プロローグ
世界はひとつではない。
次元を超えた先に別の世界が無限に広がっている。
今から紹介するのは、とある十の世界での出来事だ。
「よいしょっと。ふう」
「何とか運び終えたな」
ここは、とある異世界にやって来た青年が、デザイアグランプリというゲームに挑む世界。
テーブルにクエスト報酬を置いたのは、桐ヶ谷湊翔と佐藤和真。
桐ヶ谷湊翔は仮面ライダーギーツで、佐藤和真は仮面ライダータイクーンだ。
「ああああ‼︎お風呂!お風呂に入らせて!」
やけにヌメヌメなこの女性はアクア。
カズマの死をバカにした結果、道連れとして連れて行かれた女神だ。
アクアがお風呂に入ろうとした際、カズマが話しかける。
「待て、まずはクエスト報酬の整理からだ」
「そんなの後ででいいじゃない!私の体を見てよ!ジャイアントトードのせいでベタベタよ‼︎」
「て言うか、ジャイアントトードに突っ込むからだろ」
「そうね。流石にアレは愚かよ」
「全くだ」
「まあ、いつもの事じゃないですか。」
「そうだな。アクアの行動は、いつものことだ」
カズマがそんな風に叫ぶと、アクアはベタベタしてる体を見せながらそう言う。
湊翔の発言に同意した4人は、トウカ、虎雷白夜、白鳥朱翼、剴装武劉。
トウカは仮面ライダーラウンズ、白夜は仮面ライダーライコウ、白鳥朱翼は仮面ライダースワン、武劉は仮面ライダーダイルに変身する。
「何がいつもの事よ!女神である私をこんな風にして、何とも思わないの、このヒキニート!」
「ヒキニートじゃなくて、タイクーンだから!」
それを聞いたアクアがそう叫ぶと、カズマはそう言う。
すると、カズマと湊翔が袋を漁っていると、ボタンが出てきた。
「何だこれ?」
「ボタンだな。しかも、いかにも怪しい雰囲気を醸し出してる」
「ねぇ、押してみましょうよ」
「お前、湊翔の話を聞いてたか?」
それを見て、カズマと湊翔が首を傾げていると、アクアはそんな風に言う。
それを聞いて、カズマがそう言うと、アクアはボタンを押そうとする。
「どうして押しちゃダメなの⁉︎いいじゃない!ちょっとぐらい……!」
「どう考えても怪しいだろ!」
「これはバニル辺りに見てもらった方が良いって‼︎」
「確かに、2人の言う通りです」
アクアが押そうとして、カズマと湊翔がそう言いながら止めると、1人の魔法使いが口を開く。
彼女はめぐみん。
紅魔族の魔法使いにして、仮面ライダーナーゴだ。
「めぐみん‼︎」
「流石、知能の高い紅魔族は理解が早くて助かるよ……?」
「ですが、押すか押さないかと言われると、押しちゃう女です、よー‼︎」
「おいコラーー‼︎」
ピンポ〜ン!
めぐみんが止めるのを見て、カズマと湊翔はそう言う。
すると、めぐみんはそう叫びながら、ボタンを押してしまい、カズマはそう叫ぶ。
めぐみんがボタンを押すと、空間が歪み出してくる。
「へっ?へっ⁉︎」
「「やっぱり罠じゃねぇか‼︎」」
「ああ!これから私たちはどうなってしまうのか!もしや、身動きが取れなくなるのか………!様々な目に遭い、最後は売り飛ばされるのか…………!」
アクアがそう言う中、湊翔とカズマはそう叫ぶ。
それを聞いて、金髪をポニーテールにした女性は顔を赤くしてそう言う。
彼女はダクネス。
貴族の娘で、仮面ライダーバッファであり、正真正銘のドMである。
「こんな時に喜ばないでよ、ダクネス!」
「ふふん!」
「お前はしてやったりみたいな顔してんだよ‼︎」
「アアアアアアッ!何とかしてよ!カズマさん!湊翔さん!」
「落ち着けって!」
「とにかく、何が起こるのか分からないから気をつけろ‼︎」
トウカが親友の痴態にそう叫ぶと、めぐみんはドヤ顔をする。
それを見て、カズマが突っ込む中、アクアはそう叫び、湊翔と白夜はそう言う。
そうして、彼らは姿を消した。
世界は変わって。
「おはようさん!今日も一日頑張って行こうぜ!せーの!」
「「ビクトリー‼︎」」
「ビクトリー」
「おおっ!エミリアたんにパック!」
ここは、召喚された青年が仲間と共に困難を乗り越えている世界だ。
男は菜月昴。
無知蒙昧にして、天下不滅の無一文。
