天草四郎になった私のテイワット旅行記 作:通りすがりの希望厨
.....やはりその質問はしますよね。とそう思考した後、
「さて.....どう説明したものでしょうか...」
と一旦考える時間を確保するためにそう言う。さてどうしたものか.....彼女を信用していないと言うわけではないのですが問題は、「彼女がカーンルイア人」であることです。うろ覚えではありますがアビス教団やら他の要因やらでカーンルイア人がよくない結末になるストーリーが結構多かった気がします。そんな身の上の彼女に果たしてさはなる重荷を背負わせるべきなのでしょうか.....とは言え全てを隠すと言うのも良心が痛みますし....あ、そうだ。天草の体ならあの言葉がありますね。と思いついた私は、
「正確には未来が見えると言うより天啓が降りてくるのですよ。その天啓が未来のことについて知らしてくれるのです。」
とそう答える。さて、これで納得してくれると助かるのですが.....と私が思っていると、
「天啓.....なる、ほど?」
とあまり要領を得てないようだ。その様子に私は、
「まぁ未来を知っている理由はそう重要でもありません。重要なのは、その未来で何が起きたのかと言うことですから。」
とそう言う。未来を知っている理由をあんまり追及されると困りますしね....とそう私が思っていると、
「そういうものですかね....?まぁシロウさんがそう言うのなら従いますけど....」
とそうティレルさんは言った後、
「それで、明日にはもうナタを出るんですか?」
とそう私に問いかける。私もついさっきまではそう思っていましたが.....あることをやる必要があると気づきました。とそう思考した後、
「....長くて後3日、ナタにいることにしました。」
とそう答える。その答えにティレルさんは、
「3日?なんでまたそんな短い期間を....?」
とそう私に聞く。まぁティレルさんの目線からしたら不思議でしょうね。ここは素直に答えるべきでしょう。
「ここナタにはアビスの呪いを受けている人が多くいると今天啓を受けました。これを知ったからにはその方々を放置するわけにはいかないんですよ。」
とそう答える。その答えにティレルさんは、
「なるほど....ですけど3日でナタ全体を回っていけますかね?」
もそう疑問を口にする。その問題に私は、
「そこは今からマーヴィカさんに話してプランを組んでくる予定です。ちょうどよく夜に話すと言うことをマーヴィカさんに伝えていますししばらくしたらその件を含めて話そうと考えています。」
とそう答える。その答えにティレルさんは、
「なるほど....大体どうして行くかわかりました。」
とそう答える。その言葉を聞いた私は、
「納得してくれたら嬉しいですよ。」
とそう言う。これがいわゆる「理解ある彼女」と言うやつなのでしょうか.....などと考えていると、
—ぐぅぅ〜....
と部屋の中でその様な音が響く。その音を聞いた私は、
「.....お腹が空いているのなら言ってくれればよかったのに。」
とそうティレルさんに言う。その言葉にティレルさんは、
「んんん....」
と恥ずかしさで悶絶している。別にお腹の音くらいで幻滅などしないのですが....乙女心と言うのはわかりませんね。と私はそう思いながら席を立ち、
「お腹が空いているのであれば食事をとりましょうか。今から私が作るのは多少時間がかかりますので一度部屋から出て何か食べれる物を.....っと今の私はモラを持っていませんでしたね。」
と言っている途中でその事に気づく。.....仕方ありません、適当に食材を見つけてくるとしますか。とそう考えていると、
「モラ....そう言えばマーヴィカさんが必要になるだろうからってそれを袋に入れて渡してくれましたよ。」
と一つの袋を懐から出し、私に渡してくる。それを受け取った私はとりあえず中を確認し、
「.....想像の4倍ほど多い金額ですね。」
とそう言葉をこぼす。いや、多いな本当に。あんまりどのくらいの量で何モラと言う正確な数字は分かりませんがこれだけあれば食事をとるのには困らないでしょう。とそう考えて、
「ですがこれなら食費に十分でしょう。行きましょうか、ティレルさん。」
とそうティレルさんに言う。その言葉にティレルさんは、
「はい!」
とそう元気な声で返すのであった.....
