ターニャに呼ばれたアインズ。
そして、2人が気になって着いてきた湊翔とリムルとフォルテとアークと灯悟とハッコンとラッミス。
そんな彼らは今…………。
「………………」
「………………」
学校近くの公園。
そこではアインズに対峙するようにターニャが睨んでいた。
それを見ていた湊翔、リムル、フォルテ、アーク、灯悟、ハッコンとラッミスは。
『何か、ターニャって奴、アインズって奴を凄い睨んでるんですけど』
『それにしても、睨まれてるのに、アインズ、平然としてるな』
『というより、何でターニャは、アインズを睨んでるんだ?』
『むっ⁉︎何やら、アインズが光ったぞ⁉︎』
『あれ⁉︎なんかあいつ、光ってね⁉︎』
「なんか光ってるよね、ハッコン?」
「うん。『何だあれ?何かの加護か?』
それぞれ、違う茂みに隠れていた。
アーク、灯悟、ハッコンとラッミスは、アインズが精神を安定させる際に放つ光を見て、反応していた。
一方、アインズの心境は。
『えっと…………凄い睨んでるんですけど………この幼女…………しかし、ナザリック地下大墳墓の支配者にして死の王!こんな圧力には負けない!』
アインズは、ターニャが自身を睨んでくる事に困惑していた。
だが、ナザリック地下大墳墓の支配者としてのプライドから、精神を安定させる魔法を使って落ち着かせる。
落ち着かせたアインズは、ターニャに話しかける。
「………で、用と言うのは……何だ?」
「…………貴様ぁ!」
「ぬぅ!」
『っ!』
アインズは、ターニャに対して、そう質問する。
アインズの質問に対して、ターニャは更に睨みながら圧をかける。
それを見て再び精神を安定させるアインズだった。
それを見て、それぞれ、湊翔はマグナムシューター40Xを、リムルは自分の日本刀、フォルテは
だが、ターニャの問いに、全員が困惑する。
「存在Xか?」
「………え?」
『………え?』
ターニャはそう問いかけると、アインズを含めたその場にいる全員が唖然となる。
そう。
ターニャは、アインズを存在Xなのではと疑っていたのだ。
その言葉に、アインズは問いかける。
「存在………X?」
「しらばっくれても無駄だ。貴様の圧倒的な存在感、そしてその見た目!どう見ても自称神と名乗る存在Xでしかない!」
「待て!何の話だ⁉︎」
アインズが首を傾げながらそう聞く。
すると、それを聞いたターニャが腕を組み、そしてアインズに向かって指をさしながらそう言う。
事情が分からないアインズは話について詳しく聞こうとする。
そんな中、ターニャの放った言葉に、その場にいる全員が耳を疑う。
「私をあの様な世界に放り出しただけでは飽き足らず、今度は何だ⁉︎この姿のまま学園生活を送らせる事にどんな意味があると言うのだ!嫌がらせか⁉︎」
「ん?……待て待て待て⁉︎」
「何だ⁉︎」
アインズの問いに、苛立ちながら答えるターニャ。
だが、ターニャも、アインズの言葉に、驚愕する。
「もしかして貴様……元々地球………いや、日本に居た人間か?」
「…………え⁉︎」
アインズはそんなふうに聞く。
その言葉にターニャは驚き、周囲には静寂が包む。
すると、湊翔、リムル、フォルテ、アーク、灯悟、ハッコンとラッミスが茂みから出てくる。
「ちょ………ちょっと待って!」
「ちょっと待ってくれ!」
「ん?」
「貴殿らは………」
「その話………」
「良かったら聞かせてくれないか?」
「我らにも聞かせてくれ」
「「「「「え…………?」」」」」
湊翔と灯悟がそう言うと、アインズとターニャは、湊翔達の存在に気づく。
リムル、フォルテ、アークがそう言うと、その場にいる全員が驚く。
そう、この場にいる全員が、日本から転生もしくは転移した人物だと気づいたのだ。
一方、クラスでは、レルゲンの授業が行われていた。
そんな中、トウカはソワソワしていた。
「…………」
「トウカ。そんなに湊翔が心配なのか?」
「え⁉︎バレてた………?」
「そりゃあ、バレますよ。そんなにソワソワしてたら」
「まあ、まだトウカはマシな部類だろうな。あっちなんて………」
トウカがソワソワする中、白夜達がそう話す。
武劉が指差す先には、アルベドがオーラを放出していた。
「ぐぬぅうううううううううううううううううううううう!」
「ア、アルベド……ちょっと何か漏れ出てるよ?」
アルベドはオーラを出しながら、そんな唸り声を出していた。
オーラを放出するアルベドに突っ込むアウラを見ていた人たちは。
「何か…………オーラが出てる…………」
「何やら、危ないでござるな………」
「授業に集中出来ないんだけど…………」
「あははは……………」
ほまれ、ドロロ、りんな、さあやはそんな風に反応していた。
そんなアルベドに、シャルティアが話しかける。
「ちょっと落ち着くでありんす。アインズ様があんな小娘何かに惹かれるはずがないでありんす」
「でもでもでも!アインズ様の魅力は世界、いえ銀河一ですもの!全ての者がアインズ様を好きになってしまう可能性は、否定出来ないわ!」
「「「分かります!(分かるわ!)」」」
シャルティアの呆れ気味な反応に対して、アルベドはそう反論する.