スバルの隣にいる銀髪の彼女はエミリア。
ハーフエルフにして、王選候補者の1人だ。
そして、空中に浮いている猫はパック。
猫型の精霊で、エミリアと契約している。
ストレッチを終えると、エミリアはスバルに話しかける。
「そう言えばさ、さっき、レムとラムが何か変な物を見つけたみたいなの」
「変な物?」
「何か、ボタン?っていう物が現れたのよ」
エミリアは、スバルに対して、そんな風に言う。
レムとラムとは、このスバル達が住んでいる屋敷で働いている鬼族のメイドだ。
それを聞いたスバルは。
「そういうのはさ、押すなよ!絶対押すなよって奴だな!」
「そうなの?」
「そうなんだねぇ」
スバルはそんな風に言うと、エミリアとパックはそう言う。
世界は変わり、とある世界では。
「うわーー‼︎うわぁぁぁぁぁぁ‼︎」
とある装置を持った幼女が、空を凄まじい勢いで飛行していた。
彼女はターニャ・フォン・デグレチャフ。
元々はエリートのサラリーマンだったが、信仰心が無いという理由で神を名乗る存在Xに幼女として異世界転生された。
すると、ターニャの持っている通信機から声が聞こえてくる。
「何をやってるのだね!このままでは暴発してしまうぞ!早く宝珠拡張のボタンを押すのだ‼︎」
彼はアーデルハイト・フォン・シューゲル。
ターニャが使用しているエレニウム九十五式を開発した人物だ。
すると、ターニャは口を開く。
「そうは言っても、この欠陥品、仕様書と構造が全然………!」
「欠陥品と言ったな今⁉︎このエレニウム九十五式をグレードアップさせる画期的な!この!傑作品を‼︎」
「聞けMAD‼︎そもそもだな!ボタンを押せと言われても2つあるのではどちらを押せばいいのか分からないだろ‼︎」
「何を言っているのだね?ボタンは1つしかないだろ」
「ええっ?」
ターニャが手元を見ながらそう言うと、アーデルハイトはそんな風に叫ぶ。
それに対して、ターニャも凄まじい声量でそう叫ぶと、アーデルハイトはそう言う。
ターニャの手元には、アーデルハイトの言う本来のボタンと、湊翔達の世界にも現れたボタンがあった。
少しの静寂の後。
「2つある物は2つなんだから2つだろうがーー‼︎」
「君は頭がおかしくなったのかね!」
「貴様に言われたくないわァァァァァ‼︎」
「早く押したまえ!命令だ!め、い、れ、い!だぞーー‼︎」
ターニャがそう叫ぶと、アーデルハイトはそんな風に言い、ターニャはそう突っ込む。
すると、アーデルハイトはそんな風に命令する。
それを聞いたターニャは。
「ううっ…………!凄まじきは宮仕え。命令一つで人権と理性が無意味になろうとは。もう好きになれだ!どっちも押してやる!ああ、押してやるとも‼︎」
ピンポ〜ン!
ターニャはそう叫ぶと、ヤケクソ気味に二つのボタンを押す。
そうして、ターニャは消えた。
はたまた世界が変わり、とある王宮の間にて。
「……この2つがナザリック地下大墳墓及び建国されたアインズ・ウール・ゴウン魔道国が諸外国に対する対応です」
「ご苦労、アルベド」
1人のサキュバスが、玉座に座る骸骨にそう話しかける。
ここは、とあるゲームの世界に異世界転移した元サラリーマンのいる世界だ。
玉座に座っている骸骨がアインズ・ウール・ゴウン。
元サラリーマンだ。
そして、彼女はアルベド。
ナザリック地下大墳墓の階層守護者統括の担当だ。
すると、1人の男が口を開く。
「アインズ様」
「何だ、デミウルゴス」
その男がそう言うと、アインズはそう反応する。
彼はデミウルゴス。
ナザリック地下大墳墓第七階層守護者だ。
「失礼ながら、進言の許可を」
「許そう。何だ?」
「実は、最近、ナザリック内で奇妙な現象が起こっているとの報告が入っております」
「奇妙な現象?」
「はい。私も直接見たわけではありませんが、情報を統合すると…………何やらボタンの付いたスイッチ…………の様な物が、突如として発生するという現象が起こっている様です」
デミウルゴスが発言の許可を申請すると、アインズはそう言う。
すると、デミウルゴスはそんな風に言う。
それは、三つの世界に現れたボタンと同じだった。
