天草四郎になった私のテイワット旅行記 作:通りすがりの希望厨
「あ...切られちゃった...」
とシロウさんが通信機を切った後私はそう言葉をこぼす。なんだが隠し事をしてるみたいな態度だったけど...こっちからかけても多分出てくれないだろうし、仮に出てくれたとしてもシロウさんは教えてくれないだろうな...などと私がそのようなことを考えていると、
(なんだか隠し事をしてるみたいだった、って思ってそうな表情ね。まぁそれは私も同意見よ。彼は今何か隠し事をしていたのは間違いないと私も思うわ。)
とそうニコさんが私に話しかけてくる。やっぱりニコさんからもそう見えたんだ...まさかシロウさんは以前と同じようなことをしようとしてるんじゃ....でも今の私には止める手段がないし...とそのように私が不安を募らせていると、
(私が彼の様子を見に行ってもいいんだけど...それを警戒しないほど彼は馬鹿じゃないだろうしきっと姿を隠す何かを既に使っている可能性が高いわね。私としても彼が今何をしようとしているのかは気になるけど行くだけ無駄になりそうなのよね。彼が隠したいことをそう易々と暴けるのなら彼はカーンルイアの戦争であれだけの立ち回りはできないでしょうし。)
とニコさんがのんびりお茶を飲みながら言ってくる。やっぱりそうだよね...最近のシロウさんは以前に比べたらだいぶ抜けてるところがあるけどその辺のリスク管理はちゃんとしてそうだし...多分戻ってきても何をしてたかは教えてくれないんだろうな。...でも、
「確かに気になりはしますけど、でもシロウさんは以前ちゃんと戻ってくるって私と約束してくれました。それなら私はそれを信じておきたいんです。」
とそうニコさんに言う。だって以前シロウさんに貴方がどうなってもついて行くって言っちゃいましたし...あの人が何をしようとも、世界を敵に回すことになろうとも私だけはあの人の側にいたい。例え見捨てられることになっても私は...
(...そう、なら私から余計な調査はしないでおくわ。それに彼の隠しているものを知ったとなればきっと彼と戦闘になることになる。そうなったら他の魔女もいるし負けることはないてしょうけどシロウ...天草四郎という存在を失うことになる。外の世界からの来訪者のサーヴァントである彼を失えばテイワットで何か大きな問題になる可能性も否定はできないし。)
とそのようなことを私が考えているとニコさんがその考えをある程度見抜いたような様子で敵対の意思はないと言う旨を伝えてきた。やっぱりシロウさんも救世主様と同じで重要な存在なんだ...サーヴァントだって時点で特別な存在なのは当たり前なんだけどニコさんに言われると改めてそう実感できるな...と私はそう思考しながら、
「....って、シロウさんがこの世界の外の存在だって言うなら他のサーヴァントもそうってことですよね?それならそのサーヴァント達は一体どうやって召喚したんですか?」
とふっと疑問が思い浮かびニコさんに質問する。500年前にシロウさん自身が自身は天草四郎時貞本体ではなくそれを元にして作られた記録のような物に肉体を与えた物、それは他のサーヴァントも同じです。って言ってましたけどニコさんの今の言い方だとサーヴァントはこの世界の記録から生まれた物じゃない。なら一体どうやってその記録を持ってきて召喚をしてるんだろう...?とそのような疑問を思い浮かべていると、
(それについてはレインドットの話曰く聖杯が召喚されるサーヴァントの情報を内包していてその内包された情報からサーヴァントを召喚を可能にしている...という話だったわ。つまり聖杯自体がデータを外の世界の情報を元々内包していたことになるわね。)
とそうニコさんは質問に答えてくれる。聖杯自体が情報を...確かに聖杯は万能の願望機だって話は以前聞いていましたけどそんなことまで可能なんですね....となるとそんな摩訶不思議な物が一体なんでカーンルイアの土地に...?
(ただその聖杯自体がなんでこの世界にあったのかはわならないわ。当時の情報を集めてはみたのだけどやっぱり断片的な情報ばかりでレインドットも聖杯がなんで現れたのか分からないって話だったの。一応集めた情報とレインドットの話曰く急に現れてカーンルイアの国民達から素養のある物が令呪を授かった、と言うところまではわかっているけどそれ以上聖杯に関する情報は得られなかったわ。)
と私が思考している間にもそうニコさんは説明を続けていた。その辺はやっぱりサーヴァントであるシロウさん達の方がまだわかったりするのかな...いや、やっぱり考えるのはやめよう。今考えたところで何かわかるわけでもなさそうですし!とそう私は考え直した後、
「すみません、少し小難しい話の流れになっちゃいましたね。それより普通の話をしましょうよ!私、ニコさんが普段何をしてるのか気になります!」
とそう言って話題を変えてそれからは普通の雑談を興じるのであった...