10の異世界が集うこの学園生活を送る世界。
その世界では今、梅雨の季節に入っていた。
その為、雨が降る日が多く続いていた。
「今日も雨みたいですね」
「うん」
「そうだね……」
「めちょっく……」
「少し、気分が滅入るのよね……」
雨が降る外を見ながら、りんな、さあや、ほまれ、はな、トウカの5人はそう話す。
そんな中、男性陣は。
「それにしても……アークの魔法で雨を上らせるとかは出来ないの?」
「いやぁ………流石の我とて、そんな事は出来ないぞ」
「雨なんて関係ないぜ!雨なら室内で絆を深めていこうぜ!」
「こっちはこっちで暑苦しいな………」
「だよな………」
宝翔はアークにそう聞くと、アークはそんな風に答える。
そんな中、灯悟は目から炎を出しながらそう言い、湊翔とカズマはそんな風に呟いた。
「それにしても………ラッミスとやら………こんな雨の時に………ハッコンを持っていくのは大変だろう………?な、何なら………私が背負って………」
「だ………ダメ〜!ハッコンを運ぶのは私の役目なんだから!」
「それにしても………ダクネスの性癖には困るんだよな…………度々、『私にのしかかってもいいんだぞ!』とか、欲望に塗れた目をしながら言ってくるし」
「大丈夫なんですか⁉︎」
「本当に、うちの変態クルセイダーがすまん」
「隠す気ゼロでありんすね」
「あははは…………」
ダクネスは、ハッコンを見ながら頬を赤らめ、涎を垂らしながらそう言うと、ラッミスはそんな風に叫ぶ。
それを見ていたハッコンがそんな風に言うと、ヴァイス、白夜、シャルティアはそんな風に言い、ラーニヤは苦笑していた。
「こんな雨の時だと、ゲームとかをやりたくなるよな?フォルテ」
「そうだな。アインズ、今日の夜もいいか?」
「構わないぞ」
それを見ながら、リムル、フォルテ、アインズの三名はそんな風に話していた。
今日も今日とて、学園生活が行われていた。
ただ、いつもと少しだけ違うのは…………。
「ゲ〜ロ〜!この湿気が最高でありま〜す!」
ケロロ軍曹がやけにハイテンションな事であった。
それを見ていた面々は。
「それにしても………ケロロ軍曹はどうしたというのだ?」
「なんか………やけにハイテンションじゃね?」
「そうね。チョベリグって奴ね」
「チョベリグって、今日日聞かないけどな………」
「いちいち突っ込むな。菜月昴」
「でも………やけにハイテンションですよね?ケロロさんは」
「そうですね」
「やかましいくらいだけどな」
ターニャとスバルがそう話す中、エミリアはそう言う。
死語を言うエミリアにスバルがそう突っ込み、テルティナと朱翼と武劉がそんな風につぶやくと。
「ごめんね。軍曹が驚かせちゃって」
「あいつ、梅雨の時期になるといつもああなるのよ」
「そうなの?」
「どういう原理なんだ………?」
冬樹と夏美がそんな風に話しかける。
ケロロは梅雨の時期になると、ハイテンションになりやすいのだと。
アリアンとグランツがそんな風につぶやくと。
「俺たちケロン人にとって、湿気は必要不可欠だ」
「ケロン星は湿気がすごい環境ですぅ!」
「なので、拙者達ケロン人は、湿気の環境を好んでいるのでござる」
「そういうこった。ク〜クックックッ」
「あ〜………そういえば、臨海学校の時に干からびてたよね」
「本当にカエルみたいな生態なんだな………」
ギロロ達はそう話す。
ケロン人は、湿気を好んでいるのだと。
それを聞いたはなは、臨海学校の時に、ケロロとタママが干からびていた事を思い出していた。
灯悟がそう呟く中。
「何だかすっごく楽しいでありま〜す!
