異世界でくてっと   作:仮面大佐

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日常回
日常その一 戦慄!呪いのDVD


 10の異世界が混じり合った学園生活。

 体育祭が終わり、しばらくが経過した。

 

「あ〜……………暇ね」

 

 カズマや湊翔達が住んでいる建物。

 そこのリビングでは、アクアが周囲にDVDの山を積み上げており、だらけながらテレビを見ていた。

 すると。

 

「暇だって言うなら、少しは買い出しを手伝えよ!」

「全くだ。グータラしてるんじゃない」

「はぁ……………。この世界に来てから、アクアのだらけっぷりが加速してる気がするわね…………」

「ですね……………」

 

 そんなアクアを見て、白夜と武劉がそんな風に叫んだ。

 トウカと朱翼も呆れた様にため息を吐きながらそう言う。

 4人の手には買い出し袋があり、買い出しを行なっていたのだ。

 すると。

 

「あ〜…………本当に暇。なんか、違う人からDVDでも借りましょうか」

「おい!」

「ったく……………」

 

 アクアはそんな風に呟くと、どこかへと向かってしまう。

 それを見て、武劉が呼び止めようとする中、白夜は呆れていた。

 


 

 アクアは、他の人からDVDを借りようと、色んな人の元に向かう。

 

「こんなのとかどうかな?」

「これとか面白いよ!」

「……………なんか、大丈夫」

 

 まず、はな達の元に向かったアクアは、DVDを借りようとした。

 すると、はなが出したのは、『恐怖の訪問者』というDVDで、宝翔が出したのはアニメのDVDだった。

 2人のセレクトに対して、アクアはそう答えて遠慮した。

 


 

 次に、灯悟達の元に向かうが。

 

「一緒にキズナファイブの活躍を見て、絆を結ぼうぜ!」

「どうしてそうなるのよ……………」

「……………遠慮しとくわ」

 

 灯悟が見せようとしたのは、絆創戦隊キズナファイブとしての灯悟の活躍だった。

 ちなみに、それを見る方法は、イドラが持っている魔道具、パフォメットIIIという記憶を投影する魔道具を使う。

 イドラがそう呟く中、アクアは面倒臭そうと思ったのか、断った。

 


 

 その後、アクアはケロロ達が生活している建物に着いた。

 

「アクアちゃん、どうしたの?」

「ねぇ〜…………暇だからさ、クルル出しなさいよ。何か面白いDVD無い?」

「クルル?クルルなら、クルルズラボにいるんじゃ無い?」

「そう?じゃあ、お邪魔しま〜す」

 

 冬樹がそう話しかけると、アクアはそう言う。

 クルルなら、面白そうなDVDを持ってるかもしれないと思ったのか。

 夏美がそう言うと、アクアに家に上がって、クルルズラボに向かう。

 

「…………あれ?クルルのDVDって、確か………」

「えっ?何かあったかしら?」

 

 すると、冬樹は何かが引っかかったのか、何かを思い出そうとする。

 夏美はそんな冬樹の反応に対して、首を傾げていた。

 その頃、アクアはクルルズラボに着いていた。

 

「……………なんか、悪趣味な見た目ね」

 

 アクアは、クルルズラボの見た目を見て、そんな風に呟いた。

 何せ、クルルの顔の形になっているのだから。

 アクアは遠慮なく中に入る。

 

「クルル〜。何か面白そうなDVDは無いの?」

 

 アクアはそんな風に言う。

 だが、肝心のクルルの声は返ってこなかった。

 どうやら、留守の様だった。

 

「肝心な時に留守とか、役に立たないわね〜。うん?」

 

 アクアはクルルに悪態をついていると、ある物が目に入る。

 それは、コンソールに置かれていたあるDVDだった。

 

「何これ…………?『開封厳禁、呪いのDVD、身ちゃマズいぜ!』…………?」

 

 そのDVDは、南京錠と鎖が付いており、怪しい雰囲気を漂わせていた。

 それを見たアクアは。

 

「面白そうじゃ無い!呪いのDVDだか何だか知らないけど、女神である私に呪いなんて効かないわよ!」

 

 アクアはそんな風に言う。

 クルルのハッタリだろうと。

 そうして、アクアはクルルに無断でそのDVDを持ち出してしまった。

 それが、とある恐怖の展開に繋がってしまう事をこの時のアクアは知らなかった。

 


 

 その頃、ケロロはというと。

 

「ゲロ〜!やっぱり、視聴覚室で見るDVDは最高でありますな!ギロロとか、うるさい奴が居ないでありますし!」

 