すると、そう言って、レム、アーニヤ、桃華が立ち上がる。
4人は、サムズアップをする。
それを見て、アウラは戸惑う。
「な…………何でそこまで心通じ合ってるの⁉︎」
「なんか凄い!」
「理解に苦しむでありんす」
「恋をすれば分かるのよシャルティア」
「そうよ!」
そんな4人の様子を見て、アウラとはながそう言う中、シャルティアはそう呟く.
シャルティアの言葉に、反応するアルベドとアーニヤだった。
一方、イドラは。
「……………」
「イドラ、不安なんですか?」
「い、いや…………そんなんじゃ…………」
「その様子では説得力がないぞ」
イドラはソワソワとしており、テルティナがそう聞くと、イドラはそう答える。
ロゥジーが呆れながらそう言う中、授業をしていたレルゲンは。
「………授業を続けたいのだが」
チョークを折りながら、若干、怒りのこもった声でそう呟く。
一方、公園にいるアインズ、ターニャ、湊翔、リムル、フォルテは、同郷のよしみで、話が弾んでいた。
「何だ……貴殿らも私と同じ立場だったか」
「そうらしいな。私とアークは転移で、君と湊翔君とリムルとフォルテと灯悟君とハッコンは転生のようだが」
ターニャはそんな風に言うと、アインズはそう言う。
全員が、日本人であると話したのだ。
ちなみに、ラッミスは異世界人ではあるが、ハッコンの事を知っているので、特に包み隠さずに話した。
すると。
「皆…………ハッコンと同じ国の出身なんだ…………!」
『本当に驚いた!でも…………喋れないからな〜…………』
ラッミスがそう言うと、ハッコンはそう思う。
ハッコンは、音声をそのまま使うか、その音声を抜き出してしか喋れないのだ。
すると。
「もしかして、ハッコンは喋れないのか?」
「そうなんだよね」
フォルテがそう聞くと、ラッミスはそう答える。
すると。
「……………よし。こんなもんでいいかな」
「えっ?ハッコンに何したの⁉︎」
「見てろって。どうだ?」
「えっ?しゃ…………喋れる!」
「嘘っ⁉︎」
「何をしたのだ?」
フォルテはハッコンに手を当てて、何かを行う。
ラッミスがそう言うと、フォルテはハッコンにそう聞く。
すると、ハッコンは普通に喋れる様になった。
灯悟が驚く中、ターニャがそう聞くと。
「俺たちの世界のスキルに、思念伝達というのがあるけど、それを応用したんだ」
「凄いな…………」
フォルテはそう説明する。
フォルテは、思念伝達を応用したのだ。
すると、リムルが口を開く。
「それにしても、湊翔はともかく、そんな姿の元日本人が居るなんて、思わなかったな」
「それを言うなら、アンデッドの姿をした元サラリーマンや、幼女の姿をした元サラリーマン、スライムにして魔王の元サラリーマン、フォルテに転生した魔王の元パート、自販機に転生した元自販機マニア、骸骨騎士の元ゲーマー、異世界に転生した戦隊レッドなんて、想像つきませんよ」
「確かにな」
「サラリーマンか。その言葉を聞くのは、久しぶりだな」
リムルがそう言うと、湊翔はそんな風に言う。
それを聞いたリムルとフォルテは、その言葉を懐かしがる。
ターニャは、アインズ達に言う。
「アインズ殿がもっと早く、自分は異世界転移して来たとか言っててくれたら良かったのだよ!」
「いや、それは言わないと思う」
「そうですよ。どうせ、誰も信じないオチですし」
「それもそうだな」
ターニャの指摘に、フォルテと湊翔がそう答え、ターニャも納得する。
そこから、自分達がそれぞれの世界で、どの様に生きてきたのかを話していく。
その姿は、微笑ましい物だった。
だが、そんな中、湊翔の心境は。
『…………ターニャも俺と同じ、神に弄ばれた…………』
湊翔はそんな風に思っていた。
ターニャの異世界転生の経緯を聞いて、思うところがあった様だ。
一方、教室では授業が終わり、チャイムが鳴り響く。
その直後、アルベドが立ち上がる。
「っ!アインズ様ぁああああああ!!」
「「「いってらっしゃぁい」」」