「………ハイテンションすぎないか?」
「あははは………」
ケロロがそんな風に言う中、フォルテがそう呟くと、冬樹はそんな風に苦笑した。
そんな事がありながらも、この日の授業は無事に終了した。
その夜、ケロロ達が住んでいる建物では。
「ギリギリギリギリ…………湿気がもう少しないと、侵略が出来ないであります…………」
ケロロはそんな寝言を言いながら寝ていた。
すると。
「………ほう。なら、その願いを叶えてあげますよ。データが欲しいので。ケロンスターを持つあなたのデータが」
そんな風にケロロに近寄る存在がいた。
その声は女性の物だった。
その存在はそんな風に言うと、ケロロに何かの細工を施していく。
作業を終えると、その女性は去っていく。
その翌日、学校が始まった。
だが………。
『……………』
「ゲ〜ロ〜!我輩今、絶好調でありま〜す!」
授業中なので、全員が静かにしていた。
…………ただ一人、ケロロ軍曹を除いて。
一部の人は青筋が浮かぶ中、レルゲンは口を開く。
「…………ケロロ軍曹。少し、静かにしてもらえないだろうか?授業を行っているのだが…………」
「え〜?いいんでありますか?
「な…………⁉︎」
レルゲンはケロロに対して、注意をする。
すると、ケロロは露骨にレルゲンを見下しながらそう言い、レルゲンは唖然となる。
「………あいつ、今の状況分かっているのか?」
「レルゲン先生は少佐ですからね。軍曹が少佐に逆らうって………」
それを見ていたターニャとヴィーシャの二人はそんな風に話す。
実際、今でこそ教師を担当しているが、元の世界ではレルゲンは少佐なのだ。
ターニャ達基準だと、下剋上みたいな感じになっていた。
「おい、落ち着くんだぜ!流石にレルゲン先生にそんな言い方はないだろ!」
「おや?
「え………?」
「どうしたの?ケロロは?」
灯悟はケロロを宥めようとする。
だが、ケロロは灯悟に対しても見下したようにそう言う。
それを聞いて、りんなとアリアンは訝しげな表情を浮かべていた。
無論、他の生徒達も。
ただし、ケロロと同じ世界の面々に関しては、訝しげな表情を浮かべていた。
そんなギスギスした空気の中、放課後となった。
食堂では、湊翔、カズマ、スバル、エミリア、アインズ、ターニャ、リムル、フォルテ、アーク、灯悟、ハッコンとラッミス、宝翔、はな、ケロロ以外のケロロ小隊の面々が集まっていた。
それを見ていたデニスとアトリエは。
「………なんか、不穏な気配がする」
「ただ事じゃ無さそうだな………」
食堂を提供したデニス達は、ただ事じゃないと感じ取っていた。
すると、ターニャが口を開く。
「集まってくれて感謝する。諸君に集まってもらったのは他でもない。ケロロ軍曹の事だ」
「あいつ、どうにも様子がおかしいんだよな。地球人の事を露骨に見下してたし」
「そうね。すごーく良くない事だと思う」
「確かに、態度がかなり急変したな」
ターニャはそんな風に話を始めていく。
それを聞いたスバルがそう言うと、エミリアとアインズもそんな風に言う。
「もしかして、梅雨で酔っ払ったんじゃねぇのか?」
「おいおい。いくらここ最近、雨続きだからって、それで酔っ払うのはあり得なくね?」
「う〜ん………フォルテはどう思う?」
「うむ…………」
「どうしたんだろ?」
「さぁ………?」
カズマが冗談半分でそう言い、リムルもそう返す中、湊翔とフォルテ、宝翔とはなもそう話していた。
すると。
「…………で?それで俺たちを呼んだんじゃないのか?」
「そうだった!」
「それもそうだな」
「ケロロ軍曹に何があったんだ?」
「確かに。たった一晩であんな風に豹変するなんてな」
「心当たりはない?」
ギロロはそんな風に問いかける。