 ケロロは視聴覚室で、ガンダムのアニメを見ていた。

 ギロロなどがうるさいと言う理由から。

 すると。

 

「あ?アンタも居たの?」

「ゲロ?アクア殿。こんな所にどうしたのでありますか?」

「何って、DVDを見に来たに決まってるじゃ無い。家だと、白夜達がうるさいし」

 

 そこに、アクアが入ってくる。

 ケロロがアクアにそう話しかけると、アクアはそう答える。

 白夜達がうるさいから、視聴覚室で見に来たのだと。

 

「それは構わないでありますが…………何を見るんでありますか?」

「何って……………これよ!」

「ゲロ⁉︎それは…………⁉︎」

 

 ケロロがそう聞くと、アクアはクルルから無断で借りた呪いのDVDを見せる。

 それを見たケロロは、顔を青ざめる。

 

「アクア殿⁉︎何でそれを持ってるんでありますか⁉︎」

「えっ?クルルから借りたのよ。あの捻くれ者がそう言うって事は、相当面白い筈よ!」

「いや、それは洒落にならないであります!見るのはお勧めしないであります!」

「何よ、私は女神なのよ?呪いなんて起こっても、あっさり解呪出来るから!」

「そういう問題じゃないであります!」

 

 ケロロは、アクアが何故、そのDVDを持っているのかと聞くと、アクアはそう言う。

 それを聞いて、視聴を止めようとするが、アクアはケロロの言葉を一蹴して、DVDをDVDプレイヤーに入れてしまった。

 

「もう知らないでありますよ…………⁉︎」

「何よ!心配いらないわ!私、女神だから!」

「どこからその自信が来るんでありますか………⁉︎」

 

 ケロロが頭を抱える中、アクアは自信たっぷりにそう言う。

 すると。

 

「『これを見た奴は大変な目に逢うぜ。助かりたければ…………クックック…………』?何よ。そんなハッタリが、女神であるこの私に通じると思ってるの?」

「ゲロ〜……………⁉︎」

 

 画面にそんな注意書きが出てくる。

 だが、アクアはそれを気にしていなかったが、ケロロは顔を青ざめて、体が震えていた。

 すると、『966’s Film』という文字が浮かび上がると、次に『終』という文字が出て、次の瞬間、画面が砂嵐になった。

 

「えっ⁉︎これだけ⁉︎何よ!散々期待させておいて、これは無いわよ!」

 

 それを見たアクアは、操作をしようとするが、画面は操作を受け付けなかった。

 アクアはそんな風に文句を垂れる。

 アクアさん、勝手に持ち出しておいて、それはありませんよ。

 

「こうなったら、クルルにゴッドブローを叩き込んでやるわ!この女神である私の貴重な時間を奪った罪は重いわよ!」

「アクア殿!扉を開けては……………!」

 

 アクアはそんな風に苛立ちながら、外に出ようとする。

 ケロロが止めようとするが、アクアは視聴覚室の扉を開けてしまう。

 すると。

 

「えっ⁉︎」

 

 アクアは視聴覚室の外の光景に唖然となった。

 入る前は普通の廊下だった筈なのに、何故か周囲は竹林となっていた。

 そして、竹林だけでなく、ある存在がいた。

 それは、井戸から出ていて、長い髪で、虎の様な体色と、馬の蹄が付いている貞子の様な怪物だった。

 その怪物が、アクアを凝視していた。

 アクアはすぐに扉を閉めた。

 

「えっ⁉︎何あれ…………⁉︎チラ…………」

「遅かったでありますか……………⁉︎」

 

 アクアは困惑して、すぐに少しだけ扉を開ける。

 自分の気のせいだと思いたかったのか。

 ケロロがそう呟く中。

 

うぅぅぅぅ…………!

「ひっ⁉︎」

 

 その怪物はアクアの方に向かってきており、アクアはすぐに扉を閉める。

 

「おかしいわね……………疲れてるのかしら…………?」

 

 アクアは眉間を抑えながらそんな風に言う。

 すると。

 

ガチャ…………!