アルベドはチャイムが鳴ると同時に、公園へと向かっていく。
それを見送るアウラとマーレとシャルティアだった。
「ん?おい、トウカは?」
「トウカなら、すぐに駆け出していきましたが」
「早いな」
「イドラはどうした?」
「もう行っちゃったけど…………」
トウカとイドラはすぐに駆け出していた。
そんな中、ヴィーシャ、ディアブロ、ウルティマも立ち上がる。
「…………すみません!失礼します‼︎」
「では、私はこれにて」
「じゃあね〜」
3人はそう言うと、即座にそれぞれの人たちの元へと向かう。
それを呆然と見ていたレルゲンだったが、咳払いをして、明日の連絡をする。
「………ゴホン。あぁ、明日は午前中授業の後、以前から言っていた懇親会がある。誰が出し物をするかは決まっていないから、各自準備しておいてくれ」
「先生。ナゼ、懇親会デ隠シ芸ヲシナクテハナラナイノデショウカ?」
「それは確かにな。そこら辺はどうなっているんだ?」
レルゲンは連絡事項を伝えていく。
それを聞いたコキュートスとヒュールミが質問をする。
それを聞いたレルゲンは、眼鏡をずらしつつ答えた。
「………それは、ロズワール先生が、『楽しそうじゃな~いか?』………と、言ったからだ」
「なら仕方ないわね」
レルゲンががその質問に対して返答すると、コキュートスの席の近くに座っていたラムが頷いた。
「………仕方ないのか?」
「えぇ、先生の希望だもの。仕方ないわ」
「仕方ナイ……ノカ⁉︎」
「仕方ないのかよ⁉︎」
「仕方ないわ‼︎」
ラムが言った事に対して、ヒュールミとコキュートスが尋ねる。
それに対して、物凄い勢いで答えるラムだった。
それを見ていたデミウルゴスは。
「……なるほど」
「………今ので、何が分かったの?」
「さあ…………?」
「全く分からないわね」
「そうですね…………」
デミウルゴスの呟きに、宝翔がそう呟き、はなもそう言う。
そして、アリアンとチヨメもそう言う。
一方、授業が終わる直前にまで遡ると、公園では、日本人の会話が弾んでいた。
「コーヒーが好きなのか?」
「あぁそうなんだ。元居た世界では………あまりにも不味かったがな」
「俺らの世界もだな。たんぽぽからコーヒーを作ってみたが、あまり美味しくない」
「確かに…………」
「たんぽぽからコーヒー、作れるんだ………」
「初めて聞いたぜ…………」
「ああ…………」
アインズとターニャがそう話す中、フォルテとリムルはそう言う。
元の世界では、たんぽぽからコーヒーを作っていたのだ。
それを聞いて、湊翔、灯悟、アークはそう言う。
すると。
「そうだ!お近づきの印に、これどうぞ!」
「うん?」
ハッコンはそう言うと、自分の体からある物を出す。
それは……………。
「それは…………!」
「缶コーヒーか⁉︎」
「おお…………流石、自販機」
それを見て、ターニャ、灯悟、湊翔はそう言う。
出てきたのは、まごう事なき缶コーヒーだったのだ。
「いいのか?お金なら払うが…………」
「そうだよ!ポイントも貯めないといけないのに!」
「大丈夫だよ。この世界、ポイントの消費がないみたいだし」
フォルテがそう言う中、ラッミスはそう言う。
それに対して、ハッコンはそう答える。
本来、ハッコンは定期的に商品を買ってもらわないと、ポイントが尽きて動けなくなってしまうのだが、この世界ではポイントの消費はないのだ。
「そうか?なら、お言葉に甘えて…………」
「いただこうぜ!」
「そうだな」
アーク、灯悟、リムルはそう言うと、コーヒーを飲む。
すると。
「っ!やっぱりこれだな!」
「そうだな。前の世界のコーヒーはただ苦いだけで、クソまずい。前の世界のコーヒーを飲むと、泥水を飲んでいる様な気分になる」
「こうして改めて飲むと、缶コーヒーでも美味く感じるな!」
「確かに」
「悪くないな」
「うまいぜ!」
『コーヒーって、こんなに美味しかったんだな…………!』
コーヒーを飲むと、リムルがそう言うと、ターニャはそう言う。