それを聞いたアインズは。
「どこかの勢力からの攻撃を受けている………か」
「このナザリックの内部に、我々に悟られずに入り込める勢力があるとは思えません」
「なるほどな。だが、物事に絶対はない。様々な可能性を考慮し、注意しなくてはな」
アインズがそう言うと、デミウルゴスはそう言う。
それを聞いたアインズはそう答えつつ、少し考えると、口を開く。
「ナザリック全ての者に告ぐ!その様な物が発見された場合は、直ちにメッセージにて情報共有!そして、トラップ解除のルーチンに沿って、粛々と対処する様に!」
「「「「「はっ‼︎」」」」」
「まあ、言うまでもなく、お前達はその様にやってくれているのだがな」
「勿体ないお言葉…………!」
アインズはそんな風に叫ぶ。
それを聞いて、残りの者たちもそう答える。
ちなみに、残りはアウラ、マーレ、シャルティア、コキュートスだ。
アインズの言葉にアルベドがそう言う中、アインズは。
『本当に罠なのか?それにしても、ボタンってのが稚拙だよな。そもそも、そんな怪しいボタンが急に現れて、誰が押すかっての。よっぽどの初心者がやる事だよ』
アインズはそう考えていた。
だが現在、そのボタンを押した奴が何人か居る事に気づいていなかった。
「ん?」
「どうかされましたか?」
「いや、何でもない。続けるがよい」
「それでは、改めまして、本日の議題であるバハルス帝国の対応について…………」
(何だったんだ、今の?)
アインズがそんな風に反応すると、アルベドがそう話しかけて、アインズはそう答える。
会議が再開される中、アインズ突如起こった違和感に首を傾げつつ、椅子に座ろうとする。
すると、座席の部分に件のボタンが現れ、押してしまった。
ピンポ〜ン!
「うん?うんんんん⁉︎」
そんな音が鳴り響くと、周囲が歪んでいき、アインズは動揺する。
そうして、何処かへと転移された。
はたまた世界が変わり。
「こぉら!ボケガエル!」
「ゲロッ⁉︎何でありますか⁉︎」
とある司令室の様な部屋に、1人の少女が怒鳴りながら入り込み、緑色のカエルが動揺する。
ここは、ケロン星という星からやってきたケロロ小隊がいる世界。
緑のカエルがケロロ軍曹。
日向家に居候しつつ、ケロロ小隊を切り盛りする侵略宇宙人。
ケロロを怒鳴ったのは日向夏美。
ケロロ達が所属しているケロン軍からは、地球最終防衛ラインという異名で恐れられている中学2年生である。
「アンタ達!また変な作戦を始めたわね!」
「何の話でありますか?」
「何か、変なボタンが出現するんだよ」
夏美がそう怒鳴る中、ケロロはそんな風に言って首を傾げると、夏美の隣にいる男の子が口を開く。
彼は日向冬樹。
宇宙外交官と呼ばれていて、三度の飯よりもオカルト好きである。
それを聞いた他のメンツは。
「変なボタンだと?」
「そんなの知らないですぅ」
「クルル殿は知らないでござるか?」
「ク〜クックックッ。そんなもん、知るわけねぇだろ。というより、俺だったらもっと精神的に追い詰める様にやる」
「てゆーか、詳細不明?」
それを聞いて、そんな風に話をする。
この四匹のカエルはケロロ小隊の残りの面子である。
ギロロ伍長はケロロ小隊の機動歩兵で、タママ二等兵はケロロ小隊の突撃兵。
ドロロ兵長はアサシンの実力者で、クルル曹長はケロロ小隊の作戦通信参謀。
アンゴル=モアは、ケロン星と同盟関係にあるアンゴル族の少女だ。
それを聞いた残りの人間たちは。
「ドロロ達は知らないみたいだね」
「一体、何なんでしょうか?」
「ま、そう簡単には分からないよね」
それを聞いて、そんな風に話をする。
忍者の様な装いを着ているのは、東谷小雪であり、夏美のクラスメイトである。
青緑色の髪の毛の女の子は西澤桃華であり、西澤グループのご令嬢で、冬樹のクラスメイトである。
帽子を被った男がサブローであり、残りの4人にとっては先輩であり、クルルとは電波仲間である。
すると、ケロロが口を開く。
「とにかく!我輩達は知らないであります‼︎」
「本当に?」
「本当であります!」
「じゃあ、誰の仕業……」
「あ!姉ちゃん!」
ピンポ〜ン!