それを聞いたラッミス、灯悟、アインズ、アーク、ハッコンはそう言う。
すると。
「僕たちにも分からないんです」
「同じく」
「右に同じくだな」
「どういう事だ?」
「昨日、俺たちケロン人には、湿気が大切だと話したな?」
「うん」
「それがどうしたの?」
タママ、ドロロ、クルルはそんな風に言う。
それを聞いて、湊翔が困惑しながらそう聞くと、ギロロはそう問いかけ、宝翔とはなは頷いた。
すると。
「あいつは今、湿気に酔っている」
「えっ⁉︎」
「カズマの予想は当たってたのかよ⁉︎」
「俺たちケロン人にとって、湿気は必要不可欠。だが、それも過ぎれば毒になる」
「ケロン人にとって、湿気ってのは酒みたいなもんなのか?」
「………当たらずとも遠からずだな。ケロロはケロン人の中でも、特に湿気に酔いやすい体質だ」
ギロロはそう言う。
自分の予想が当たっていた事にカズマは驚き、スバルがそう言う中、ギロロはそう説明する。
灯悟の説明にもそう答えつつ。
「何とも難儀な体質だな」
「だが、毎回そうなっては、たまったもんじゃないだろう?」
「確かに。まともな生活を送れ無さそうだし」
「それが不可解なんです」
「ケロロ君には、梅雨の時期になると、あの頃の状態になるのを防ぐ為に、リミッターが付いているんでござる」
「だが、今の隊長には、リミッターがかかってない。何者かによって、それが外されてるんだ。ク〜クックックッ」
ターニャ、アインズ、ハッコンがそう言う中、タママ達はそんな風に言う。
ケロロには、梅雨の時期に暴走しないようにリミッターが付いているのだが、何者かによって外されていたのだ。
「リミッターが外れてるだと?」
「つまり、今のケロロは暴走状態って事か!」
「何者かによってって、誰なんだ?」
「それが分からんのだ。そんな事が出来るという事は、セキュリティを突破して、俺たちに気付かれずにケロロの部屋に入る事ができる実力の持ち主という事になる」
「………だとすると………」
『ジーっ…………』
アークとハッコン、灯悟の三人がそう言う中、ギロロはそう答える。
すると、その場にいる全員の視線が、ある二人の人物に集まる。
「…………え?」
「俺と湊翔か?」
視線の先には、湊翔とフォルテの二人がいた。
この二人が疑われているのだ。
「いやだって………お前らって、創世の力を使えるんだよな?」
「だとしたら、あり得る可能性があるという事だ」
「それに………フォルテは戦闘狂な面もあるから、そのような事をするかもしれないと…………」
「…………確かに。あり得るかもな」
「あぁん⁉︎僕の軍曹さんに何してくれてるんですかぁぁぁ⁉︎」
「いや、ちょっと待ってくれって!流石にそんな事しないって!」
「湊翔の言うとおりだ。流石に
スバル、ターニャ、アークはそんな風に言う。
二人が創世の力を持っている事、フォルテが戦闘狂な一面もある事から、疑われていたのだ。
ギロロが頷き、タママが湊翔とフォルテに恫喝する中、湊翔とフォルテはそう弁解する。
それを聞いて。
「ちょっと待ってくれだぜ!ここで犯人探しをしても、何も始まらないぜ!」
「そうだよ!この二人がやるとは思えないし!」
「それより、今のケロロを放っておくのは出来ないよ!」
「…………まあ、あの二人は流石にそんな事しないだろ」
「そうだな。犯人探しはここまでにしよう」
灯悟、はな、宝翔の3人は湊翔とフォルテの二人を庇う。
カズマとアインズがそう言う中。
「それにしても、ドロロがチラッと言ってたあの頃ってなんなの?」
「あの頃というのは…………」
ラッミスは、ドロロがチラッとこぼした『あの頃』という単語が気になったのか、そんな風に聞いてくる。
