極めて一般的な転生探索者   作:ayuアユ

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思いついたシナリオをダイスを振って遊び、物語風にしたものです。
オリジナル設定、生物、神格いっぱいなのであくまでクトゥルフ神話+αの世界です
ちゃんとダイスロールはしてるのでご安心を。


第一話 探索者の目覚め

『接続中....接続中....■■■安定。』

 

『過去の経験より、■■■■■■■■を生成中..........完了。』

 

『ただいまより、■■■■■■を始めます。』

 

『PL1:■■■■■■、PL2:■■■■■■』

 

『■■■■:■■■■■■■■■■■■』

 

『それでは、どうぞお楽しみ下さい。』

 

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「ん?」

 

目を覚ますと、白紙のノートが視界いっぱいにあった。

少し体を起こすと、教師が黒板に何か文字を書いているのが見える。

どうやら授業中に居眠りしてしまっていたようだ。

 

「大丈夫か?蓮。寝不足気味なのか?」

 

声が聞こえるほうに顔を向けると、眼鏡をかけた真面目そうな青年が心配そうに自分のことを見ている。

 

「あぁ、すまん。最近妙に眠くてな。」

 

「まったく、もう心配させんなよ。」

 

よだれを拭きながら姿勢を正す。

教師にはばれていない様で、周りからも注目されることはなかった。

 

(さっきなんか聞こえた気がするけど....って、ただの夢か。)

 

あぁ、申し遅れました。俺は桐生蓮、16歳だ。高校一年生でありながら、精神年齢は32歳。

世間一般的には俺は転生者という奴だ。

死んだときのことはあまり覚えていないが、気づけば赤子になっていた。

異世界転生きたぁー!!とか思いたかったが、現実はどこまでも厳しいようで、生憎前の世界とはほとんど変わらないのが現状だ。

何も起きないまま、ついに前世と同じ年になってしまった、一般転生者である。

 

「おい、今度はボーっとしやがって、勉強は大丈夫なのか?」

 

隣の席から俺に話しかけているのは、伊藤匠。

俺の数少ない、というか高校で唯一の話し相手だ。

 

「大丈夫だって、小テストはいつも満点なんだから。」

 

まぁ、これは事実だ。前世だと親の影響で勉強三昧だったから、その名残である。

 

「そんなこと言ってたら、定期試験で痛い目見るぞ~。」

 

「大袈裟すぎだって。」

 

カラカラカラーーーコロン

 

『信用ロール

成功値:50≫29  成功』

 

(ん、何だこの音?なんかを転がす音も聞こえる,,,,。それにさっきの声とどことなく

似てるような....)

 

「まぁ、お前ならうまくやるか。」

 

「あ、あぁ。まぁ、そうだな。」

 

そのようなやり取りをしていると、いつの間にか授業が終わっていたようだ。

昼休みの時間となり、教室から出ていく者、弁当を取り出す者など、生徒たちが一斉に動き

始めている。

 

「じゃあ、今日俺学食だし、じゃあな。」

 

「あぁ、じゃあな。」

 

そういって匠を見送る。

彼の様子からして、あの声は聞こえていないようだ。

他に気づいている奴がいないのか、思わず教室を見渡す。

 

『目星ロール

成功値65≫60  成功

感知できている人物はいませんでした。』

 

再び俺の脳内に何かを転がす音と無機質な声が響く。

 

(目星、それに、成功値?

サイコロ転がす音みたいだし、まるでクトゥルフ神話TRPGみたいだな....)

 

クトゥルフ神話TRPG

 

それは、前世に存在したラヴクラフト作のクトゥルフ神話をベースにしたTRPGで、前世で大人気だったゲームだ。

かくいう俺もかなり好きだったから、この世界にないと知った時はかなりがっかりしたものだ。

 

(まさか、クトゥルフ神話TRPGが恋しすぎて幻聴でも聞いたのか?

はぁ、ついに精神イかれたか....?)

 

 

『幻聴ではありません。』

 

 

「うわぁ!」

 

突然の返答に思わず大きな声が出してしまった。

慌てて辺りを見てもこちらに語り掛けたであろう人物は見当たらない。

というか、俺の突然の声にこちらを怪訝そうな目で見てくる人は何人かいたが、それもすぐに興味を無くし、友人であろう者たちとの会話に戻っていった。

 

『落ち着いてください。PL1、桐生蓮。』

 

再び俺の頭に無機質な声が響く。

 

(また脳内に!?一体どこから....てか、俺の名前をなんで....?)

