あの武器人間はだれだ 〜あれはDevilGun〜 作:すぱーくしーど
VS悪魔
餅の悪魔は、地獄で殺され現世へと転生していた。転生したばかりではあったが、血と肉に飢えており、人間を見つけたので追いまわしていた。
悪魔の出現前から、既にこの街は瓦礫まみれで壊れていたので、人間を捕まえるのは容易いと思ったのが1時間前。付かず離れずの距離が中々縮まらない。人間の叫び声もいい加減耳障りになってきた所で、別の人間を発見した。その人間は悪魔である自分が接近しても怯えもせず、逃げもしていなかった。
こいつを食ってやろう。そう決めた悪魔は目標を変え、その人間へ触肢を構える。しかし、人間がおかしくなったので一旦距離をとった。
人間が自身の胸元で何かしたかと思えば、爆音が鳴り響き、顔と両手から血が噴き出し銃が飛び出したのだった。
俺の胸元のトリガーを引いたら、銃声と激痛に合わせて頭と両手から何かが飛び出してきた。何だこれはと両手を見てみると飛び出したものは銃であり、その形は拳銃と言われるものに非常に近かった。明らかに人間の体内には存在しない物体が自分から出てきたので、非常に恐ろしいと思う。が、目の前には白色のへんな悪魔がいるので、ただ怯えているだけというのも出来なかった。
俺の身体はおかしいのか、いやそもそも俺は人間なのだろうかとどんどん思考が加速するが、一旦目の前の悪魔に注目する。悪魔も俺の変化に驚いたのか、少し距離をとってこちらを警戒していた。
[なんだ、お前。人間だと思ったのに。悪魔か?]
「俺は……俺は人間のはずだ!」
自分に言い聞かせるように叫び、両手を悪魔へ向ける。銃が生えてる理由はわからないが、きっとこれが銃だとしたら……
「こっちはまだまだ分かんねぇことばっかりなんだ!八つ当たりさせてもらう!」
俺が撃とうと思った瞬間に、両手から弾丸が発射された。その弾丸は悪魔を貫くかと思ったが、悪魔の体質なのか、弾丸が止まるまで撃ち込まれた部位が伸びていた。
[痛いではないか……貴様にはまだ何もしていないのに!]
悪魔が触肢を振るう。振るわれた触肢を躱しながら、何発も弾丸を撃ち込む。一見するとダメージは少ない様だが、ぶち込んだ弾丸が増えるたび、悪魔の動きは遅くなっていた。
[なんだ、なぜこれほど痛む……鋭い痛みがこんなにも……うう……]
「これで、終わりだァ!」
違いなんて分からないが、両手ではなく頭から飛び出している銃から弾丸を発射する。すると、両手の銃より速度は遅いが、着弾と同時に悪魔が弾け飛んだ。その威力に我ながら驚きを隠せない。悪魔が死んだことを確認すると、頭と両手の銃が泥のように溶けて、下に落ちた。
悪魔と戦ったからだろう、身体中の血が少ない。頭がクラクラして貧血気味だ。視界がだんだんと暗く……。
トールは、悪魔の死体に倒れ込んで気絶してしまった。
「へぇ……、銃の……。これは良いネタになりそうだ」
その一連の光景を、青年が目撃していた。
チェンソーマンみたいな感じのいい名前を思いつきました。その内タイトル変えようと思います。