それに対して、ギロロが答えようとすると。
「皆〜!」
「こんな所にいたんですね!」
「さあや、ヴィーシャさん。冬樹さんも」
「どうしたのだ?」
「何かあったのか?」
そこに、さあやとヴィーシャ、冬樹の3人が駆け込んでくる。
はな、ターニャ、ギロロがそう聞くと。
「そんな風に悠長に話している場合じゃないです!」
「軍曹が………暴れ始めて!」
「何とか、グラウンドに移動したんですけど、もう抑えきれないんです!」
「何だと⁉︎」
「急ぐぞ!」
ヴィーシャと冬樹とさあやはそう叫ぶ。
ケロロが暴走し始めたのだと。
それを聞いて、食堂にいた面々はすぐに走り出していく。
一方、グラウンドでは。
「くっ………⁉︎」
「何だ………この強さは………⁉︎」
「無念…………⁉︎」
「ぐっ………⁉︎」
「ゲ〜ロゲロゲロゲロ!弱い!弱いであります!やはり、
ロゥジー、ラーニヤ、コキュートス、白夜はそんな風に呟いていた。
実際、二組のメンバーの一部が地面に倒れていたのだ。
ケロロがそんな風に言うと。
「あっ、居た!」
「何だこの惨状は⁉︎」
「皆、大丈夫か⁉︎」
そこに、食堂で話していた面々が到着し、倒れている面々に駆け寄る。
「何とか………⁉︎」
「あいつ………かなり強くて………」
「だな…………」
「ロゥジーやラーニヤも瞬殺されたのよ!」
「ええ。もう手に負いきれなくて………!」
「なっ………⁉︎あの二人を瞬殺⁉︎」
朱翼、ケーニッヒ、ノイマン、イドラ、ほまれはそんな風に言う。
ロゥジーやラーニヤが瞬殺されたという言葉に、灯悟は驚きを隠せずにいた。
「お?何だか面白い事になってるな!」
「私も混ぜて欲しいのだ!」
「お前らはダメだって!建物が無事で済まないから!」
そこに、たまたま通りかかったヴェルドラとミリムがそんな風に言い、リムルは二人を抑えにかかる。
そんな中。
「ケロロ!一体どういうつもりだ⁉︎」
「ゲロゲロリ!
「この学校にいる者達も含めるのでござるか⁉︎」
「例外は認めないであります!」
「それは校則違反になりますよ⁉︎」
「そんなもん、知らんであります!」
ギロロがそう問いかけると、ケロロはそんな風に答える。
それを聞いて、ドロロやタママがそう言うが、ケロロはそう答える。
「完全な暴走状態だな」
「とにかく、あいつを止めようぜ!」
「マジで?」
「そうだな。これ以上暴れられたら、学園生活どころでなくなり、我々が元の世界に戻れる可能性が絶たれるからな」
「よし。あいつを止めるぞ」
「ええ!」
「ああ!」
「ラッミス殿はハッコン殿を頼む!」
「うん!皆、気をつけてね!」
クルルがそう呟く中、灯悟達はそんな風に言う。
ターニャの言う通り、このまま放っておけば、学園生活どころでは無くなり、元の世界に戻れる可能性が限りなく低くなる可能性があったからだ。
そうして、変身できる面々は変身アイテムを取り出す。
『ドライバーオン!ナウ!』
アインズがワイズドライバーを出現させる中、それぞれの音声が鳴り響く。
「
『ぺっ
『
『ジャアクドラゴン!』
『かつて世界を包み込んだ暗闇を生んだのはたった一体の神獣だった……』
『ジャアクリード!』
『
『
『シャバドゥビタッチヘンシ〜ン!』
『シャバドゥビタッチヘンシ〜ン!』
そんな風にさまざまな音声が鳴る中、叫んだ。
『変身!』
「絆装チェンジ!」
「「「ミライクリスタル!ハート、キラっと!」」」
そんな風に叫ぶ中、変身が開始される。
『
『
『
『闇黒剣月闇!』
『
『月闇翻訳!光を奪いし漆黒の剣が、冷酷無情に暗黒竜を支配する!』
『チェンジ!ナウ!』
『ガッチャーンコ!』
『スチームホッパー!』
「燃え盛る熱き友情の戦士!キズナレッド!」
