GHOST IN THE SHELL Blue Archive   作:H2O(hojo)

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今回のざっくりとした概要
少佐、キレた...!!


五塵来降

山海経の伝統行事「月影祭」。玄龍門や玄武商会が月影祭の準備を進めていたところ、とある事件が発生する。突如山海経の生徒の肉体が子供に若返ったのである。

そして、この事態を引き起こした元凶である申谷カイが山海経へ帰還し、キサキを玄龍門門主の座から引きずり降ろしたのである。

現在山海経は混乱に陥っていた。

 

玄武商会の裏倉庫

 

「やはり貴女の予想通り、申谷カイが山海経に帰ってきたわね」

 

「お陰で妾は門主の座を追われ、ここで息を潜めることになってしまった…」

 

カイが山海経に呼び寄せたブラックマーケットの傭兵に錬丹研究会の部室から追い払われたキサキたちは、ルミたち玄武商会の手引きで倉庫の中で息を潜めていた。カイにいいようにやられてしまったキサキは、この状況に落ち込んでいた。

 

「のう…先生よ。妾はカイの言う通り、間違っていたのじゃろうか?妾が今こうなっているのは、自業自得なのじゃろうか…?」

 

「その答えなら、これから分かるはずよ」

 

キサキは素子に自分の判断は誤っていたのかと問いかける。だが彼女は安易に答えを教えることをしなかった。

 

『近衛、鹿山。状況を報告しろ』

 

『こちらミナ。先ほど六和閣に監獄から釈放されたカグヤ部長が入りました。強硬派はどうやら彼女を臨時の玄龍門門主に祀り上げるようです』

 

『あの石頭が素直にそれに応じるとは思えんがな』

 

『そうですね…政治的混乱は長引くかと思います』

 

気を取り直して素子は斥候に出したミナとレイジョに山海経の現状を報告させる。先ずはミナから報告を開始する。彼女は六和閣の前におり、キサキの代わりに玄龍門の強硬派がカグヤを門主に立てたことを伝える。それに素子は、彼女の性格から大人しく門主になることを承認はしないだろうと考えていた。そしてそれはミナも同じであった。

 

『こちらレイジョ。今錬丹研究会の建物の前にいます。傭兵たちが建物を囲っていて、鼠一匹入れそうにありません』

 

『錬丹研究会の方のネズミの様子は分かるか?』

 

『ネズミって、サヤ会長ですか…?恐らく錬丹研究会の建物の中で拘束されていると思いますが…』

 

『そうか』

 

そしてミナに代わってレイジョが素子に通信を繋ぐ。彼女は錬丹研究会の建物の前におり、そこでカヤの様子を伺っていた。しかし彼女は建物から出る気配もなく、サヤもそこに閉じ込められている様子であった。

 

 

 

 

 

六和閣・内部

 

その後、玄龍門の強硬派に押し切られたカグヤは、仮という形で玄龍門の臨時トップを押し付けられてしまっていた。

 

「・・・・・・」

 

素子はデコットを玄龍門の構成員にカモフラージュし、六和閣に潜り込ませていた。

 

「カグヤ部長、錬丹研究会からの伝言です。『山海経のすべての資源を、錬丹研究会に集中するように』とのことです」

 

「はぁ…?」

 

すると玄龍門の構成員の1人が申谷カイの伝言を伝えにやって来る。その内容を聞いたカグヤは、あまりにもバカバカしい要求に間抜けた声が出てしまった。

 

(呆れた。あの女…本当に『仙丹』とやらの製造にしか興味がないようね)

 

構成員の報告を聞いた素子は、カイの自分勝手な要求に呆れていた。

 

「念のためお聞きしたいのですが、以前からこのような要望があったのですか?」

 

「いえ、初めてです…今までの錬丹研究会は、『何も要求しないから、干渉しないでほしい』という態度でした…」

 

「それでは、新しく変わった…いえ、見方によっては…従来に戻った錬丹研究会の…」

 

「・・・」

 

