんとベアトリスとマーレが出発する前、めぐみんとベアトリスとマーレに対して冬樹とグランツが言う。

 それに対して……………。

 

「おい、この私を差し置いて勝手に仕切るのは止めてもらおうか?」

「貴様達よりは格段に長く生きているのよ、人間」

「なんか………やりづらいね」

「あぁ………」

 

 めぐみんとベアトリスは、そんな風に言う。

 めぐみんとベアトリスの態度を見て、冬樹はそう呟き、冬樹の言葉にに頷くグランツだった。

 すると、マーレが口を開く。

 

「ぼ……僕……」

「マーレちゃんだけは天使だな」

 

 そんな中、マーレを見てグランツは笑みを浮かべながらそう言う。

 すると、マーレはある衝撃の事実をカミングアウトする。

 

僕……男です!

『………えぇええ⁉︎』

『えぇええ⁉︎」

 

 マーレはそう言う。

 そう。 

 マーレは女装をしている男なのだ。

 マーレの発言を聞いて、冬樹とグランツだけでなく、隣に居ためぐみんとベアトリスも驚いた。

 

「早く出発してくれたまえ~」

 

 そんな冬樹達を、ロズワールは出発を急がせた。

 その後も六人ずつのチームが順番に出発しては続々と戻ってきていた。

 戻ってきていないのは、リムル、フォルテ、湊翔、カズマ、アーク、灯悟のチームと、アクア、アインズ、スバル、ターニャ、ハッコンとラッミスのチームだ。

 

「皆、殆ど怖がらなかったね~ぇ」

「当たり前ですわ。そもそもアインズ様と一緒で無い時点で、この企画はまったく意味が無いのです」

「君にとってはそうだろうね……」

 

 帰り際、ロズワールはアルベドに話しかける。

 ロズワールに話しかけられたアルベドはそんな風に答える。

 その答えを聞いてらロズワールはそう呟きながら、ヴィーシャとヴァイス、宝翔達とケロロ達が話しているのを見る。

 

「俺たちも色々あったから、慣れたのかも」

「確かに…………」

「そうだね」

「私達も、色々と体験してたかも」

「私達も……どちらかと言うと、前の世界の方がもっと恐ろしかったですから」

「まぁ……前の世界と言うか、少佐殿が一番恐ろしいですから」

 

 宝翔とりんなとはな、夏美はそう話す。

 色々な出来事を経験していたからか、慣れてしまったのだと。

 4人が話した後、ヴィーシャが言った事にヴァイスも腕を組みながら答えた。

 

「大尉⁉︎私は言ってませんからね⁉︎」

「そう?どこかで言ってるんじゃ無い?」

「言ってません!!」

 

 ヴァイスの話を聞いてヴィーシャはそう言う。  

 それに対して、ヴァイスのノリに乗っかるようにほまれがそう言った事にヴィーシャは腕を回しながら言い返した。

 一方、当のターニャは。

 

「へっくしょん!」

「ん?風邪か?」

「あ、いや……。」

「誰かが噂してるんじゃないか?」

 

 その頃、スバル、ターニャ、アインズ、アクア、ハッコンとラッミスのチームは森の中を歩いており、途中でターニャがくしゃみをしたのを見てスバルは笑みを浮かべながら呟いた。

 すると。

 

「おお!お前ら!」

「どうやら、合流してしまった様だな。」

「みたいだな」

「まあ、この際、一緒に行くのもありではあるな」

「そうだな」

「じゃあ、一緒に行くか」

 

 途中、リムル、フォルテ、湊翔、カズマ、アーク、灯悟のグループと合流した。

 それぞれのメンツがそう話すと、一緒に歩く事に。

 すると、アクアが口を開く。

 

「……ねぇ、あなた達」

「また、俺やフォルテ、アインズに文句を言うのか?」

「私としては、そろそろ突っかかるのはやめてくれるとありがたいのだが。」

「本当だよ」

「違うわよ!」

 

 アクアはいつにも増して、真面目な表情でそう問いかける。

 アクアのセリフに、リムルとアインズ、フォルテはそんな風に反応するが、アクアは否定する。

 すると、次のアクアの言葉で、湊翔とカズマを除く全員が驚く。

 

「ラッミスを除いたあなた達……時代とか細かい所は違うけど、皆、地球から来たんでしょ?」

「なっ⁉︎」

「ど、どうしてそれを…………⁉︎」

「分かったんだぜ⁉︎」

「アクアって、こういう所だけ、洞察力が凄いんだよなぁ………」

「それを日頃活かせないのかよ…………」

 