「輝く未来を~抱きしめて!みんなを応援♪元気のプリキュア!キュアエール!」
「みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」
「みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」
変身できる人たちは変身を完了した。
一方、変身していない面々は。
「我々も行くぞ!」
「おう!」
「リムルはミリムとヴェルドラを抑えてくれ!万が一の時には、二人にも参戦してもらう事も考える必要がある!」
「おう!気をつけろよ!」
ターニャ、アーク、フォルテの面々も動き出していた。
「ほう………!こんな戦士達も居るのでありますか。ハンデにはちょうどいいであります!」
それを見ていたケロロは、そんな風に言う。
そうして、戦いが始まった。
そんな中、その様子を見ていた女性がいた。
「素晴らしい………!あれがケロンスターの力ですか。それに………これはいいデータが取れそうですね」
そんな風に言いながら、タブレットを操作していた。
そこには、ケロロやケロロと戦っている面々のデータがあった。
「おりゃっ!ハァァァァァ!」
「「ハァァァァァ!」」
「ふっ!」
灯悟、はな、宝翔、ほまれはケロロに攻撃を仕掛ける。
だが…………。
「遅い!動きが止まって見えるようであります!ふっ!」
「「うわぁぁぁぁぁ⁉︎」」
「「きゃああああ⁉︎」」
ケロロは的確に四人の攻撃を躱し、カウンター気味に攻撃を叩き込む。
「あいつ………あのような潜在能力を秘めいたのか………⁉︎」
「軍曹だと侮っていたが、これは凄まじいな…………」
「我々も行くぞ!」
「おう!」
「ったく!しょうがねぇなぁ!」
「行くぜ!」
フォルテ達はそんな風に言い、ケロロに向かっていく。
「「ハァァァァァ!」」
「でりゃあぁぁぁぁ!」
「ふっ!」
「オラァァァァ!」
「ハァァァァァ!」
湊翔達はそんな風に、それぞれの攻撃をしていく。
だが。
「遅い!時が………止まって見えるであります!だぁぁぁぁぁ!」
「のわっ⁉︎」
「くっ⁉︎」
ケロロは全ての攻撃を捌いて、スバルにカウンターを叩き込む。
それを受けて、スバルが吹き飛ぶ中、スバルから何かが落ちる。
「おい。なんか落ちたぞ?」
「おぉ!サンキュー!」
それを拾って、湊翔はスバルに渡す。
スバルが落としたのは、緑色のガシャポンのカプセルのような何かだった。
「ところで………それって何なんだ?」
「いや………今は気にするなって!とにかく、ケロロを止めるぞ!」
「あ、ああ!」
湊翔と合流していたカズマがそう聞くと、スバルはそう言う。
そんな中、ハッコンはギロロに尋ねていた。
「それより、さっき言ってたあの頃って、何なんだ⁉︎」
「あの頃…………つまり、奴がケロン星に居た頃の状態だ。奴はケロン星に居た頃は、とても優秀な奴だ。だが、
「そんなに優秀なのかよ⁉︎ケロロって⁉︎」
「しかし、あの頃にしては、強さが増しているでござる!」
「確かに………どうして?」
ハッコンがそう尋ねると、ギロロはそう答えた。
あの頃とは、ケロロがケロン星に居た頃の状態であり、凄まじい能力を発揮していたのだという。
それを聞いて、ヒュールミが驚く中、ドロロと冬樹はそう言う。
「でも………これは少しまずいんじゃないですか?」
「ぬぅ………!加勢できません!」
「こりゃあ、まずいね」
「今は………奴らを信じるしかない」
「少佐…………」
それを見て、桃華達がそう言う中、ケロロを止める戦いは、熾烈を極めていった…………。
しばらくして、雨がまだ降る中。
「うっ………⁉︎」
「くっ!