カグヤは戸惑いつつも、錬丹研究会の方針について確認する。サヤが部長のころは不干渉を貫いていたようだが、サヤに研究会を掌握されたことによって、以前本人が実際に山海経で行っていた『猿の手』と呼ばれた手法の如く、過大な要求をしてきたのだとカグヤは理解した。

しかし、玄龍門の構成員はカイのことを良く知らないのか、カグヤのことを不安そうに見つめていた。

 

「ですが、この要求は流石に…」

 

「ですが、カグヤ部長も我々も、申谷カイがいてこそ、今の座に上がることができたのです。それを無下にするのは…」

 

「そう、でしょうか…」

 

当然カグヤはカイからの要求に顔を顰める。だがカグヤも玄龍門の強硬派たちもカイのお陰で今の立場があるため、その要求を無下にすることはできないのである。

 

「一旦、錬丹研究会側の要求を聞き入れ、後日改めて対策を立ててみては…?」

 

「それは、玄龍門としての意見ですか?それともあなた個人の意見ですか?」

 

「こ、個人的な意見です…」

 

「そうですか」

 

(誰も責任を取ろうとしない…)

 

すると強硬派の1人が一旦保留しようとカグヤに提案する。だがそれは玄龍門としての意見ではなく、彼女の個人的な方策である。一時的にトップに立ったとはいえ、カグヤは玄龍門の人間ではない。彼女は玄龍門の方針を承認するだけの存在であり、方針の責任を取るのはあくまでも玄龍門という組織である。

そしてその責任から逃れる彼女たちを見て、カグヤは落胆していた。

 

「分かりました。その提案通りに進めましょうか」

 

「それでは…カグヤ部長もこの意見に賛同したということで」

 

結局カグヤは強硬派の提案を呑み、玄龍門の方針は一応決定するのであった。

 

「ふぅ…。門主様はいつもこのような気持ちだったのだろうか…」

 

 

 

 

 

玄武商会の裏倉庫

 

「六和閣の様子はどうじゃ?」

 

「京劇部の漆原カグヤが一時的に玄龍門の指揮を執っているようね。だいぶ四苦八苦してるわ」

 

「そうか。カグヤがのう…」

 

同時刻、キサキが素子に六和閣の様子を尋ねる。カグヤが指揮を執っている聞いた彼女は、意外そうな様子であった。

 

「状況は絶望的ね。どうする?このまま山海経から逃げる?」

 

「それも良いかのう…そうなったら妾をシャーレに置いてくれるかえ?」

 

「考えてもいいわよ?」

 

「フフフ…冗談じゃ」

 

「分かってるわ」

 

そんな絶望的な状況でありながら2人はこのまま逃げてシャーレに就職するなどといった冗談を言い出す。これは信頼した相手に見せる素子なりのコミュニケーションであった。

 

「よっと…」

 

「なぁに?さっきのおままごとが恋しくなった?」

 

するとキサキは突然素子の背中によじ登り、おんぶの体勢になる。素子は彼女の突然の行動に、少しだけ戸惑っていた。

 

「先生…少しだけお主の側にいさせてくれぬか?」

 

「いいわ。この温もりのない躯体でよければね」

 

(山海経のトップと言っても、やはり中身はまだ17歳の子供ね…)

 

キサキは先ほどまで気丈に振る舞っていたが、素子の頭に顔を近づけて小声でささやく。そんな彼女の行動を見て、素子は玄龍門の門主と言えども子供なのだと感じていた。

 

(そう言えば昔、台湾で子供を助けたことがあったっけ…)

 

そしてこの状況に、素子は公安9課時代のある思い出を頭に浮かべていた。

 

「あっ…!」

 

「「・・・」」

 

だがそこに薬の影響で小さくなったルミが現れる。

 

「ルミこれは…」

 

「私も先生におんぶされたい!!」

 

キサキはルミに言い訳をしようしたが、ルミは子供のように駄々をこねはじめた。

 

「悪いけど、私の背中の定員は1人分よ」

 

「えぇー!!先生のケチィー!!」

 