 アクアはそんな風に言う。

 ラッミスを除いたスバル、ターニャ、アインズ、リムル、フォルテ、アーク、灯悟、ハッコンが元日本人であると見抜いたのだ。

 それを聞いて、アーク、ハッコン、灯悟が驚く中、湊翔とカズマはそう言う。

 

「分かるわよ、カズマと湊翔、白夜、朱翼、武劉もそうだし。何よりカズマを前の世界に送ったのって、私だもの。」

なぁ⁉︎

 

 アクアは湊翔達も転生者である事、カズマを前の世界に送ったのは自分だと明かす。

 アクアの話を聞いたターニャは目を見開き、俯きながらアクアに聞いた。

 

「……その話をもう一回………」

「だ~か~ら!私は神様として、カズマを地球から呼び寄せたの!ここに来る前の世界に、魔王討伐の為にね」

「…………神様としてか?」

「そう、私女神だもの」

「え、マジか⁉︎」

 

 アクアはターニャの問いに対して、そう答える。

 アクアの言葉に、フォルテがそう聞くと、アクアは自分が女神だと答えた。

 その事を聞いて灯悟が少し驚く中、ターニャは拳を作りながら唸り声の様な声を鳴らしていた。

 

「………貴様が…………!」

「え?」

 

 そしてアクアに対して恨み籠った声で言う。

 そのターニャの気配にアクアが少しビビった次の瞬間。

 

貴様が存在Xかぁぁぁぁぁ!

『っ⁉︎」

 

 ターニャはそんな風に叫んだ。

 ターニャの叫び声と共に、膨大な魔力が放出され、それには、その場に居た全員が驚く。

 

「っ⁉︎」

 

 ターニャが放った魔力は、ロズワール達が居るスタート地点にも届いていた。

 ターニャの魔力を感じたロズワールですら、顔色を少し変える中、集合場所には電気のように魔力が走っていた。

 

「何だ⁉︎」

「何が起こってるんでありますか⁉︎」

「膨大な魔力………⁉︎」

「なぁ⁉︎」

「これは⁉︎」

「スバル君⁉︎」

「何が起こってるの⁉︎」

「めちょっく⁉︎」

「落ち着け!」

 

 その膨大な魔力に、全員が驚いていた。

 一方、203航空魔導大隊の面々は、放出されたのがターニャの魔力だと分かったのか、ヴィーシャとヴァイス以外の面々、ケーニッヒは倒れそうなところ何とか耐えているが隣に居るノイマンは立ちながら気を失っており、グランツに至っては泡を吹きながら気を失っていた。

 一方、ターニャ達は。

 

「ターニャ君⁉︎待て!待つんだ‼︎」

「止めないでくれ、アインズ君!」

「え⁉︎何⁉︎何何々⁉︎ちょっと⁉︎怖いんですけど⁉︎」

 

 アインズは凄まじい殺気を放つターニャを止めようとするが、ターニャは止まらなかった。

 アインズの静止も聞かずにターニャはアクアに近付き、そんなターニャを見てアクアは涙目になっていた。

 そんな様子のアクアを見たターニャは。

 

怖いだと⁉︎存在Xともあろう者が情けない!

「だから存在Xって何よ⁉︎」

黙れぇ!この神を自称するペテン師め‼︎

 

 ターニャはそんな風に叫び、アクアが困惑しながらそう聞くと、ターニャはそう吐き捨てた。

 どうやらターニャは、アクアを完全に存在Xと勘違いしており、今にでもアクアを殺しにかかろうとしていた。

 それを見ていた湊翔達は。

 

「これは………かなりまずいんじゃないか⁉︎」

「止めるぞ!」

「言われなくても!」

「分かってる!」

「くっ!」

「ラッミス、頼む!」

「う、うん!」

「くっ…………!」

 

 湊翔達はそんな風に話をする。

 かなりやばいと悟った湊翔達は、それぞれの武器を取り出して、アクアの前に立ち、ターニャを止めようとする。

 だが、湊翔達の前に、スバルが立つ。

 

「ちょちょちょ⁉︎ちょっと⁉︎状況分かんねぇけどストップ!」

「スバル!危ないぞ‼︎」

「何だ貴様……邪魔をするなら………‼︎」

 

 スバルはそんな風に叫んだ。

 スバルがいきなり目の前に立った事に、湊翔はそう叫び、ターニャは忠告する。

 そんな中、スバルは。

 