「甘いであります!これでも喰らうであります!キンキン………!ケロン波!」
ケロロを抑える事は未だに出来ず、苦戦を強いられていた。
アークが斬撃波を放つと、ケロロは回避する。
すると、ケロロはそんな技を放ってくる。
キンキンケロン波とは、あの頃となったケロロが使える幻の大技である!
「させない!フレフレ!ハート・フェザー!」
「行くぞ!」
『バリア!ナウ!』
それを見て、さあやとアインズの二人は、それぞれの防御技を発動して、キンキンケロン波を受け止めようとする。
だが…………。
「くぅぅぅ…………⁉︎きゃっ⁉︎」
「何っ⁉︎ぐっ⁉︎」
キンキンケロン波の力は凄まじく、さあやとアインズの二人の防御技でも、上空に跳ね返すのが精一杯だった。
そして、二人は吹き飛ばされる。
「ゲ〜ロゲロゲロゲロ!力!この力さえあれば、
ケロロはそんな風に勝ち誇っていた。
実際、校則がある関係上、本気で戦えないとはいえ、湊翔達を圧倒していたのだから。
すると。
「聞き捨てなりませんねぇ」
「少し、調子に乗りすぎじゃないかな?」
「お前らだとやり過ぎるからダメだって!」
ディアブロとウルティマはそんな発言をしたケロロに対して、そんな風に言う。
リムルが必死に抑え込む中。
「…………まさか、あいつがあれほどの強さを秘めていたとはな…………!魂が沸るな!」
「あっ、フォルテのスイッチが入った」
フォルテは、予想外の力を見せたケロロに対して、闘志を燃やしていた。
すると。
「おい、ケロロ!お前の相手は俺だ!」
「ゲロ?生意気な!この我輩が捻り潰してやるであります!」
「やれるもんならやってみろ!」
フォルテはそんな風にケロロに言う。
それを聞いたケロロはそんな風に反応すると、フォルテはそう返して、二人は浮かび上がる。
そして。
「ハァァァァァ!」
「ゲロ〜!」
『うわぁぁぁぁ⁉︎』
フォルテとケロロは空中に浮かびながら、激しい空中戦を繰り広げていく。
その衝撃波は凄まじく、地上にいる面々は怯んだ。
「おい、やりすぎじゃねぇか⁉︎」
「街が…………⁉︎」
「…………ターニャ、あの二人を何とか止められないか?」
「…………それは私に死ねと言っている様なものだが?」
「デスヨネ~………」
スバルと湊翔はそんな風に言う。
実際、二人の衝撃波によって、街に被害が出ていたのだ。
アインズがそう聞くと、ターニャはそう答え、アインズは小声でそう呟く。
「はははっ!最高だ!お前がこんな潜在能力を秘めていたとは!魂が激ってきた!」
「少しはやる様でありますな。なら、これを喰らうであります!」
フォルテが歓喜した様にそう言うと、ケロロはそう言って、ある構えを取る。
「まさか⁉︎」
「ほう………来るか。なら、こっちもだ!」
「やりすぎんなよ…………!」
それを見て、ギロロがそう言う中、フォルテはそう言って、エネルギーを貯めていく。
リムルがそう呟く中。
「行くであります!キンキン………!ケロン波!」
「
ケロロとフォルテは、それぞれの技を放つ。
それぞれの技がぶつかり合うと。
『うわぁぁぁ⁉︎』
二人の技がぶつかり合った瞬間、衝撃波が出てきて、2組の面々は顔を覆った。
街の建物や校舎のガラスが割れていく。
そんな光景に、皆が唖然となる中。
「ちょっと!何よこの状況⁉︎」
「アクア⁉︎」
そこにアクアが現れる。
アクアが現れると。
「あ?何でありますか?」
「アンタねぇ!何が全ての世界の支配者よ!この水の女神である私に許可なくそんな事を言うなんて!謝って!ほら、舐めた事言ってごめんなさいって言って!」
「この駄女神!こんな状況で何言ってんだ⁉︎」