ターニャの世界のコーヒーは、戦時中というのもあって、かなり不味かった様だ。
そこから、フォルテ、湊翔、アーク、灯悟、アインズはそんな風に絶賛していく。
久しぶりに飲んだまともなコーヒーを絶賛していた。
「喜んでもらえると、嬉しいよ」
「そうだね」
それを見て、ハッコンとラッミスはそう話す。
全員が飲み終えると。
「美味しかったよ。ご馳走様」
「そういえば、缶はちゃんと捨てないとな」
「あっ!それなら大丈夫だよ!」
『うん?』
湊翔がハッコンにそうお礼を言うと、灯悟は缶を捨てようとする。
すると、ラッミスがそう言う。
皆が首を傾げていると、缶が消滅した。
「缶が消えたぞ⁉︎」
「俺の自販機から出た物は、自動的に消えるんだ」
「へぇ〜!」
「便利だな」
「確かに」
「ハッコン殿は凄まじいな」
それを見て、アークが驚いていると、ハッコンはそう説明する。
ゴミは自動的に消えるのだ。
それを聞いて、皆が感心していると。
「湊翔〜!」
『ん?』
そんな風に話していると、トウカがやって来る。
「湊翔………その人達と、随分と仲良くなってるわね」
「ああ。話しているうちに、段々と盛り上がってさ」
「なら、良かったよ!」
トウカがそう聞くと、湊翔はそう答える。
それを聞いたトウカは、顔を赤らめながら、そう答える。
そんな中、アインズ、ターニャは湊翔に尋ねる。
「君の彼女か?」
「なかなか隅に置けんな」
「茶化さないで下さい。まあ、彼女だけど。じゃあ、また明日!また話をしようぜ!」
「おう!」
アインズとターニャがそう言うと、湊翔はそんな風に答える。
そう言って、湊翔はトウカと合流する。
そんな中、ディアブロとウルティマが到着する。
「リムル様、フォルテ様。お迎えに上がりました」
「帰ろう」
「ああ、分かった。じゃあ、また明日」
「じゃあな」
「ああ」
「また明日」
リムルとフォルテは、ディアブロとウルティマと合流して、帰路に着く。
すると。
「それじゃあ、我も帰るとしよう」
「じゃあ、私たちも!」
「そうだね」
「じゃあな〜!」
「「ああ」」
アーク、ラッミスとハッコン、灯悟はそう言うと、帰路に着く。
そんな中、ヴィーシャも到着する。
「少佐~!少佐ぁ~‼︎」
「ん?おぉどうした?」
「はい!学校も終わったのでお迎えに上がりました!そろそろ、門のお肉屋さんのコロッケのタイムセールが始まっちゃいますよぉと……」
ヴィーシャに気付いたターニャが聞くと、それに対して、ヴィーシャは敬礼した後手を合わせて笑顔で答える。
それを見たターニャは、アインズに話しかける。
「………誰がこの世界に私達を呼び寄せたかは分からないが、ただ一つ……」
「ただ一つ?」
「この世界は…………飯がうまい。じゃあな。アインズ・ウール・ゴウン殿。また皆で話そう」
「あぁ、また皆で」
ターニャはベンチから降りると、そんな風に言う。
ターニャはそう言うと、アインズはそう答える。
そして、ターニャはヴィーシャの元へ向かって行った。
「少佐はどんな人とも付き合えるんですね?」
「それはどう言う意味だ?」
「いえ!凄いなぁって」
ヴィーシャがそう聞くと、ターニャはそう聞く。
そんな風に話をする二人を見送るアインズはというと。
「………この世界は飯が美味い………か。そうだな」
帰って行くヴィーシャとターニャの背中を見ながら、そう呟く。
その顔には、笑みが浮かんでいる様に見えた。
一方、近くの木陰では。
「ぬぅううううううう……んぅううううううううう…………!フンヌゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ‼︎」
アインズがターニャと仲良く話していたのを木陰から見ていたアルベドは、嫉妬で魔力のオーラを出しながら木々が揺れる程騒ぐのだった。
翌日、レルゲンとリグルドが校門前に立っていると、リムルがやってくる。
「おはよう、リグルド先生」