「お前らはまず戦闘態勢解いて⁉︎それとターニャさんよぉ、アンタの世界で何があったか知らねぇけども、あんたがキレてる対象多分コイツじゃねぇよ!」

「彼の言う通りだぞ。君をその世界に送り込んだ神…………自称神こと存在Xだったか?そいつと彼女が同一人物だと本当に思えるのか?」

「……………」

「あわあわあわあわあわあわあわあわ……。」

 

 スバルは湊翔達に戦闘態勢を解く様に言いつつ、ターニャに対してそう言う。

 スバルがターニャにそう言う中、アインズもターニャに対して質問した。

 そして二人の話を聞いたターニャは冷静になって、湊翔達の後ろで涙を流しながら震えるアクアを見た。

 その結果、アクアと存在Xは別人であると感じた。

 

「……確かに、まったく違う」

「だろう?」

 

 魔力を落ち着かせながら言ったターニャにスバルが言い、それを見て湊翔達もホッとしながら戦闘態勢を解いた。

 

「はぁ…………そうだった。ここは沢山の世界が絡み合っている場所だったな。アクア殿、失礼した」

「は……はい」

 

 そんな様子を見てターニャはため息を付きながらアクアに謝った。

 10の世界が入れ混じっている為、確実視出来ないのだ。

 それに対して、未だ涙目のアクアは悪態をつく事なく頷いた。

 すると。

 

「……………」

「湊翔?」

「どうしたんだよ?」

「ちょっとな……………」

 

 湊翔は無言で見ており、カズマと灯悟がそう聞くと、湊翔は覚悟を決めた表情を浮かべ、ターニャに話しかける。

 

「ターニャ、話がある」

「どうしたのだ?」

「…………もうこの際、話すよ。俺は…………創世の力を持ってる」

「なっ…………⁉︎」

「創世の力………?」

「もしかして………湊翔がフォルテと戦ってた時に、建物を直した力か?」

「ああ」

「…………俺も創世の力を持っている」

「フォルテ⁉︎」

 

 湊翔は、ターニャにそうカミングアウトする。

 自分が創世の力を持っている事を。

 それを聞いたターニャが驚き、ラッミスが首を傾げる中、灯悟はそう聞く。

 そして、フォルテもそんな風に語る。

 リムルが驚く中。

 

「もしや…………貴様らが…………!」

「待ってくれ。確かに、君がそう思う気持ちも分かる。でも…………俺は望んでその力を手に入れたわけじゃない」

「何…………?」

「俺の場合は、色々あって手に入れたんだ」

 

 ターニャは、2人が創世の力を持ってると聞いて、殺気を飛ばす。

 それに対して、湊翔とフォルテはそう言う。

 湊翔の口ぶりに、気になる事があったのか、ターニャは訝しんだ表情を浮かべる。

 そこから、湊翔は話を始める。

 かつて、日本で暮らしていた頃は、最初は普通の家庭だった。

 だが、ある一件をきっかけに、その日常は崩壊する。

 湊翔はいじめに遭っており、宿題をやらされたり、掃除当番を押し付けられたり、湊翔が作った物などをさも当たり前かの様に奪って、己の物にしていった。

 

「そんな…………⁉︎」

「その様な事が……………」

「何だよそれ……………⁉︎」

「「………………」」

 

 ラッミスは唖然となったのか、手を口で抑える。

 アークがそう呟く中、灯悟はそんな風に反応していた。

 湊翔の過去には、灯悟も思うところがあったようだ。

 リムルとフォルテは、無言で湊翔を見つめていた。

 そこから、湊翔は話を続ける。

 両親に迷惑をかけない為に、ずっと我慢していたが、それが限界に達し、堪忍袋の尾が切れた。

 その結果、いじめの主導者達は怒りに怯えて逃げた結果、車に撥ねられて亡くなった。

 そこから、大人達は湊翔を見ながらヒソヒソと喋り、子供は湊翔に向かってそう叫んで、子供を守ろうと、親は湊翔を攻撃していく。

 直接的では無いにせよ、子供2人を死に追いやってしまったのだ。

 周囲は湊翔を腫れ物扱いにして、排除しようとした。

 

「マジかよ…………⁉︎」

「何度聞いても、胸糞悪いな…………」

「だが、それは当時のお前が弱かった。弱かったから、奪われた。それだけの話ではないか?」

「アインズ!」

 

 スバルとカズマがそう言う中、アインズはそんな風に言う。

 当時の湊翔が奪われるだけの弱者だったから、奪われただけだと。

 灯悟がそんな風に叫ぶと。

 

「……………圧倒的な強者であるアインズにそう言われると、説得力しかないな」

「確かに、貴殿の境遇には同情するが、それがどう繋がると言うのだ?」

「……………それは、神によって齎された現象だ」

「何?」

 