 

『この会話は貴方のみに聞こえています。ご安心ください。』

 

(いや、安心できるか!さっきからナチュラルに思考呼んでるし....。はぁ、一旦場所変えるぞ!)

 

とりあえず俺は席から立ち上がり、教室を出る。

そのまま俺は早歩きで男子トイレに向かい、個室に飛び込むとすぐに鍵を閉めた。

 

「とりあえず、人気のないところに来たけど....誰なんだ、あんたは?」

 

『私は貴方の歩みを補助するべくして生まれた存在。

 私のことは、そうですね....KP(キーパー)とでもお呼びください』

 

再び俺の脳内に無機質な声が響く。

 

「きーぱー?。っていうか、なんで俺にそんなのが付いてるんだよ?」

 

『その質問には、現在お答えできません。』

 

「....そうですか、まともに答える気はないと....」

 

(それに、あえて触れてないけど、キーパーってまんまクトゥルフ神話TRPGじゃないか....)

 

『その認識は、間違っておりません。』

 

「うわっ、だからナチュラルに人の思考読むなって!っていうか、間違ってないってどういうことだよ?」

 

『先ほどの発言をより詳しく説明させていただきますと、私は貴方の”クトゥルフ神話TRPG”の進行を補助する役割を担っております。』

 

「俺の....“クトゥルフ神話TRPG”?もっと意味が分からないんだが?」

 

『....はぁ、それでは、ある程度は開示してお答えしましょう』

 

先ほどまでの無機質な声色は変わらないが、僅かに呆れの感情を含んでいるように思えた。

 

『前提として、あなたは選ばれた存在です。』

 

「選ばれた…存在?」

 

『知らないとは言わせませんよ。貴方の出自に関わる話ですから。』

 

(出自...、もしかして、転生のこと....)

 

『えぇ、その認識で間違いありません。そのことを興味深く思われた方が、あなたに“現実に抵抗する力”を与えられました。その力を補助する役割として私が付けられ、貴方でも理解でき、扱えるようにあなたの記憶から参考にした、クトゥルフ神話TRPGという形式に力を落とし込んだのです。』

 

「ちなみに、俺に力をくれた人って....?」『お答えできません』「ですよね。」

 

とりあえず、少し強引ではあるが現状のことはなんとなーく理解した。

要するに、俺はクトゥルフ神話TRPGの力を得たってことだ。

 

「あれ、でもなんで現実に抵抗する力がいるんだ?確かに技能使えるのは便利だけど、至って平和なこの世の中じゃ過剰な能力じゃないのか?あぁ、いや、もちろん嬉しいけど....」

 

『...どうやら、大きな勘違いをしているようですね。私がなぜあなたの力をクトゥルフ神話TRPGに落とし込んだのか、それはこの世界が他ならぬクトゥルフ神話の世界であることに違いありません。』

 

「へ....?」

 

これまでの前提が覆されたような衝撃的な一言に、一瞬思考が止まる。

 

(つまりなんだ?この世界にはクトゥルフ神話に出てくるような化け物なんかが存在してるってこと....?)

 

『理解が早くて助かります、桐生蓮。ちなみに、貴方に力を与えたお方、私の主様があなたを選んだ理由には、怪異や神格、魔術が存在せず、創作となっている世界から来た、という点も入っております。』

 

「あぁ、まじか....」

 

つまり、この世界は元の世界に似て平和だと思わせた、超鬼畜ベリーハードな世界だった、ということか....

 

(ま、まぁ、クトゥルフ神話の世界って言っても、大抵は平和だし、“そういう存在”に近づかなけりゃいいだけで....)

 

なんとか精神を落ち着けようとするが、動揺は広がるばかりだ。

 

「てっててて、ていうかか、なななんで今そんな事を俺に....?」

 

そのことを誤魔化す様に質問する俺だったが、帰ってきたのは俺をさらに絶望のどん底に突き落とすような言葉だった。

 

『それはもちろん、今まさに、貴方にシナリオ(怪異)が降り掛かろうとしているんですから。いやー長い期間待っていたので、そろそろ帰ろうかと....。ん?桐生蓮、聞いていますか。

おーい、桐生蓮。』

 

俺は頭に響く声に反応することも出来ないまま、意識を失ったのだった....

 

 




キャラシ云々は次回!!

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