左遷提督は今日も元気です   作:僻地勤務の兵士

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全話を少し書き直しました
観光描写難しい( ̄▽ ̄;)


第30話 休暇も終わり

翌朝、いつも通り6時に目が覚めてしまった

朝食までまだ時間がある

俺は散歩でもしようと着替え、部屋を出た

エントランスに行くと、靴を履いているピーターが目に入ってきた

 

「おはようピーター」

 

声をかけると、ピーターは肩をビクッと跳ね上げる

 

「て、提督。おはようございます」

 

「悪い、驚かせちゃったな」

 

「大丈夫です...提督も散歩ですか?」

 

ピーターが聞いてきたので頷き、良かったら一緒にどうだと誘ってみる

 

「もちろん!お供させて貰います!」

 

元気なピーターの返事を聞き、一緒に早朝の別府へと踏み出した

 

 

早朝の別府は、昨夜とは違う顔を見せていた

別府湾は朝日にキラキラと輝き、その上を漁船や商船が忙しなく行き交っていた

俺とピーターは、暫く無言で別府の旅館街を歩く

10分は歩いただろうか

ピーターが口を開いた

 

「提督って...その...」

 

声にピーターを見てみると、その頬を真っ赤に染めていた

 

「ん?どうしたんだ?」

 

「その...恋人とかって居るのかなぁって」

 

はぁ...何を言い出すかと思えば

俺は首を振って、否定する

 

「いないよ。なんなら年齢=彼女いない歴だ」

 

自分で言って悲しくなってくる

そんな俺とは違い、ピーターは何故か小さくガッツポーズを決める

そんなに俺に恋人がいないのが嬉しいのか…

俺は余計悲しくなってくる

そんな調子で雑談をしていると、段々と人通りが多くなってきた

 

「いい時間だ。そろそろ戻るか」

 

俺の提案にピーターは頷き、俺たちは来た道を引き返した

 

 

旅館に着く頃には朝食の時間になっていた

 

「皆おはよう」

 

昨晩、宴会をした大広間では既に朝食の準備が終えられ皆席に着いていた

 

「おはようございまーす!」

 

唯一元気に挨拶してきたのはキティで、そのほかの皆は眠たそうに目を擦っている

モスクワとトリブツに至っては髪はボサボサ、着ている浴衣は若干はだけ、下着が見えそうになっている

俺は慌てて視線を逸らすが……俺の席、モスクワの前なんだよなぁ

 

「ま、まぁいいや。それじゃ、いただきます」

 

俺の挨拶に合わせ、全員が挨拶をすると朝食が始まった

 

 

朝食も終わり、各自支度を済ませ荷物を持ってエントランスに集まる

 

「忘れ物はないか?これから帰るんだから、忘れても取りになんて戻れないぞ」

 

俺がそう声をかけると、全員がなしと答えてくる

その顔は、1晩ゆっくり出来たためか清々しく、周囲がキラキラと輝いて見える

 

「ぜひまた来てくださいね。今度はゆっくりと。言っていただければいつでも開けますから」

 

真子さんから有難い言葉を貰い、俺たちは旅館を後にし駅へ向かった

 

 

佐伯泊地へ戻った俺たちを伊藤が出迎える

 

「どうだった?1晩とはいえゆっくり出来たか?」

 

「まさかお前の実家とは思わなかったぞ。言ってくれても良かったものを」

 

「言ったら遠慮するだろ?人の好意は有難く受け取れ」

 

伊藤はそう言うと俺の肩を叩き、またなと言って執務室に戻って行った

 

「さて…俺たちもトラックに帰ろう。皆の荷物は俺と一緒に飛行機で先に戻るから、道中気をつけるんだぞ」

 

互いに敬礼をして別れる

俺は搭乗する機体が待つ駐機場へ、皆は艤装が保管された工廠へと

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