「おはよう」
「おはようございます!リムル様、フォルテ様!」
リムルとフォルテの挨拶に、リグルドが反応する。
リムルとフォルテの笑顔に、リグルドが微笑む。
「リムル様、フォルテ様、大分笑顔ですな。何か、良いことがありましたか?」
「ああ」
「そういうことだ」
「それは良かったです。今日は、午後から懇親会だそうです。頑張って下さい!」
「ああ」
「分かった」
リグルドがそう聞くと、リムルとフォルテはそう答える。
リグルドの言葉を聞いた2人は、そのまま学校に入っていく。
レルゲンの方には、ターニャとヴィーシャがやって来る。
「おはようございます、教官殿!ではなく、先生!」
「おはようございます先生!」
「あ……あぁ、おはよう。『ターニャ・フォン・デグレチャフ少佐が笑顔だった⁉︎あの幼女の皮を被った悪魔が⁉︎』一体何が起きていると言うのだ?」
ターニャとヴィーシャは、笑顔でレルゲンに挨拶をする。
それを見たレルゲンは、何時もは見る事もないターニャとヴィーシャが笑顔で挨拶したのを見て挨拶し返した物の、そんな事を考えながら頭を抱えていた。
すると、今度はアインズ達が登校して来た。
「おはようございます、先生」
「あぁ……おはよう、アインズ君」
アインズが挨拶して来たのに対して挨拶した後、レルゲンは彼らの背中を見ながら呟いた。
「ん?どうしたんですか、レルゲン先生」
「いやもう……悪魔とかそう言うレベルじゃない世界だったなって」
「ん?」
聞いて来たリグルドに対してレルゲンは眼鏡を上げながら答えて、それを聞いて首を傾げるリグルドだった。
一方、学校の近くの道路では。
「わぁぁぁぁ!」
「遅刻だぁぁぁぁ!」
一ノ瀬宝翔と野乃はなの2人は、ダッシュしていた。
現在、この2人は遅刻しかけていた。
「はぐたんのお世話に夢中になって、遅刻しちゃう〜!」
「ごめん、ホッパー1!」
「ホッパー!」
はなと宝翔がそう言う中、宝翔のリュックには、バッタの姿があった。
一方、別の場所では。
「やべぇ〜!遅刻だ!」
灯悟が遅刻しそうになっていた。
すると。
「なら…………!頼むぜ!トラストーム!」
灯悟はそう言うと、トラストームを召喚して、背中に飛び移る。
「よし!これで行ければ…………えっ?」
灯悟はトラストームに乗って、学校に向かおうとすると、ある光景が目に入る。
一方、別の場所では。
「ゲ〜ロ〜!完全に遅刻でありまーす!」
そう、遅刻しそうになっていた。
夜遅くまでガンプラを作っていたからだ。
「この世界は、ガンプラがかなり多いであります!このままでは、遅刻するであります!かくなる上は………!」
ケロロは、リモコンを操作して、フライングボードを呼び出した。
ケロロは即座にフライングボードに飛び乗る。
「これを使えば、遅刻は回避できるであります!」
そう言って、フライングボードを加速させる。
「まあ、我輩よりもおかしな登校をしてる者なんて………」
ケロロは、そう言いかけると、とあるメンツが目に入る。
それは、レムに抱えられているスバルと、ダクネスに抱えられているカズマ、トラストームに乗っている灯悟、必死に走っている宝翔とはなだった。
スバルとカズマも、ケロロ達が視線に入り、気まずい表情を浮かべた。
「……レム、やっぱり降ろしてくれ」
「?分かりました」
「ダクネス、やっぱり降ろしてくれ」
「そ、そうだな」
「………降りるでありますか」
「………だな」
「えっ?」
「どうしたの?」
それを見たスバルはレムに、カズマはダクネスに降ろすよう頼み、ケロロと灯悟はフライングボードとトラストームから降りた。
ちなみに、フライングボードとトラストームは、自動的に戻った。
「「「…………どうも」」」
キーンコーンカーンコーン
「「「とか言ってる場合じゃねぇええ(であります)⁉︎」」」
「やっべぇ!」
「急がないと!」
「うん!」
三人は挨拶したが、チャイムが聞こえてきて、絶叫する。
そんな中。