 

「ひっ⁉︎イヤァァァ⁉︎」

「アクア殿、落ち着くであります!」

 

 そんな音と共に、扉が開いていく。

 それを聞いたアクアは、恐慌状態に陥ってしまい、ケロロは何とか落ち着かせようとする。

 すると。

 

「どうしたんだよ、アクアの奴」

「いきなり大声を出すんじゃねぇよ!」

「全くだ」

 

 そんな声が聞こえてきて、アクアとケロロは恐る恐る扉の方を見る。

 そこに居たのは、リムル、フォルテ、アインズ、スバル、カズマ、湊翔の面々だった。

 スバルとカズマ、湊翔がそんな風に言うと。

 

「カジュマさぁぁぁぁん!怖かったよぉぉぉぉ!」

「おわっ⁉︎いきなり抱きつくんじゃねぇ!」

「何があったんだよ?」

「皆様方!どうしてここに⁉︎それと………廊下にタイガーホース……………化け物は居なかったでありますか?」

 

 アクアはカズマが居たのに気づいて、安堵したのか、号泣しながらカズマの方を抱きしめて、カズマは鬱陶しい様に言う。

 湊翔が困惑する中、ケロロはそんな風に聞く。

 

「いや、俺たちは一緒にDVDを見ようぜって話になってな」

「それで、それぞれの部屋では手狭であろうから、視聴覚室で見る事にしたのだが…………」

「タイガーホースって何だよ?」

「廊下には何も居なかったが…………?」

 

 ケロロの問いに対して、スバル、アインズ、リムル、フォルテの順番にそう答える。

 フォルテの手には、ガンダムのDVDがあり、それを皆で見る事にしたのだ。

 すると。

 

「な、何よ!絶対に気のせいに決まってるでしょ!」

「アクア?」

 

 アクアは強がりながらそう言い、扉の方に向かう。

 湊翔が困惑する中、アクアが扉を開くと。

 

えっ⁉︎うわぁぁぁぁぁ⁉︎

うぅぅぅぅ…………!

 

 外にはタイガーホースの姿があり、視聴覚室にいる面子の元に向かおうとしていた。

 それを見て、視聴覚室にいるメンツはそんな悲鳴を出すと、カズマがすぐに扉を閉める。

 

「おい、何だよあれ⁉︎」

「何だよ、あの虎と馬が合わさった様な見た目の化け物は⁉︎」

「し、知らないわよ!さっきも開けたら、居たのよ!」

「マジかよ…………⁉︎」

「嘘だろ…………⁉︎」

「貞子と虎と馬の融合体か?」

 

 スバルとカズマがそう叫んで、アクアにそう聞くと、アクアはそう答える。

 それに対して、リムル、アインズ、フォルテはそんな風に反応すると。

 

「うおっ⁉︎」

「どうしたの?皆」

「皆居るんだ!」

「宝翔にはな達か。どうしてここに?」

「皆で映画を見ようって話になって」

「それで、視聴覚室で見ようって事になったのよ」

 

 湊翔が驚く中、入ってきたのは、宝翔、はな、さあや、ほまれだった。

 視聴覚室で映画を見る事にしたのだ。

 

「あ〜!閉めるなって!」

「えっ?」

 

 スバルがそう叫び、宝翔が困惑する中、スバル達は扉を開く。

 すると。

 

うぅぅぅぅ…………!

「ひっ⁉︎」

「めちょっく⁉︎」

「何あれ⁉︎」

 

 タイガーホースは部屋の中に入ろうとしていた。

 それを見て、すぐにアインズ達はタイガーホースを押し出して、扉を閉める。

 

「な、何あれ…………⁉︎」

「化け物…………だよね?」

「どうなってるの…………?」

「いや…………いや…………いや…………!」

 

 タイガーホースの存在に気づいた宝翔達は困惑しながらそう言うと、ほまれは蹲りながらそんな風に呟いていた。

 輝木ほまれは、お化けが苦手であった。

 すると。

 

「…………とにかく、まずは状況を整理するか。俺たちよりも先にいたアクアとケロロなら、何か知ってるかもしれないからな」

 

 フォルテはそんな風に呟いた。

 フォルテの意見に、誰も反対する者は居らず、情報整理を行う事に。

 


 

 その頃、冬樹達は。

 

「あ〜!」

「ど、どうしたのよ?いきなりそんな大声を出して……………」

「思い出した!クルルのDVDって、あの怪物が現れる物だ!」

 

 冬樹は何かを思い出したのか、そんな風に大声を出す。

 夏美がそう聞くと、冬樹はそう言う。

 それを聞いた夏美も、その出来事を思い出していた。

 

「えっ⁉︎アクアちゃん、あのDVDを持ってった可能性があるの⁉︎」

「多分だけど……………」

「どうしよう…………!」

「大丈夫だと良いんだけど………」

 

 夏美がそう聞くと、冬樹はそう言う。

 2人は、アクアの無事を祈っていた。

 


 

 その頃、視聴覚室では、状況整理が行われていた。

 