「そうじゃ。そして妾はここをしばらくどくつもりは毛頭ない。のう、母上様?」

 

「親子プレイ…?親子プレイなの!?」

 

そんなルミに素子はそう答えると、ルミは不満を漏らす。さらにはキサキが先ほどシュンと共にお忍びで山海経を回っていた時の呼び方をしてルミを煽っていた。

シュン(幼女)とキサキと素子はルミの知らない所で親子プレイに興じていたのである。

 

 

 

 

 

「こ、コホン…それで一体何の用じゃ、ルミ?」

 

「実はキサキに会いたいって人が玄武商会に来ててね」

 

「妾に?」

 

気を取り直してキサキはルミがここに来た理由を尋ねる。どうやらキサキに会いたい人物がいるようだ。

 

「入っていいよ」

 

「「「「・・・・・・」」」」

 

「そなたらは玄武商会の…」

 

キサキの前に現れたのは玄武商会の料理人の恰好をしていた者たちである。キサキは彼女たちの登場に戸惑っていた。

 

「門主様…」

 

「お前たちは…」

 

だが彼女たちは玄武商会の衣装を脱ぎ始める。するとそこには玄龍門のスーツを着た者たちが現れたのである。

 

「我々は再びキサキ門主に玄龍門を取り戻していただきたく、お迎えに上がりました」

 

「この恰好だとバレちゃうから、皆にはウチの制服に着替えてもらったんだ」

 

キサキの前に現れたのは玄龍門の中でも強硬派のやり方について行けなくなった穏健派の者たちであった。彼女たちは再びキサキを門主に据えるべく、玄武商会の料理人に変装して彼女に会いに来たのである。

 

「そうか…お前たち、妾のために…」

 

「はい。どうか山海経を救ってくださいませ…!!」

 

穏健派はキサキに縋るような声で、山海経を救って欲しいと彼女に懇願していた。

 

「これは…シャーレで楽隠居とはいかぬのう。残念じゃ」

 

「あら、私はシャーレでこき使うつもりだったけれど?」

 

「フフフ…どうやら玄龍門の門主に返り咲くほうが長生きできそうじゃ」

 

再び門主になって欲しいと言われ、キサキはシャーレで先生と暮らすことができないと残念がる。だが素子の言葉を聞いて、彼女は玄龍門の門主のほうがマシかもと考え直した。

 

「して、どうする先生?多少人員が増えたとはいえ、絶望的な状況には変わらぬ」

 

「お前たちはここにいる玄龍門の連中と玄武商会の人員と共に六和閣を奪還しろ」

 

素子はキサキたちにここにいる人員で六和閣を奪還するよう命じる。

 

「それは良いが…カイはどうするのじゃ?」

 

「私に任せなさい。元生徒のやる事と言ってもタチが悪いわ。こういう手合いは矯正局に委ねても、また再犯するのがオチよ。ちょっととっちめてやるわ」

 

「怒ると恐ろしいのぉ…」

 

するとキサキはカイをどうするのか気になる。それに対し素子は自分がカイにけじめをつけると言い、キサキたちを縮み上がらせた。

 

「始めるぞ」

 

「「「「「了解」」」」」

 

こうしてキサキたちの反撃が始まった。

 

 

 

 

 

錬丹研究会部室

 

「チッ…玄龍門の連中め。さっさと資源を流せばいいものを一体何を躊躇っている?」

 

部室で仙丹の製造に勤しんでいるカイは、玄龍門の煮え切らない態度に苛立っていた。

 

「ここは一つ、脅しをかけてやるか」

 

そう言ってカイはスマホを掴み、自分が雇ったブラックマーケットの傭兵に連絡を取ろうとしていた。

 

「お前たちに命令する」

 

『はぁ?何言ってんだお前。契約はさっきお前から打ち切っただろうが』

 

「は…?」

 

カイは傭兵のリーダーに電話すると高圧的に命令を下そうとする。しかし、彼から返ってきた言葉は思いがけないものであった。

 

「どういう事だ!?私はそんな事は一度も命令した覚えはないぞ!?」

 