 湊翔は灯悟を制止させつつ、苦笑する。

 ターニャはそんな風に聞くと、湊翔はそう答える。

 その悲劇が起こった原因。

 それは、ゼウスの介入にあった。

 ゼウスが開催していたデザイアグランプリ。

 なかなかうまくいかなかった中、ギーツを生み出そうとして、湊翔に創世の種を埋め込んだ。

 神が1人の人間に介入した結果、反動として、その悲劇が引き起こされたのだと。

 

「神によってか…………」

「それ…………理不尽そのものじゃないか!」

「……………」

「そうだったのか…………」

「私と同じく…………」

「「……………」」

 

 アーク、ハッコンはそんな風に言う。

 明らかに理不尽と言える様なものだったのだ。

 灯悟が呆然とする中、アインズとターニャはそう反応する。

 ターニャに関しては、湊翔が自分と同じく、神に人生を弄ばれた被害者であると感じた。

 ターニャの場合、信仰が足りていないという理由で、湊翔の場合は、デザイアグランプリで魔王を倒す為にと言う理由で。

 リムルとフォルテは、その経緯を知っていた為、黙って聞いていた。

 それを聞いていたスバルは。

 

「…………それ、お前はどう思ってんだ?」

「…………もちろん、ゼウスには今でも思うところがあるさ。人の人生を勝手に滅茶苦茶にしたんだからな。でも…………俺はその過去を否定したくないんだ」

「何でだよ?」

「あの過去があったからこそ、これからの人生はもっと楽しいものにしたい、今度こそ一生懸命生きたいと思えたんだ。それに…………大切な仲間や友達とも出会えたからな」

「…………それが、君なりの結論という事か」

「ああ」

 

 スバルがそう問いかけると、湊翔はそう言う。

 過去を否定する事は、今の自分も否定する事になる。

 だからこそ、湊翔はそんな過去を受け入れて、前へと進む事にしたのだと。

 アインズはそんな風に聞いた。

 そして、湊翔はリムルとフォルテに話しかける。

 

「…………リムルとフォルテには、感謝してるんだ」

「俺たちに?」

「どういう意味だ?」

「2人の街……………魔国連邦(テンペスト)の光景を見て、思う様になったんだ。これ以上、悲劇を生み出さない為に、誰もが幸せになれる世界を作ろうって。その為の力だと思う」

「…………そっか」

「本当に強くなったんだな」

 

 湊翔は、リムルとフォルテにそう伝える。

 魔国連邦(テンペスト)での誰もが笑顔の光景を見て、そんな世界を作ろうと決めたのだと。

 それを聞いたリムルとフォルテはそう呟く。

 そして。

 

「…………そうか。先程はすまなかった。殺気を放ってしまい」

「いいって。そう思うのも、無理ないと思うし」

「今度、私の愚痴を聞いてくれないか?」

「ああ」

 

 ターニャは湊翔に謝った。

 それを聞いた湊翔がそう答えると、2人はそう話す。

 ターニャは、湊翔の事を信用する様になったのだ。

 そんな中、フォルテは湊翔に話しかける。

 

「湊翔」

「うん?」

「心配するな。ゼウスに関しては、思い切り殴り飛ばしておいた。その時に、ゼウスの力を複製して吸収した事で、創世の力とオーマジオウの力を手に入れたんだ」

「そ、そうなんだな…………」

「あと、もしアクアがまた皆に迷惑をかけたなら、容赦なく止めて良いとも言われていたからな」

「そ、そうか…………」

 

 フォルテは、湊翔に対してそんな風に言う。

 実は、それをゼウスから聞いていたフォルテは、ゼウスの事をぶん殴っていたのだ。

 そして、アクアが迷惑をかけた際には、止めて欲しいとも。

 すると。

 

「……………それにしても、神を自称する者に過敏になっていたようだな」

「で、でも私前から言ってたわよ⁉︎私は女神だって⁉︎ずっと⁉︎」

 

 ターニャはそんな風に呟く。

 ターニャがそう言った事に対して、アクアは全員に聞こえるくらいの声で言った。

 すると。

 

「「「「「え?」」」」」

「え?」

 

 アクアのその言葉に、ターニャ、アーク、灯悟、ハッコンとラッミスは口をポカンとしながら少し驚く。

 その反応を見てアクアも少し驚く。

 

「「「「「え?」」」」」

「あぁ………言ってたぞ」

「一応………言ってたな」

「まあ……………な」

「言ってはいたよな?」

「ああ」

 