「……………つまり、視聴覚室に入ってくる場合は何ともないけど、視聴覚室から出ようとすると、あのタイガーホースっていう怪物のいる空間に繋がるって事か…………」

「今の我々は、この視聴覚室に閉じ込められているという事か……………」

 

 リムルとアインズは、そんな風に言う。

 現在、視聴覚室にいる面々は、視聴覚室に囚われていると言える状況だった。

 

「めちょっく⁉︎」

「ところで…………そのタイガーホースって、なんなの?」

「タイガーホースというのは、我輩たちの世界の宇宙生物で、クルルによると、人のトラウマに寄生する生態を持ってるのであります」

「トラウマでタイガーホースか…………」

「なんかやけにかっこいいネーミングだな…………」

 

 はなが驚く中、さあやがそう聞くと、ケロロはそう説明する。

 タイガーホース。

 それは、ケロロ達の世界に存在する宇宙生物であり、トラウマが好物である。

 その性質を聞くと、有益な存在だと思われがちだが、自分の姿を見た者に更なるトラウマを増やさせて食べるという外道じみた事をしている。

 タイガーホースが出現すると、対象はトラウマに陥っている状態から抜け出せなくなってしまうのだ。

 一度、ドロロのトラウマスイッチが切れなかった際、どうにかしようとしたケロロ小隊の前に現れたのだ。

 それを聞いたフォルテは。

 

『…………他者のトラウマを喰らう宇宙生物か…………。灯悟とかが居たら、とんでも無い事になりそうだな…………』

 

 フォルテはそんな風に思っていた。

 浅垣灯悟の心の闇を知っているからか。

 そんな中、湊翔とアインズが口を開く。

 

「タイガーホースの存在は置いておくとして、どうしてこうなったんだ?」

「確かにな。結果には必ず、原因が存在しているからな」

「実は…………でありますな」

「どうしたの?ケロロ」

 

 湊翔とアインズはそんな風に聞く。

 すると、ケロロは口を開いた。

 この現象の原因を知っているためだ。

 宝翔がそう聞く中、ケロロは話をする。

 

「この現象は…………呪いのDVDによる物なんであります……………」

「呪いのDVD?」

「何だそりゃ?」

 

 ケロロがそう言うと、カズマとスバルはそんな風に反応する。

 

「実は、似た様な出来事を我輩も経験しているんであります。その時も、クルルの呪いのDVDによって、この様な事に………」

「ちょっと待って?その呪いのDVDってのを誰が持ち出したのよ?クルルの物なんでしょ?」

「その…………アクア殿が…………」

 

 ケロロはそんな風に語っていく。

 かつて、ケロロも呪いのDVDを見た事で、この様な事になったのだと。

 何とか持ち直したほまれがそう聞くと、ケロロはそう言う。

 すると、皆の視線がアクアに向くと。

 

「だ、だって!しょうがないじゃない!そんな危ない物だって知らなかったんだし!呪いって言うから、私なら解呪出来ると思って!」

「何でそんな得体の知れない物を借りてくるんだよ…………」

「というより、まさか⁉︎クルルに無断で借りてきたんじゃ無いんだろうな⁉︎」

「ぎくっ⁉︎」

「図星だな……………」

 

 アクアはそんな風に叫んだ。

 それを聞いて、湊翔が呆れる様にそんな風に言うと、カズマはアクアの口ぶりから、クルルに無断で借りてきたのではと聞いた。

 アクアがそんな風に反応すると、スバルはそう呟く。

 すると。

 

「し、仕方ないじゃない!大体、そんな危険な物だって知りながら、女神であるこの私のせいにしようとしたアンタ(ケロロ)のせいじゃない!」

「ゲロっ⁉︎何でそうなるんでありますか⁉︎我輩、止めようとしたでありますよ⁉︎」

「開き直りやがった……………」

 

 アクアは開き直りをして、ケロロに罪をなすりつけようとしていた。

 ケロロが反論して、湊翔がそう呟くと。

 

「アクア…………!」

「ひっ⁉︎」

「人の物を無断で持ち出した挙句……………他人のせいにしようとするとは……………!お仕置きだ……………!」

「いやぁぁぁぁぁ⁉︎」

 

ミシミシミシ………!