『知らねぇよそんな事。ともかく、俺たちはもうこの場所から撤退した。引き返して欲しかったら追加料金を払ってくれ。まぁ、払ったとしても次にお前の依頼を受けるのは1週間後くらいだろうがな、ハハハハハ…』

 

だがカイは契約を打ち切ると言う連絡をした覚えはなく、リーダーにその事について説明を求める。しかし彼は部下たち共々山海経から撤収しており、彼女の話を聞く素振りすらなく電話を切った。

 

「クソッ…!!どうなっている!?」

 

カイはこの状況に戸惑っていた。

 

「傭兵たちに撤退を命じたのは私よ」

 

「誰だ!?貴様は…草薙素子!!」

 

そして、彼女の前には素子が怒りの形相で立っていた。

 

「バカな…!?一体どうやって彼らに私を騙って撤退を命じたと言うのだ…」

 

「傭兵のリーダーに疑似記憶を埋め込み、お前が契約を打ち切ったと錯覚させた。お前が以前薬で記憶を埋め込んだようにな」

 

「くっ…!!」

 

素子は傭兵のリーダーの電脳をハッキングして疑似記憶を埋め込んだのである。カイは以前萬年参を山海経に持ち出す際に自身が行った手法を返されたことに悔しがり、唇を噛んでいた。

 

「まさか貴女が直接来るとはね。キサキ門主の傍にいてやらなくていいのかい?彼女はとうに活動限界を超えているはずだが…」

 

「それならば問題ない。お前のばら撒いた薬が良く効いて、すっかり元気を取り戻したからな。今頃は六和閣を掌握している頃だろう」

 

「何だと…!?」

 

だがすぐにカイはいつもの薄ら笑いの顔を作り、キサキの病状の話題を出す。しかしカイの思惑は外れており、キサキは彼女作った若返りの薬によって全盛期の力を取り戻すことに成功したのである。これにはカイも驚いていた。

 

「自分の事しか考えていないからそういう落とし穴に嵌るのよ」

 

「先生らしく説教か?だが私は今さらこの生き方を変えるつもりはない!!」

 

素子がカイの悪い点を指摘すると、彼女はそれに反発する。今のカイは普段の余裕が消え、焦燥し始めていた。

 

「あらそう。じゃあ死になさい」

 

「うっ…!!」

 

カイの答えを聞いた素子は、彼女に銃を撃ち込む。

 

「お前はこれまで自分勝手な理由で何度も周囲に甚大な被害を撒き散らしてきた。生き方を変えるつもりが無いのなら死になさい」

 

「せ、先生が生徒を殺すのか…!?できるものか!!」

 

「今のお前は山海経を追放され、矯正局からも脱走した存在…つまり何者でもない。しかも普通ならとうに卒業して大人になっている歳だ。そんなお前を生徒として扱うつもりはない」

 

素子はカイが生き方を変えるつもりがないのなら殺すと、彼女を脅す。だがカイは先生である素子が生徒である自分を殺すことは無いと思っていた。しかし、今のカイは山海経の生徒ではない。それどころか普通なら卒業している年齢である。そんな彼女を素子は生徒として扱わないと言い放った。

 

「それに、お前のような迂闊者は裏社会の人間からすればいいカモだ。これまでは利用価値があったから生かされていたのだろうが、裏社会の調和を乱す行動を取るお前はそのうち誰かに殺されるだろう。これはむしろ、教師としての元生徒に対する最後の慈悲だ」

 

素子からすれば、カイは素子の電子戦における実力を知らず、キサキを自分の作った薬で復活させてしまうツメの甘い迂闊な半人前である。そんな迂闊者で自分の事しか考えていない彼女は、そのうち裏社会の人間に殺されるだろうと述べた。

 

「・・・・・・」

 

「いかに身体が頑丈だと言っても、死なないわけじゃない。やはり、お前たちでも死ぬのは怖いらしいな」

 

これから殺されると知ったカイは、恐怖でその場にへたり込む。

 

「わ、私をどうやって殺すつもりだ…」

 