「カズマ達…………このままだと遅刻するぞ?」
フォルテは上空を飛びながらそう呟いていた。
ちなみに、飛んでいたのは分身体だった。
一方、校門の前にいたレルゲンは、懐中時計を見ていた。
「……………」
『うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!』
「ん?」
すると、そんな叫び声が聞こえてくる。
レルゲンが顔を向けると、カズマ達が駆け出していた。
レムとダクネスは、ギリギリになって校門を通った。
「うおおおおお!」
「ゲ〜ロ〜!」
「間に合え〜!」
「うぉぉぉぉ!」
「間に合ってぇぇぇぇっ!」
スバル、ケロロ、灯悟、宝翔、はなは、物凄い声を出しながら校門を通ろうとする。
だが、現実は無情であった。
「菜月昴!ケロロ軍曹!浅垣灯悟!一ノ瀬宝翔!野乃はな!遅刻だ!」
「ノォォォォォッ!」
「ゲ〜ロ〜⁉︎」
「嘘だろ⁉︎」
「オーマイガッチャ⁉︎」
「めちょっく⁉︎」
レルゲンはそんな風に叫んだ。
レルゲンの無慈悲な言葉に絶叫するスバル、ケロロ、灯悟、宝翔、はなだった。
レルゲンは、塀をよじ登ろうとするカズマを見て。
「佐藤和真!お前も遅刻だ!」
「ノォォォォォッ!!」
レルゲンの無慈悲な言葉に絶叫するカズマ。
それを、スバル達は見ていた。
その後、遅刻をした罰として、両手と頭に水が入ったバケツを持たされて立たされたのだった。
ただし、はなは女の子というのも考慮してか、頭にバケツを乗せるのは免れていた。
すると、スバルはカズマに声をかける。
「………なぁ、カズマって言ったっけ?」
「はい。カズマです」
「サトウ……カズマ?」
「はい、サトウカズマです」
スバルはそう話しかけると、カズマはそう答える。
すると、スバルは灯悟達を見る。
「っで、そっちが浅垣…………」
「灯悟だぜ!」
「一ノ瀬…………」
「宝翔だよ」
「野乃…………」
「はなだよ」
スバルは、そんな風に話しかける。
灯悟、宝翔、はながそう答えると。
「……お前らってさ………」
「待て!その先は俺からも言わせてくれ」
「何でありますか………?」
スバルがそう言うと、カズマはそう言う。
ケロロが呆然とする中、スバルとカズマはバケツを廊下に置く。
「「………お前らってさ………」」
「絶対異世界召喚だよなぁ!」
「「絶対異世界転生だよなぁ!」」
「召喚?転生?」
「何のこと?」
「分かんないけど…………」
スバル、カズマ、灯悟はそう叫ぶ。
それを聞いたケロロ、宝翔、はなは首を傾げる。
「もしかして、アンタら召喚とかじゃない感じか?」
「何の事かさっぱり分からないんだけど………」
「めちょっく…………」
「まあ、宝翔達やケロロ達の世界には、異世界転生とかがいないって事か」
スバルがそう聞くと、宝翔とはなはそう答える。
宝翔達とケロロ達の世界には、異世界転生や異世界召喚された者は居ないのだ。
そこから、スバルとカズマは説明をする。
自分達が、異世界転生や異世界召喚をした事を。
「名前聞いた時点で絶対そうだって思ったんだよ!」
「極めつけはジャージ!実は俺も、転生した時ジャージでさぁ!」
「部屋引きこもりのマストアイテム、ジャージ!」
「いや俺は引きこもりじゃないよ」
「おい!お前たち、反省しているのか⁉︎」
カズマとスバルはそう話す。
スバルとカズマが大声で話した結果、レルゲンが怒鳴りつける。
その日の昼休み、スバル、カズマ、灯悟は屋上で話す事に。
「灯悟って…………その秘密結社ゼツエンダーってのボスの絶縁王と戦ったけど、相打ちになって転生したのか?」
「そんな所だぜ!」
「何だその…………特撮あるあるな設定は」
「あるある?何の話だぜ?とにかく俺は、絆を結んでいくんだ!」
スバルは灯悟の転生の経緯を聞く。
灯悟が頷くと、カズマはそう呟く。
それに対して、灯悟は首を傾げつつもそう言う。
すると。
「「いやいやいやいや!」」
「うん?」