ケロロがそう言う中、ケロロの発言にアクアが噛みついた。
それを聞いて、カズマがそう突っ込む中。
「…………何だ。ただの痛い女でありましたか」
「あぁぁぁぁん⁉︎痛い女ですってぇ⁉︎雨だからって調子に乗るんじゃないわよ!私だって、絶好調なのよ!」
「やれるもんならやってみるであります!」
「上等よ!女神の恐ろしさ、見せてやるわよ!」
ケロロがそう呟くと、アクアはそんな風に叫んだ。
そこから、売り言葉に買い言葉と言わんがばかりにお互いに力を高めていく。
すると。
「あぁ〜!流石にこれはやばいですぅ!」
「この状況は………⁉︎」
「終わったな」
「奴が…………来る!」
『えっ?』
それを見ていたケロロ小隊の面々はそんな風に言う。
ギロロの言葉に全員が首を傾げると、近くに雷が落ちた。
そして…………。
「「ニョロロ…………!」」
「上空に何かいます!」
「何ですか?あれは………⁉︎」
「何かの………生き物?」
上空から、何かが現れる。
それは二体おり、ケロロとアクアに向かって降りていった。
「何あれ…………⁉︎」
「姉様、何でしょうか?あれは?」
「何でしょうね。レム」
「あれは一体…………⁉︎」
「…………ニョロロだ」
『ニョロロ⁉︎』
それを見ていた面々は困惑した表情でそんな風に言う。
すると、ギロロはそんな風に言い、全員がそう言う。
ニョロロと呼ばれる生物は舌を出して、ケロロとアクアを舐める。
「ゲ〜ロゲロゲロゲロ!…………ひっ⁉︎」
「ハァァァァァ…………ひっ⁉︎この感触は………⁉︎」
「「ニョロロ〜!」」
「ゲロ〜⁉︎」
「いやぁぁぁぁ⁉︎」
舐められたケロロとアクアが顔を青ざめて、震える。
すると、ニョロロは尻尾を開くと、ケロロとアクアの二人を飲み込む。
「軍曹!アクアちゃん!」
「食べられた…………⁉︎」
「何だよあれ⁉︎」
「ケミーなのかな⁉︎」
「ケミー…………じゃないと思うけど………」
それを見ていた冬樹とトウカがそう言う中、スバル、宝翔、りんなはそう話す。
すると、ギロロは口を開く。
「………奴らの名はニョロロ。俺たち以上に湿気を好む。だから………あまり湿度が高過ぎて、生命反応が高まってしまうと、奴らを呼び込む事になる」
「もしかして…………アクアも食われた理由って…………」
「アンデッドと同じく、アクアの生命力に引き寄せられたってところか…………?」
「そんな事、呑気に話してる場合じゃないよ!」
「ケロロとアクアちゃんは大丈夫なの⁉︎」
「完全に食べられてるのよ⁉︎」
ギロロはそう説明していく。
ニョロロとは、ケロン人の天敵といえる植物が進化した宇宙生物である。
ニョロロは対象を取り込むと、雑巾を絞るかのように体を捻っていくのだ。
それを聞いて、湊翔とカズマはそう察した。
アクアは生命力が凄まじく、アンデッドが集るのだ。
その影響で、ニョロロはアクアも取り込んだのではと。
体色が黄色から紫に変化する中、はな達がそう叫ぶと。
「心配はいらねぇよ」
『えっ⁉︎』
ギロロはそう言う。
それに反応する中、ニョロロの口から何かが吐き出された。
それは………。
「「ひゃあ…………」」
カピカピに干からびたケロロとアクアであった。
これにて、脱水完了。
「ニョロロは体の水分を吸うだけだ。…………もっとも、二、三日は動けなくなるがな」
「いや、二、三日ってレベルじゃねぇだろ⁉︎」
「完全に干からびてるだろ⁉︎」
「すぐに助けないと!アンジュ!お願い!」
「う、うん!」
「頭痛い…………」
ギロロはそう説明する。
ニョロロはあくまで、取り込んだ対象の水分を搾り取るだけである。
