天草四郎になった私のテイワット旅行記   作:通りすがりの希望厨

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サンドローネ復活か...好きな人はよかったね...


揶揄われながらも

 「....ふぇ!?」

 

とニコさんに言われた私は素っ頓狂な声を出してしまう。何言ってるんですか!?私とシロウさんにはそんな関係じゃ...いや、そんな関係ですけどそんな甘い話なんてないですよ!?シロウさんは忙しいし私に構ってる暇なんてないだろうし....

 

 (あはは、そんな素っ頓狂な声を出すほど恥ずかしいことなの?てっきり惚気てくれるかと思ってたのだけど。それとも彼は色々やることが多くて構ってくれない?)

 

とそう楽しそうな様子のニコさんが言ってくる。これって揶揄われてるってやつなのかな...でもシロウさんについて話すなんてこんな機会でもないと出来ないのは確かだし...ニコさんみたいな立場の人なら私にできることを教えてくれるかもしれない。それならメリットの方が多い、それはわかってるけど....!

 

 「っ...!」

 

と私は声にならない声を出しながら枕に顔を埋める。恥ずかしいに決まってるじゃないですかそんなの!無理です私が爆発しちゃいます!

 

 (ふふ、本当に普通の女の子なのね。あのシロウコトミネ...天草四郎時貞が彼女にしたっていうから何か特別な子なのかと思ったけどそれは私の間違いだったみたい。まぁカーンルイアがまだ滅びてなかった時から生き残ったカーンルイア人と言えばその時点で普通じゃないのだけど、それはそれとして心踊るわね。かつてのカーンルイアで活躍した英雄が復活して間もない頃から貴方という存在を知っていてかつ最優先で救いに来たっていうのは、元々貴方に気があったのかしら?)

 

とまるで面白い物語を見つけたかのような声色でニコさんは言う。...元々私が好きだった、なんてそんな私に都合のいい解釈をしていいのかな...だって前のシロウさんはあくまで私のことを他の人と同じように守るべき対象、程度にしか認識してなかったんだろうし...私にああしてくれたのも私以外に選択肢がなかったってだけだし...シロウさんは私のことを気にかけてはくれてたけどそれが恋愛からくるものだった、なんてそうとはとても思えない...仮にシロウさんがそんな動機で動いているんだとしたらナタまではともかく今こうして別行動に出るなんてことはしないと思うし...

 

 「私はそれはありえないとは思います。シロウさんはそんな動機で動くような人じゃない、仮に動機がそうだとしたら私が憧れた聖者様じゃありません。」

 

とそう私はニコさんの言葉をきっぱり否定する。その否定にニコさんは特に気を害した様子もなく(そう、貴方が言うのならそうなのね。)と言いたげな雰囲気を出しているだけでだった。...と、そうだ!さっきのお誘いの答えを言っておかないと!

 

 「あ、それとさっきのお誘いですけど...えっと今が昼の1時くらいですから夜を一緒に食べるのはどうしでしょう。もちろんニコさんがスメールまで足を運べることが前提になっちゃいますけど....」

 

と私はそう答えを言っておく。でもニコさんとアストルフォさんを合わせるのはあんまりよくないかもしれませんね....ニコさんみたいに明らかな上位の存在です!みたいな人と話すとしてもアストルフォさんはいつも通り喋っちゃうだろうし、そうなるとシロウさんが困る情報までいっちゃいそうだし...

 

 (あら、受けてくれるなんて思ってなかったわ。てっきり断られるのかと思ってたけど....受けてくれて嬉しいわ。なら夜7時までに私は用事をなんとか済ませるから貴方は7時になったら冒険者協会の前あたりにいてくれないかしら。そこにいてくれたら私が迎えにいくから。自分でいうのもなんだけど私は結構目立つ見た目をしてるから一目見れば私ってわかるはずよ。あ、もちろんモラはこっちが全額負担するわよ?)

 

と少し意外そうにしながらもそう最後の部分は譲れないと言った雰囲気を出しながら言ってくる。...私が奢ります、っていうのをさきに潰されちゃいました...もしかして私の性格とか割と知られちゃってます?探られて痛い腹もないので特に私は気にしませんけど仮にシロウさんが自分が一方的に知られている、なんて状況になったらまず警戒するんだろうな....

 

 「あはは...私が奢りたかったところですけどそこまで言うのならお言葉に甘えます。でも次の機会があったのならその時は私が奢りますからね?」

 

と苦笑いを浮かべながら、しかし最後は私も譲れないと言った雰囲気を出しながら言う。シロウさんが以前、

 

 「借りは後々まで残しておくものではありません。返せる時にぱぱっと返してしまった方が後々面倒にまで発展することがなくなる。ティレルさんも借りを作った時にはさっさと返せるようにしておいた方が楽ですよ。」

 

って言ってましたし何より私としても借りっぱなしは罪悪感が出ちゃいます!とそのようなことを考えていると、

 

 (あはは、私たちって案外似たもの同士なのかもしれないわね。わかったわ、その時は甘えさせてもらうわね。じゃあ私は仕事に戻るから、また夜会いましょう。)

 

と最後にそのようなことを言いニコさんの声が聞こえなくなった。そしてその次の瞬間、

 

 「ただいま〜!...ってあれ?ティレル、さっき誰かと話してなかった?」

 

とタイミングよく戻ってきたアストルフォさんが不思議そうに聞いてくる。そのアストルフォさんの質問に私は微笑を浮かべ後、

 

 「いえ、ただまた新しい友達ができただけですから気にしないでください。」

 

とそう返すのであった....

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