—数分後
「さて....どれを食べてみたいですか?」
と食事のとれる場所に来た私はそうティレルさんに聞く。その質問にティレルさんは、
「わぁ....見たことない料理がいっぱい...」
と驚いている様子だ。そう言えば確かティレルさんは食事をとるのが好きでしたね。未知なる料理に興味が惹かれているようですが....よし、ここは、
「店員さん、すみません。メニューのここからここを頼めますか?」
と私はそう注文する。私が注文した範囲はナタの地域料理全般だ。その私の注文を聞いた店員さんは、
「分かりました。少々お待ちください。」
と何かメモをした後台所の方へ向かって行く。するとティレルさんが、
「....いいんですか?」
と恐る恐ると言った様子でそう聞く。確かに私は少食な方ですから一人では全部食べることはできないでしょうけど....
「迷っていた様でしたのでそれなら全部食べた方がいいと思ったので構いませんよ。それともあの注文した量を食べ切れる自信はありませんか?それなら今からでも注文を持ち帰りにでもしてもらいますが....」
とそう私は言う。いくらティレルさん大食いと言っても限界はあるでしょうか....それなら先ほどの店員さんにその旨を伝えなければ.....と私が考えていると、
「いえそんな事はないんです!だけど私なんかのためにそこまで注文しなくてもよかったとそう思っちゃいまして....」
とそう言い私を静止する。それに私は、
「ティレルさん。『私なんか』なんて言ってはいけませんよ。謙遜するのを悪いこととは言いませんが.....恋人のその様な言葉を聞いて気持ちいい気持ちにはなれませんから。こう言う時は素直に『ありがとう』でいいんですよ。」
とそうティレルさんに言い聞かせる様な声で言う。いくら成り行きでなった関係だとしてもそう言う関係になった以上、私は大切にしたいですし悪い癖は注意していかないといけないですからね。とそう私が考えていると、
「.....はい、分かりました。」
と少し顔を赤らめながらティレルさんはそう返す。.....やれやれ、積極的なのか消極的なのかわかりませんね。と内心私がそう思っていると、
「ちょっとそこの貴方。ちょっとこっちを見てくれる?」
とその様な声が聞こえてくる。おや、この声は確か.....と私はそう考えながら振り向き、
「私でしょうか?」
とそう言う。そこには”黒曜石の老婆”こと、シトラリさんがいた。そして私の顔を見たシトラリさんは、
「う〜ん....貴方、何処かでみた気がする....いや、感じたことがあるって言う方が正確なのかしら....」
と私に顔を近づけながらそう言う。長命な方は大体私のことを知っているんですかね....?などと思っていると私の服の袖が引っ張られ、シトラリさんから距離を離させる。その引っ張られた方向を見るとティレルさんがおり、
「距離が....近いです。」
とそう私に言う。そしてティレルさんの顔は少し不機嫌な色を見せていた。嫉妬でしょうか.....?と私が内心疑問に思っていると、
「ああ、ごめんねお嬢さん。他の女子に彼氏が近づかれたらやよね。」
とそうシトラリさんは誤った後、
「私はシトラリ、みんなには黒曜石の老婆って呼ばれてるわ。急に話しかけちゃってごめんね。お嬢さんの彼氏さんに何かの既視感を感じたから話しかけたんだけど.....」
とそう自己紹介をする。自己紹介をされたのであれば自己紹介をし返すのが礼儀というものですね、とそう考えた私は、
「自己紹介ありがとうございます。私はシロウコトミネ、見ての通り神父をやっている者です。」
とそう自己紹介をする。それにティレルさんも、
「私はティレルって言います。一応シロウさんの彼女って事になってます.....」
と後半は少し顔を赤くしながらそう自己紹介をする。恥ずかしいのなら口に出さなくてもよかったのに.....と内心私はそう考えた後、
「せっかくの縁です、一緒に食事をしませんか?料理はこれから大量に来ますし後数人程度来たところでなんの問題もありませんから。」
とそうシトラリさんを食事に誘う。その私の誘いを聞いたティレルさんは、
「むぅ.....」
と少し頬を膨らませている。私、何か不機嫌にさせる様なことをしてしまったのでしょうか.....とそう少し不安になっていると、
「あら、いいの?せっかくのデート中なのに。」
とそうシトラリさんは聞いてくる。.....あ、そう言うことね。だからティレルさんは不機嫌になったのか。しかし誘ってしまったのは仕方ありませんし、
「ああ、その事ですか。....ちゃんと後で埋め合わせはしますよ?」
とそうティレルさんに言う。その私の言葉にティレルさんは、
「別に嫌ってわけじゃないですよ....」
とまだ少し不機嫌そうな声でそう返す。拗ねさせてしまいましたね....と少し私が後悔していると、
「ばあちゃんここにいたのか。....ってそこにいる人たちは?」
とまた一人聞いた事のある声の人物がこの場に来るのであった.....