 

 フォルテはアクアに近づき、紫の雷を纏ったアイアンクローを実行した。

 アクアがそんな悲鳴を出して、頭蓋骨が軋む音がする中。

 

「ちょっ⁉︎ちょっと落ち着いて…………!」

「そ、そうだよ!」

「まあ、とにかく、今はこの状況をどうにかする事を優先しようぜ」

「そうだな。フォルテも、アクアへの折檻はこの後にでもすればいい。今はどうにかする事を考えるべきだ」

「……………それもそうだな」

 

 宝翔、はな、スバル、アインズはそんな風にフォルテを宥める。

 フォルテは何とか落ち着いて、アクアを離す。

 すると、はなはケロロに口を開く。

 

「でも、その時はどうしたの?」

「その時は、DVDをもう一度再生して、天井のファンが下がってくるトラブルがありましたが、何とか脱出できたであります。…………多分」

「多分って……………」

「まあでも、天井のファンが下がってきたって事は、下手に再生したら、何が起こるか分からないな……………」

 

 はながそう聞くと、ケロロはそう言う。

 その時は、もう一度再生をしたのだ。

 その後、天井のファンが下がってくるという事が起こったが、ただの絵である扉から脱出したのだ。

 スバルがそう呟く中、湊翔はそう言う。

 すると。

 

「心配ない。脱出する方法なら分かっている」

「本当⁉︎」

「そうなんでありますか⁉︎」

「ああ。その為には……………外にいるタイガーホースをどうにかしないとな」

 

 フォルテはそんな風に言うと、はなとケロロはそう聞く。

 フォルテは作戦を伝えていく。

 


 

 その後、視聴覚室の外に全員が出る。

 すると、無数のタイガーホースが取り囲んでいた。

 

「なんか……………多くね?」

「本当にトラウマを喰らう為には、手段を選ばないのか……………」

「どうすんだよ⁉︎」

「とにかく、ある程度数を減らしてくれ。その後は俺がどうにかする」

「それでは…………行くとしよう!」

「ほまれ…………本当に大丈夫?」

「大丈夫じゃないけど…………こんな所で立ち止まってられないから」

「うん」

 

 無数のタイガーホースを見て、そんな風に話をする。

 そして、変身できる面々は、変身を開始しようとして、それぞれのアイテムを取り出す。

 

ジャアクドラゴン!

かつて世界を包み込んだ暗闇を生んだのはたった一体の神獣だった……

MARK(マーク) (ナイン)

 

 スバルのワンダーライドブック、湊翔のレイズバックルからそんな音声が鳴る中、アイテムを装填していったり、ベルトを操作したりする。

 

SET(セット) IGNITION(イグニッション)

SET(セット) AVENGE(アベンジ)

HOPPER(ホッパー)1!

STEAMLINER(スチームライナー)

シャバドゥビタッチヘンシ〜ン!

シャバドゥビタッチヘンシ〜ン!

 

 それぞれのアイテムを装填したり、ドライバーを操作したりすると、そんな待機音が流れる。

 そして。

 

「「「「変身!」」」」

 

 そう叫ぶと、湊翔はデザイアドライバーのリボルブアンロックを押して、ドライバーのロックを外して、半回転させる。

 

REVOLVE(リボルブ) ON(オン)

 

 その音声が鳴るとバックルが展開して、九尾の狐の様な形状になる。

 そして、それぞれが変身を開始する。

 

DYNAMITE(ダイナマイト) BOOST(ブースト)

GEATS(ギーツ) IX(ナイン)

BLACK(ブラック) GENERAL(ジェネラル)

BUJIN(ブジン) SWORD(ソード)

闇黒剣月闇!

Get go(月光) under conquer(暗黒) than get keen(斬撃).ジャアクドラゴン!

月闇翻訳!光を奪いし漆黒の剣が、冷酷無情に暗黒竜を支配する!

チェンジ!ナウ!

ガッチャーンコ!

 

「ホッパー!」

「スチーム!」

 

スチームホッパー!

 

 湊翔はギーツIXに、カズマはタイクーン・ブジンソードに、スバルはカリバー・ジャアクドラゴンに、アインズは仮面ライダーソーサラーに、宝翔はガッチャード・スチームホッパーに変身する。

 そして。

 

「「「ミライクリスタル!ハート、キラっと!」」」

 

 はな、さあや、ほまれがそう叫ぶと、プリハートにそれぞれのミライクリスタルを装填する。

 そして、プリキュアに変身する。

 

「輝く未来を~抱きしめて!みんなを応援♪元気のプリキュア!キュアエール!」

「輝く未来を抱きしめて!みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」

「輝く未来を抱きしめて!みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」

 

 3人はそんな風に名乗りをあげる。

 それを見ていたリムルは。

 

「あれが…………さあやとほまれの2人が変身したプリキュアか……………」

「とにかく、俺たちも行くぞ!叢雲牙!」

『良いだろう。あの物怪を斬り伏せてやろう!』

 