ケロロがそう叫ぶと、夏美はジト目でケロロを見るが、ケロロの目を見て、嘘を言っているのではないと判断した。
夏美がそう言う中、冬樹がそう叫ぶ。
夏美が足を退けると、そこには例のボタンがあり、夏美が踏んでいたのだ。
「何よこれ⁉︎」
「夏美殿⁉︎何で踏むんでありますか⁉︎」
「そんな事を言っている場合じゃないぞ!」
それを見て、夏美がそう叫ぶと、ケロロとギロロもそう叫ぶ。
すると、空間が歪み、ケロロ小隊と地球人は消えた。
一方、とある世界では。
「アリアン殿。その泉は、あとどれくらい行けば着くのだ?」
「そうね………。もう少しかかるかもしれないわね………」
「それにしても、アーク殿の素顔が骸骨なのは驚きましたよ」
「キュ!」
骸骨頭の騎士の姿をした男がそう聞くと、女性はそう答える。
そして、忍者の様な姿をした少女がそう言うと、緑色の狐はそう言う。
彼はアーク。
ゲームのキャラのまま、異世界へと転移した男だ。
その仲間である、ダークエルフのアリアン、獣人のチヨメ、精霊獣のポンタ。
フンバの目論見を砕き、現在は、アークにかけられている呪いを解くために、泉へと向かっている。
すると、ポンタが何かに気付く。
「キュ!」
「どうした、ポンタ?」
「あれは………?」
「何でしょうか…………?」
ポンタが見つけた物の方に向かうと、アーク達もポンタを追いかける。
ポンタが見つけたのは、めぐみん、アインズ、ターニャ、夏美が押してしまったあのボタンだ。
「何かしら、これ………?」
「さあ…………?」
「キュ?」
アリアン、チヨメ、ポンタが首を傾げる中、それを見ていたアークはというと。
『こ、これ!もしかして、何かのトラップじゃあ⁉︎』
アークはそう反応すら。
アークは、筋金入りのゲーマーである為、すぐにトラップだと見抜く。
だが、アリアン達は、トラップだと気づかず。
「何か、押せそうですよ」
「試しに押してみましょうか?」
「キュ」
「ちょ………!」
ピンポ〜ン!
アリアン達はそんな風に話をしていた。
アークは、アリアン達がボタンを押す事を止めようとしたが、間に合わず、インターホンの音が周囲に鳴り響く。
「何、この音⁉︎」
「何か、周囲が歪んでますよ⁉︎」
「キュ⁉︎」
「皆!掴まれ!」
アーク達が戸惑う中、彼らは、姿を消してしまった。
一方、別の世界にある
「え?謎のボタン?」
「それはどういう事なんだ?」
「はい。どうやらここ最近、謎のボタンが現れては、少し目を離すと消えるという事象が起きている模様で…………」
「それを報告をしに来たんだ」
「そうか…………ありがとう」
あるスライムとフォルテというロックマンのキャラに、執事服を着た男とサイドテールの女の子がそう言う。
スライムはリムル=テンペストで、フォルテはフォルテ=テンペストという名前だ。
この2人は、それぞれがスライムとフォルテに転生して、魔王となった。
2人に話しかけたのは、ディアブロとウルティマ。
2人に仕えている原初の悪魔と呼ばれる存在だ。
そんな中、リムルとフォルテは。
『なあ、どう思う?』
『…………別の勢力の攻撃か…………あるいは、何者かの介入を受けたかだな。まあ、実際に現物を見てみないと分からないな』
『そうだな。まあ、間違っても押すなよ?』
『流石に押さないだろ。そんな初歩的なミスをするわけがないだろ』
リムルとフォルテは、思念伝達でそう話す。
その会話は、アインズと似た様な思考であった。
ちなみに、この2人は気づいていないが、既に何人かがボタンを押してしまっている。
すると。
「リムル様〜。フォルテ様〜」
「お、ゴブタ。どうした?」
「何かあったのか?」
「いやっすね。なんか、変なもん拾ったんで、持ってきたっす!」
そう言って、1人のゴブリンが入ってきた。
そのゴブリンは、ゴブタという名前だ。
そう言って出したのは、何人かが押したボタンだった。
「それです!そのボタンです!」
「これが…………」
「どうするの?フォルテ様」
「そうだな…………とにかく、解析しよう。何があるのか分からないからな」
それを見たディアブロは、そんな風に言う。
リムルがそう呟く中、ウルティマがそう聞くと、フォルテはそう答える。
すると。
「え〜っ…………そうっす!折角なら、押してもいいっすか?」
「は?何言ってんだよ」
「そんな怪しい物を勝手に触るな!」
「良いじゃないっすか!何が起こるのか気になるっすし!」
「おい…………!」
ゴブタはそんな風に言う。
それを見て、リムルとフォルテは止めようとするが、ゴブタは構わずに押してしまう。
すると。
ピンポ〜ン!