 ターニャ達がそう言う中、アインズと湊翔とカズマとリムルとフォルテがそう言う。

 すると、スバルはある事に気づく。

 

「………あ、あぁ~……。あまりに女神っぽくないから、俺達脳に染みて無かったんだわ。多分」

「そう……かも」

「それ酷くない⁉︎」

「いや、こんなに残念な自称女神に冷静さを失うとは、私もまだまだだな」

「本当酷⁉︎」

 

 スバルはそんな風に言う。

 あまりにも、女神のイメージからかけ離れているアクアを見て、信じていなかったのだと。

 スバルの話を聞いて冷静に言ったターニャの話を聞いて、アクアはショックを受けるのだった。

 湊翔とカズマは、呆れた様に頭を振る。

 そこに、スタート地点に居た人たちがやって来る。

 

「アインズ様ぁ~!」

「リムル様〜!」

「フォルテ様!」

「あぁ、お前達」

「どうしたんだ、そんな血相変えて?」

「今そっちから地鳴り見たいな膨大な魔力を感じたぁ~よ?」

「それなんですが………」

「将官が、冷静さを失いました。アインズ殿とスバル殿のお陰で、今は落ち着きを取り戻しております。ご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした」

 

 アルベド、ディアブロ、ウルティマがそう言うと、アインズとリムルはそう答える。

 ロズワールの質問に湊翔が返答に困っていると、ターニャが頭を下げながら皆に謝罪の言葉を述べた。

 

「まあ、皆無事なら、それで良いんじゃ無い?」

「そうだね」

「まあ………アンタの魔力に当てられて、部下が2人ほど倒れてるけど」

 

 サブローとさあやがそう言う中、ほまれはそんな風に言う。

 ほまれの視線の先には、コキュートスに背負われてるノイマン、武劉の肩を借りているケーニッヒ、完全に気を失って、宝翔と白夜に運ばれているグランツの姿があった。

 そんなあまりにも酷い体たらくに呆れたターニャはため息を吐くと、思い切り叫ぶ。

 

「貴様らぁ!精神力が足りないぞ!!」

「いや、こいつらは、いつものアンタを知ってて、こうなってるんじゃ………」

「ああ、トラウマみたいな感じで?」

「そうなるな」

「うむ、そうかもしれん………だがそれでも許さん!」

「ヒィ⁉︎」

『無慈悲!』

 

 ヴィーシャ達が驚くほどに叫ぶターニャ。

 一応、リムルと湊翔とフォルテがフォローする。

 それを聞いて、そんな風に納得したが、それでも許せなかったのか、ターニャはヴィーシャが怯えるくらいに、気絶したグランツを蹴る。

 それを見て、スバル、ハッコン、アーク、灯悟が叫ぶ。

 

「私女神なのに……女神って信じてもらえなくて……信じてくれたと思ったら何故かキレられて……」

「そうだな。アクアは、頭の可笑しくて自称女神のアークプリーストだからな」

「酷⁉︎」

「こっちも無慈悲⁉︎」

 

 その近くではアクアが涙目になりながらカズマに言うが、カズマの態度を見てまたショックを受け、それを見てまたツッコむスバルだった。

 

「間違えた、宴会芸の女神だっけか?」

「酷⁉︎」

 

 そんな風に会話している中、アインズは、スバルを見ながら考えていた。

 

『それにしても、あの力…………ユグドラシルで言うと、第八位階より強いだろう。あれを間近で受けて立っていられるあの男…………一体、どれだけの精神負荷の中で生きていたのだろう…………』

 

 アインズは、ターニャの魔力を浴びて、平然としているスバルを見て、そんな風に思っていた。

 そんな事がありつつも、波乱の臨海学校は幕を閉じたのだった。




今回はここまでです。
今回は、臨海学校の話です。
昼には、色んな出来事がありました。
ケロロとタママが干からびて、はなは困惑していました。
ターニャはアクアが神だと聞いて、キレました。
その後、湊翔の境遇を聞き、思うところがある感じです。
そして、アインズはスバルの中にいる存在を知らない為、訝しんでいました。
そして、次回は体育祭の前の話し合いになる予定です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
いせかるの最新話では、七陰がカズマ達に宣戦布告をしましたね。
誤解があったとはいえ。
少し、七陰に対する印象が悪くなりました。
違う世界の出身であるのにも関わらず、ターニャ達をディアブロス教団と通じていると決めつける七陰に。
陰の実力者のキャラって、本当に面倒なキャラばかりですね。
今後の展開などでリクエストがあれば、受け付けています。
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