 リムルがそう呟く中、フォルテは刀を抜刀する。

 その刀は、犬夜叉という作品に登場した叢雲牙と呼ばれる天下覇道の剣であり、太古の邪な悪霊が取り憑いている妖刀であり、人間などが手にすればたちどころに悪霊の強力な邪気に心身を支配下され自分以外の全てを滅ぼそうと殺戮を繰り返す悪鬼と化してしまうヤバ過ぎる妖刀だ。

 フォルテは、そんな刀を愛刀にしていた。

 そして、湊翔達は、タイガーホースに向かっていく。

 

「ふっ!はっ!ハァァァァァ!」

「オラっ!ハァッ!」

 

 湊翔はギーツバスターQB9で、カズマは武刃でタイガーホースに攻撃していく。

 

「おらっ!ハァァァァァ!」

「ふっ!はっ!」

「はあっ!はっ!」

 

 スバルも闇黒剣月闇(あんこくけんくらやみ)、アインズはディースハルバードで攻撃していく。

 宝翔は、格闘戦でタイガーホースに攻撃をしていく。

 

「ハァァァァァ!はっ!」

「ふっ!はっ!」

「はっ!はあっ!」

 

 はな、さあや、ほまれは格闘戦でタイガーホースに攻撃していく。

 

「はあっ!はっ!」

「ふっ!はっ!」

 

 リムルとフォルテも、それぞれの刀を手に攻撃をしていく。

 タイガーホースは、フォルテの叢雲牙から出る邪気に怯んでおり、フォルテの叢雲牙によって斬られていく。

 更に。

 

うぅぅぅぅ…………!

うぅぅぅぅ…………⁉︎

 

 フォルテに斬られたタイガーホースの個体は、他のタイガーホースへと向かう。

 フォルテによって強化された叢雲牙は、斬られた者は叢雲牙によって魂を喰われ、魂なき死屍となり、全身紫に染まってフォルテの兵士になる。

 フォルテの兵士になった者の目は無く、アインズの様に眼窩から赤い光が発光している。

 

「凄いであります…………!」

「皆、頑張って〜!」

「アクア!お前も少しは手伝えよ!」

 

 ケロロがそう言う中、アクアは他人事の様にそう言い、カズマはそう突っ込む。

 だが。

 

うぅぅぅぅ…………!

「それにしても、数が多すぎねぇか?」

「この空間は、タイガーホースにとってのテリトリーなのだろう。キリがないな…………」

 

 タイガーホースは次から次へと現れており、スバルとアインズはそう呟く。

 この空間は、タイガーホースのテリトリーであるのだ。

 そんな中。

 

「なんか、やけに私と宝翔君に襲ってくるんだけど⁉︎」

「大丈夫⁉︎エール⁉︎」

「何でエールと宝翔の2人を⁉︎」

 

 タイガーホースは、やけにはなと宝翔の2人を執拗に狙っていた。

 それを見て、さあや達が困惑する中。

 

『…………タイガーホースは、トラウマが好物だと言っていたな。学園生活を送る中で、はなと宝翔の2人にも、湊翔と同じくらいの心の闇を感じたが……………それが原因か?』

 

 フォルテはそんな風に考えていた。

 フォルテは学園生活を送る中で、はなと宝翔の2人にも心の闇を感じており、それが原因で、タイガーホースは2人を狙っているのではと。

 すると。

 

「だったら!力を貸して!ユーフォーエックス!」

「ユーフォー!」

 

 宝翔はそう叫ぶと、X字の鍔の剣を取り出す。

 そして、それを変形させると、ガッチャードライバーに装填する。

 

クロスオン!

 

 エクスガッチャリバーを装填した後、ユーフォーエックスと呼ばれるケミーのカードをクロスエクスリーダーに装填する。

 

マーベラスオカルト!

 

 その音声が鳴ると、待機音が流れ始めて、宝翔はアルトヴォークを操作する。

 

ガッチャーンコ!X(エックス)

UFO-X(ユーフォーエックス)!スーパー!