「空間が歪んで…………⁉︎」
「何が起きてるの…………⁉︎」
「ゴブタ!なんて事してくれてるんだ!」
「えっ?何が起こってるんすか⁉︎」
「何をやっているのですか…………」
インターホンの様な音が鳴ると、リムルとフォルテの周りの空間が歪んでいき、フォルテとウルティマがそう言う中、リムルはそう叫ぶ。
ゴブタはそう叫ぶと、ディアブロはそう言う。
すると、リムルとフォルテ達の姿が消えた。
一方、別の世界では。
「ふぅ〜…………結構進んだな」
「ええ」
1人の青年が一息吐くと、その隣にいた女性はそう言う。
青年の名は、
絆創戦隊キズナファイブのキズナレッドとして、秘密結社ゼツエンダーと戦っていたが、絶縁王と相打ちになり、その際に異世界にやってきたのだ。
そして、隣にいるのはイドラ・アーヴォルン。
アヴァルロスト皇国の魔導最高位「王家の杖」を代々継承する貴族だったアーヴォルン家の当主だ。
現在は、現当主として王家の杖の座を取り戻して、魔法による国民全てへの奉仕を夢とし、頑張っている。
灯悟達は、諸事情で暴走した浅垣灯悟が破壊してしまった太陽の森の修復を行っている。
「2人とも、少し休憩しましょう」
「そうですね。テルティナ様」
すると、2人の元に男女がやってくる。
女の子の方は、テルティナ・リズ・ワーグレイ・アヴァルロスト。
アヴァルロスト皇国の第三王女である。
男の方は、ロゥジー・ミスト。
テルティナの従者にして、『孤高の剣鬼』の異名を持つS級冒険者である。
「おう〜!」
「分かりました」
2人の言葉に灯悟とイドラはそう答えて、2人の元に向かう。
すると。
「皆〜!」
「ラーニャ!どうしたんだ?」
そんな風に言いながら、1人の女の子がやってくる。
彼女は、ラーニャ。
太陽の森に住まうエルフの次期族長であり、アメンと呼ばれる戦士に変身する。
「なんか、変な物を拾ったんです」
「変な物?」
「これ」
ラーニャがそう言い、灯悟が首を傾げると、ラーニャはある物を取り出す。
それは、様々な世界で現れたあのボタンだった。
「何これ?」
「これなんですが…………よく分からないんですが、作業中に見つけたそうです」
「何かのボタン?」
「おい、浅垣灯悟。お前は何か知ってないか?」
「えっ?」
イドラがそう聞くと、ラーニャはそう答えた。
テルティナが首を傾げる中、ロゥジーは灯悟にそう聞く。
それを聞かれた灯悟は。
「え〜っと…………俺にもよく分からないけど、そういうのは、無闇に押しちゃダメなんだ。だから…………」
ピンポ〜ン!
灯悟は、そんな風に答える。
よく分からない物は触らない方がいいという理由で。
すると、そんな音が鳴り響く。
全員が音のした方を向くと、ラーニャが何の躊躇いもなく押していたのだ。
「ラーニャ⁉︎何で押してるんだよ⁉︎」
「いや、興味あったから………」
「というより待って⁉︎なんか、周辺が歪んでない⁉︎」
「何が…………⁉︎」
「テルティナ様!離れないで下さい!」
何のためらいもなくボタンを押したのを見て、灯悟がそう言うと、ラーニャはそう言う。
好奇心に負けたのだ。
すると、周囲の空間が歪み、イドラ、テルティナ、ロゥジーがそう言うと、灯悟達の姿が消える。
一方、別の世界では。
「タノシカッタネ」
「そうね」
「ええ」
そんな風に話す一つの自販機と2人の少女がいた。
自販機の名はハッコン。
自販機への愛を拗らせた結果、自販機へと転生した男。
少女達の名は、ラッミスとヒュールミ。
ハッコンが出会った異世界の人間で、その2人は幼馴染だ。
現在は、ダンジョン内で雪合戦を終えて、塔から出ていた。
「ラッイス。オロシテ」
「うん!」
ハッコンはそう言うと、ラッミスはそう言って、ハッコンを持ち上げて、降ろそうとする。
すると、ハッコンの下に例のボタンが現れる。
ハッコン達は気づかずにいて、ハッコンを降ろすと。
ピンポ〜ン!