「銃で撃っても埒が明かないし、窒息死させるってところかしらね」

 

「この部屋を密閉してガスを充満させようというのか…?」

 

「そうよ。私の義体ならお前よりもガスの充満した部屋で長く耐えられる」

 

カイは興味本位で自分をどう殺すのか尋ねる。素子はそれに窒息死させると答えた。

 

「アンタ、『歯医者』って拷問知ってる?」

 

「し、知らない…!!」

 

素子は胸ポケットに入っているナイフを取り出してカイに見せつける。ナイフを見たカイの顔は恐怖に歪んでいた。

 

「これからお前が薬で身体を弄んだ人数分だけ、コイツでお前の歯を一本ずつ抜いてやる。勿論麻酔なしでな。お前のようなヤツはただ殺すだけでは済まさん。最大限苦しめてやる」

 

「ヒィッ…!!」

 

素子はカイを窒息死させるだけでは飽き足らず、拷問で彼女を苦しめてやると言ってナイフを顔の前に近づけた。カイは素子に怯え、言葉を発することすらできなくなっていた。

 

「ゆ、許してくれ!!もうしない!!これからは心を入れ替えるから…どうか殺すのだけは止めてくれぇぇぇぇぇ!!!!」

 

「残念だったな!!」

 

カイは素子に必死に命乞いをする。だが彼女は聞く耳を持たず、カイにナイフを振り落とした。

 

「わぁぁぁぁぁぁぁ…!!!はぁ…はぁ…えっ…?」

 

だが素子はカイにナイフを突き刺すことはせず、その上にある水道管に当てる。破裂した水道管からは水が溢れ出し、カイは頭から水を被った。

 

「こんなに甘くはないぞ…」

 

結局素子はカイを殺すことはせずに、身柄を拘束した。

 

 

 

 

 

その後

 

「また会ったのう、カイ」

 

「キサキ…」

 

六和閣を奪還し門主に返り咲いたキサキは、カイに会いに錬丹研究会の部室を訪れた。

 

「今まで其方が薬で弄んだ患者たちを治してもらうぞ」

 

「サヤに頼め。私の研究室に今まで調合した薬のデータがある。それがあれば解毒薬を作るのはたやすいはずだ」

 

「そうか。分かった」

 

キサキはカイに患者を治すよう要求する。だが彼女はサヤに頼むよう指示し、自身の研究データの在り処をキサキに教えた。

 

「申谷カイ。玄龍門門主龍華キサキが命ずる。其方を再度山海経から追放とする」

 

「・・・・・・」

 

そしてキサキは再びカイに山海経を追放することを宣言する。キサキの宣言を聞いた彼女はただ、その場に項垂れていた。

 

「申谷」

 

「ひぃ…!!」

 

そんな彼女に素子が声をかける。命は助かったとはいえ、カイはまだ素子に怯えていた。

 

「裏社会には論理の通用しない相手がいくらでもいる。今のうちに心を入れ替えて真っ当に生きろ。お前には今まで培った薬の知識がある。その上五体満足なんだろ?」

 

「はい…」

 

素子は今までとは違い、カイを静かに諭す。彼女は大人しく素子の言う事を聞いていた。

 

「コイツを渡しておく」

 

「これは…」

 

カイが山海経から追放される前に、素子は彼女に一枚の紙を渡す。

 

「私のチャンネル番号よ。困ったことがあったら連絡しなさい。お前が心を入れ替えたのなら、助けてやる」

 

「…!!ありがとうございます、先生」

 

彼女がカイに手渡した紙には、通信のチャンネル番号が記載されていた。それを受け取ったカイは素子の顔を見上げ、彼女にお礼を述べた。

 

「連行しろ」

 

「「はっ…!!」」

 

こうして申谷カイが起こした一連の事件は幕を閉じた。

 

 

 

 

 

五塵来降 完




一応生徒なので殺しはしませんが、今回の少佐は結構キレてる感じにしました。
とはいえまだ20歳にもなってないので、温情は見せる。

それでは、また来週。
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