 

 その音声が鳴ると、スチームホッパーの素体が青くなると、頭からユーフォーを被る。

 宝翔はガッチャードの強化フォーム、スーパーガッチャード・クロスユーフォーエックスに変身した。

 

「ハァァァァァ!」

 

 宝翔はそう叫ぶと、ユーフォーの様に縦横無尽に動き回り、タイガーホースに攻撃していく。

 

「決めるよ!エール!アンジュ!エトワール!」

「うん!」

「ええ!」

「わ、分かってるよ!」

 

 宝翔がそんな風に話しかけると、はな達はそう答える。

 すると、3人はある物を取り出す。

 それは、エール達の武器、メロディソードだった。

 宝翔は、アルトヴォークを操作する。

 

「「「ミライクリスタル!」」」

「エールタクト!」

「アンジュハープ!」

「エトワールフルート!」

 

 宝翔がアルトヴォークを操作する中、はな達はメロディソードに変身に使った時とは別のミライクリスタルを装填する。

 そして、3人はそう叫ぶと、メロディソードで演奏をする。

 そんな中、宝翔は両腕のユーフォーを飛ばすと、タイガーホースを光で動けなくする。

 

「決めるぜ!」

 

 宝翔はそう叫ぶと、再びアルトヴォークを操作する。

 

UFO-X(ユーフォーエックス)!シャイニングフィーバー!

 

「ハァァァァァ!」

 

 宝翔は必殺技を発動して、円盤の様に回転しながら、連続のライダーキックを叩き込む。

 それを受けて、タイガーホースを怯ませると。

 

「今だ!」

「うん!」

 

 宝翔ははな達にそう叫び、はなはそう答える。

 そして、虹色のエネルギーが集約していくと。

 

「「「心のトゲトゲ、飛んで行けー!プリキュア!トリニティ・コンサート!」」」

 

 3人はそう叫ぶと、その虹色のエネルギーをタイガーホースに飛ばす。

 すると、それを受けたタイガーホースは。

 

『ヤメサセテモライマース………』

 

 タイガーホースはそんな風に呟くと、浄化されていく。

 そして、命中と同時に巨大な木が作り出され、ピンク・水色・黄色の花が咲き誇る。

 

「「「HUGっとプリキュア!エール・フォー・ユー!」」」

 

 3人はそう叫ぶと、決めポーズを取る。

 

「タイガーホースを浄化したのでありますか…………⁉︎」

「…………やるな。どうやら、プリキュアは相手を倒すんじゃなくて、救うのがメインみたいだな」

 

 ケロロがそう驚く中、フォルテははな達への評価を改めていた。

 プリキュアは、相手を倒すのではなく、救うのだと。

 だからこそ、フォルテ以外が対峙しているタイガーホースと違い、浄化され、消えていったのだと。

 

「でも、キリがないわよ⁉︎」

「このままじゃ…………⁉︎」

「大丈夫だ。あとは任せろ」

 

 アクアはそんな風に叫んだ。

 タイガーホースはまだまだ居て、このままでは押し切られる可能性があった。

 すると、フォルテはそんな風に言う。

 皆が下がり、フォルテは構えをとる。

 

「何をする気なの?」

「分かんないけど……………」

「さぁ…………?」

「まさか……………」

 

 それを見て、はな、さあや、宝翔がそう話す中、湊翔はフォルテが使おうとしている技に見当が付いているのか、そんな風に呟いていた。

 すると。

 

行くぞ!冥道残月破!

 

 フォルテはそう叫ぶと、叢雲牙を抜刀して斬撃波を放つ。

 すると。

 

うぅぅぅぅ…………⁉︎

『えぇぇぇぇぇぇ⁉︎』

 

 空間が斬撃によって切り裂かれると、タイガーホース達は空間ごとその中に引き摺り込まれていく。

 それを見て、宝翔達は驚愕の表情を浮かべる。

 何しろ、冥道残月破を放って後、上空に巨大な漆黒の真円が出現して、闇の中に宇宙空間らしきものが見え、タイガーホースや周辺のもの全てがその真円に吸い込まれているのだから。

 しばらくすると、タイガーホースは周囲の竹林ごと消え去っていた。

 

「な、何?今の技…………?」

「ん?ああ…………冥道残月破って言ってな。空間を切り裂いて、冥道…………簡単に言えば地獄への道だな。それを開いて、敵を冥界に直接送り込む技だ」

「流石だな……………」

 

 宝翔が唖然となりながらそう聞くと、フォルテはそう説明する。

 冥道残月破は、天生牙が使える技だ。

 すると。

 

「でもさ、それって叢雲牙だろ?何で天生牙の技を使えるんだよ?」

「それは確かに」

「ちょっとな」

 

 スバルはそう聞く。

 すると、フォルテは口を開く。

 かつて、湊翔達がフォルテ達の世界に迷い込んだ際に、ハンドレッドや冥黒王と戦闘になった。

 その際、冥黒王の大暴れによって、時空が乱れた。

 フォルテは安定させる際に、叢雲牙を手に入れて、創世の力を使って、爆砕牙、鉄砕牙、天生牙の三本の妖刀を再現して、それらをそのまま叢雲牙(そううんが)の力として一体化させたのだ。