「エッ?」
「というより、周りが歪んでる⁉︎」
「一体何が起こって…………⁉︎」
インターホンの様な音が聞こえてきて、ハッコンが気にしていると、周囲の空間が歪んでいく。
それを見て戸惑うも、ハッコン達は消えてしまった。
一方、はたまた別の世界では。
「はぎゅ〜!」
「はぐたん、今日もきゃわわ〜!」
「今日も元気いっぱいだね!」
「うん!」
「おお〜!ガッチャ!」
「元気に育っててよかった…………」
1人の赤ちゃんを見て、4人の女の子と1人の男の子はそんな風に言う。
彼女達は、
はな、はあや、ほまれの三人は、HUGっと!プリキュアであり、赤ちゃん…………はぐたんを育てつつ、クライアス社と呼ばれる存在と戦っていた。
九堂りんなは、男の子……………
最近は、異世界の仮面ライダーとプリキュアである仮面ライダーレジェンドとキュアレジェンドの2人と邂逅したり、クローバーという存在が絡んだ一件で、キラキラ☆プリキュアアラモードと魔法つかいプリキュアと邂逅した。
すると。
「それにしても…………何や?この投稿」
「どうしたの?」
「ああ、これ見てみ」
「うん?」
タブレットを操作していた男性…………ハリハム・ハリーはそんな風に言う。
ほまれがそう聞くと、ハリーはそんな風に言いながら、タブレットを見せる。
「何々…………?『謎のボタンが現れては消える』…………?」
「これって?」
「何か、キュアスタで話題になっててな」
「何それ?」
はながその投稿を見てそう言うと、宝翔はそう聞く。
宝翔の問いにハリーがそう答えると、りんなは訝しげな表情を浮かべる。
「それ、最近話題になってるんだよね」
「少し目を離すと、いつの間にか消えてるから…………」
「まさかとは思うが、冥黒の三姉妹の仕業か?」
「いや、冥黒の三姉妹のやり方じゃないし、ケミーとも関係なさそうだけど…………」
ほまれとさあやがそう話す中、ハリーがそう言うと、りんなはそう言う。
明らかに冥黒の三姉妹とは関係なさそうなのだ。
すると。
「それも気になるけど、ケミーのガッチャを頑張っていこう!」
「うん!はぐたんも育てるのも頑張らないと!フレフレ〜!私!」
宝翔とはなは、そんな風に言う。
すると。
ピンポ〜ン!
「ん?何の音?」
「さぁ…………?」
「一ノ瀬………はなちゃん…………」
「何か踏んでるよ?」
「「えっ?」」
そんな音が鳴り響き、はなと宝翔が首を傾げると、りんなとさあやはそう指摘する。
2人の足元には、例のボタンがあった。
「えっ⁉︎こんな所にボタンなんてあったっけ⁉︎」
「何やってるの!」
「めちょっく!」
「あれ…………?」
「なんか…………周囲が歪んで…………⁉︎」
「お前ら、気をつけろ!」
「はぎゅ?」
宝翔がそう言うと、りんなはそう言い、はなはそう叫ぶ。
すると、空間が歪みだす。
それを見て、さあや、ほまれ、ハリーがそう言う中、はぐたんは首を傾げる。
そして、宝翔達の姿が消えた。
こうして、10の世界の人たちが、どこかへと転送されたのだった。
今回はここまでです。
今回は、いせかるの新作です。
10の世界と交差していく物語です。
ちょうど、いせかるの3期が始まりましたので。
これにより、変則的な形とはいえ、プリキュア、仮面ライダー、スーパー戦隊というニチアサのヒーローが揃ったという。
HUGプリとガッチャードに関しては、近いうちにオムニバス形式で投稿する予定です。
転生したらフォルテだった件は、雷影さんから許可をもらいました。
次回は、教室に集まるまでです。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
リクエストについては、下記から受け付けています。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=327713&uid=373253
それにしても、異世界かるてっと、衝撃の真実が明らかになりましたね。
いせかるの世界にいる面々は、元の世界の面々のコピーであると。
そして、時系列が進めば反映される感じで。
『陰の実力者になりたくて』も次回から本格的に参戦するみたいですね。