「そういう考えで居られるのは、そのチートな能力持ってる奴だけだって!」
「何?お前もそっち系?」
それを聞いて、スバルとカズマはそう言う。
すると、カズマは語り出す。
「普通さ、異世界転生とか言ったら、スタートからチート!見たいのがあるじゃないですか?」
「分かる……分かる!」
「俺TUEEEEE見たいな奴、何をやっても勝ち組で!」
「それが王道だよな⁉︎」
「なのに俺と来たら……何これぇ的な感じですよ」
「辛い……それは辛すぎる」
「何があったんだぜ…………?」
カズマとスバルはそんな風に話をしていく。
どんどんとトーンが重くなっていくカズマに、灯悟がそう話しかけると。
「魔王倒すことになってさ、でも転生特典が付くって言うから期待したわけだ……なのに、ついて来たのは使えない駄女神!パーティーメンバーは一日に一発しか魔法が打てない魔法使いと、攻撃の当たらないクルセイダーだわ!金なし、宿無しで馬小屋生活だわ……もう本当、苦労しか無くてな……湊翔達が居なかったら、確実に嫌になってたし………」
「そ、そうか…………」
カズマはそんな風に語っていく。
それには、悲哀が伴っており、カズマは落ち込んでいった。
灯悟が反応に困る様な表情を浮かべると。
「俺も初めて出会ったハーフエルフの女の子の為に、あれこれ頑張って……今は同じ屋敷に住んでんだけど、そこに双子の鬼メイドとか、ドリルロリの幼女とかも居てさ………」
「……ん⁉︎」
スバルはそんな風に語りだす。
そんなスバルの話を落ち込みながらも聞いていたカズマは、その話の何かに気付いて振り向いた。
「待て……何だそれは?」
「いや全然健全だよ!俺に懐いてんのなんてレムだけだし!」
「レムって………あの青髪のメイドか?」
「そうそう!」
「……何だそれは?」
カズマがそう聞くと、スバルはそう語っていく。
灯悟がそう聞く中、カズマはそう呟いていた。
「そもそも!俺はエミリアたん………ハーフエルフの子一筋なわけで!」
「…………何だそれは?」
スバルは嬉々としてそう語る中、カズマの怒りのボルテージがどんどん上がっていく。
「まあ、全員、大変だったねって事だよ」
「そうだな」
「オメェらは全然大変じゃないだろぉぉぉぉぉっ!」
スバルがそう言い、灯悟がそう言う中、カズマはそんな風に叫んだ。
それを聞いて、2人が呆気に取られていると。
「片や最初から戦隊レッドに変身できて!片や女の子に囲まれて好きな子追っかけて…………それの何処が大変なんだぁああああああああああ!」
「カズマ…………?」
「敵だ。もうお前ら全員敵!この…………ハーレム&チート野郎ども‼︎」
「何だよそれ?」
カズマはそんな風に叫んでいく。
己の生活と、2人の生活を比べてしまった結果、嫉妬心が出てしまったのだ。
カズマがそう叫び、スバルが困惑すると。
「同じ異世界転生なのに、この格差は理不尽すぎるだろぉおお!チクショぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお‼︎」
カズマはそんな風に絶叫した。
それを聞いたスバルと灯悟は。
「……いや、俺、転生じゃねぇし」
「俺はただ、皆と絆を結んでいるだけなんだけどな……」
そんな風に呟いたのだった。
今回はここまでです。
今回は、それぞれの交流の話です。
ハッコンは、フォルテによって喋る事ができる様になりました。
そんな中、湊翔はターニャの境遇に思うところがあった様で。
カズマも、スバルや灯悟の生活を羨んだのか、嫉妬の視線を向けてしまうという。
カズマも、湊翔達と出会うまでは、苦労していましたからね。
そして、次回は懇親会です。
果たして、誰が何をやるのか。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
今後の展開などでリクエストがあれば、活動報告から承っております。
一期のエピソードが終わったら、日常回に入る予定です。