 その為に、本来なら使えない技を使えるのだ。

 

「そんな事があったんだな…………」

「なるほどな…………」

 

 それを聞いて、カズマとアインズがそう呟く中。

 

「ん?あれって…………出口じゃねぇの⁉︎」

「えっ?」

 

 スバルはある物に気づいて、そう叫び、湊翔が反応する。

 そこには、出口と思われる物があり、その空間には出口とEXITと書かれていた。

 

「大丈夫なの?」

「入っても大丈夫なのかな…………」

「解析したけど、大丈夫みたいだ」

「よし。じゃあ、とっとと脱出するか」

 

 それを見て、ほまれとさあやが不安げにそう言う。

 それを解析したリムルはそう答える。

 それを聞いて、皆はその出口に飛び込む。

 

『うわぁぁぁぁぁ⁉︎』

 

 すると、ケロロ達は視聴覚室のスクリーンから出てきて、床に倒れる。

 

「ここって…………⁉︎」

「視聴覚室みたいだな…………」

「戻ってこれたのか?」

「だと良いんだけどな……………」

「いや、まだ油断は出来ないであります!外に出てみないと…………!」

 

 はな、湊翔、アインズ、カズマが周囲を見ながらそう呟くと、ケロロはそう言うと、視聴覚室から出る扉のノブに手をつける。

 そして、扉を開けると。

 

「タイガーホースが居ない…………?」

「おお〜!元に戻ったであります!やった〜!」

「やっと戻ってこれたわね………」

「みたいだな」

 

 スバルがそう呟くと、ケロロ、アクア、フォルテは安堵の声を出す。

 すると。

 

「あ?こんな所でどうしたんだ?」

「クルル」

 

 そこに、クルル曹長が現れる。

 リムルがそう反応すると。

 

「あっ!のこのこと現れたわね!アンタのせいで大変な目に遭ったのよ!」

「あ?何の話だい?」

「これよ、これ!これのせいで、視聴覚室に閉じ込められるわ、タイガーホースが現れるわで散々だったのよ!ほら、謝って!早く謝りなさいよ!」

 

ピッ!

 

「え…………?」

 

 クルルの姿が目に入ったアクアはそんな風に叫ぶ。

 クルルが首を傾げる中、アクアは呪いのDVDを見せながらそんな風に文句を垂れると、ある音が聞こえてくる。

 アクアがその方を向くと、テレビがあり、そのテレビの画面に『966’s Film』という文字が浮かび上がると、次に『終』という文字が出て、次の瞬間、画面が砂嵐になった。

 

「な、何で…………?」

「タイガーホースか……………」

「えっ?」

 

 それを見て、アクアが困惑する中、クルルはそう呟く。

 アクアがクルルの方を見ると。

 

こんな顔だっけな………!

い、いやぁぁぁ⁉︎み、皆!クルルの顔が…………!

こんな顔だっけな………!

「えっ…………⁉︎」

 

 クルルがそう言うと、クルルの顔がタイガーホースの物になっていた。

 アクアがそんな風に叫ぶ中、背後からそんな声が聞こえてくる。

 アクアが恐る恐る、背後を振り向くと。

 

クックックッ………!クックックッ………!

「あぁ…………⁉︎あぁぁぁ…………⁉︎イヤァァァァァァァ⁉︎」

 

 そこには、湊翔達の姿があった。

 ただし、顔がタイガーホースとなっている状態の。

 それを見て、アクアはそんな悲鳴を出すと、許容値を超えたのか、気絶した。

 皆も、友達のものを勝手に借りるのは、マナー違反だから、やめましょうね。

 

「酷い目に遭うかもな〜。クック〜!」

 

 そして、クルルはそんな風に笑ったのだった。




今回はここまでです。
今回は、ケロロ軍曹屈指のホラー回である『クルル 呪いのDVDであります』をベースにした話です。
アクアがクルルの呪いのDVDを持ち出した事で、タイガーホースが出現してしまった。
全員の活躍によって、何とか脱出することに成功した…………かの様に思えた。
最後は、周りがタイガーホースになっていたというオチです。
タイガーホースは、トラウマを好物としているが、はなと宝翔の2人に狙いを定めていた理由は…………。
宝翔はともかく、はなは分かると思います。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
今年は、転スラやケロロの映画をやるので、楽しみです。
ケロロも、今年の秋に新作アニメをやりますが、キャスト総入れ替えは驚きました。
日常回に関して、こんなエピソードをやって欲しいというのがあれば、可能な限りはやりたいと思っています。
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