それを見ていたスバルと灯悟、はながそう言う中、さあやが駆け寄る。
そして、イドラは頭を痛めていた。
「「ニョロロ〜!」」
ケロロとアクアの水分という水分を取り込んだニョロロは、いつの間にか雨が止んでいた空へと向かおうとした。
すると。
「…………へぇ。なかなかに使えそうな生態だな」
「「ニョロ⁉︎」」
それを聞いて、ニョロロに興味を持ったのか、いつの間にか、フォルテがニョロロの方に向かっていた。
フォルテは魔王覇気を放っており、ニョロロは体を震わせていた。
すると。
「スバル〜!こいつらの世話も頼んでいいか?」
「はっ⁉︎何でだよ⁉︎」
「何をするつもりだ⁉︎」
「フォルテ?」
「ちょっとな。色々と考えがある」
フォルテはスバルに対して、そう話しかける。
スバル達が困惑する中、フォルテはそんな風に言うのだった。
こうして、梅雨の騒動は幕を閉じた。
ちなみに、ニョロロはどうなったのかというと。
「よし、こんなもんかな」
「…………まさか、前に軍曹達が考えてた事を実現するなんて…………」
「フォルテもある意味で逞しいわね…………」
フォルテは皆の洗濯物をニョロロに放り込んでいた。
ニョロロの脱水能力に目をつけたフォルテは、梅雨の時の乾燥機代わりに使っていたのだ。
その発想は以前、ケロロ達も思いついていたが、見事に失敗したものだった。
それを見て、冬樹と夏美はそう話していた。
すると。
「ニョロロ〜」
「おぉ、美味いか?」
「ニョロロが懐いてる…………」
「本当に、フォルテさんって凄いや…………」
ニョロロはフォルテに懐いていた。
それを見て、夏美と冬樹は唖然となっていた。
そして、ケロロを取り巻く環境も変わりつつあった。
「…………どうやら、我々はケロロを見誤っていたかもしれないな」
「ああ。あの様な潜在能力を秘めていたとは。ガルル中尉から話を聞いた時は胡散臭く思っていたが、ケロンスターと呼ばれる物を与えられるだけはある様だな」
アインズとターニャは、そんな風に話していた。
ガルル中尉から、ケロロの話を聞いて胡散臭く思っていたのが、評価が変わったのだ。
一方。
「なぁ、ケロロ!私とも戦うのだ!」
「そうだな!あのフォルテと互角に渡り合っていたのだ!見込みがあるぞ!」
「勘弁してほしいでありま〜す!」
フォルテと互角に渡り合っていたのを見ていたミリムとヴェルドラは、ケロロに纏わりついており、ケロロは辟易としていた。
あの力は、あくまで湿気がケロン星の環境を上回らなければ発動しないのだから。
そうして、ケロロを取り巻く環境も変わりつつあった。
だが…………その一方で。
「…………今回はここまでね。まあ、色々とデータが手に入ったし、よしとしましょう」
その騒動を見ていた女性は、タブレットを見て満足げにそう呟くと、そのまま姿を消す。
異世界学園生活が行われる中、悪意が暗躍を続けていた…………。
今回はここまでです。
今回は、梅雨のひと時の話です。
梅雨でテンションが上がったケロロ。
だが、何者かの介入により、ケロロはあの頃となり、暴走する。
最後は、なんとか抑える事に成功しました。
ニョロロの手によって。
果たして、暗躍する女性の目的とは。
なぜ、戦士達のデータを取る必要があるのか。
それは、いずれ明かされます。
この異世界学園生活を行う世界に、悪意が徐々に侵食を始めていた。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
日常回に関しては、あと何話かやって、二期のエピソードに入ります。
今後の展開などでリクエストがあれば、受け付けています。