天草四郎になった私のテイワット旅行記 作:通りすがりの希望厨
「....厳冬計画。確かにその情報をとても魅力的ですね。今の私はまだその情報は持っていないし仮に手に入れることができたとして、それが遅すぎてもいけない。仮に杞憂だったとしてと知っておいて損はないでしょうね。ですが何故私をその議論の場に連れて行くのですか?理由が見えてきませんね。」
と先ほどの博士の言葉を聞いた私はそう言いながら博士の真横まで歩いて行く。厳冬計画....確かに私にとって魅力的な情報ですね。いくら情報を直接脳内にあからまれてくるとは言えそれも不定期、そして私がいることによって私がいないテイワットとは違いが出ていは可能性も否定はできない。何よりうまくいけばスネージナヤの権力者に私の印象を植え付けることも出来ますからね...そうなればスネージナヤでも動きやすくなるでしょう。まぁそこまでうまくことが運ばないにしてもワープポイントを解放すれば移動も楽になるでしょう。とは言えやはり1番行くのが面倒なのは稲妻か....稲妻には旅人と共に行くのが丸いでしょうか。旅人からの信頼も欲しくはありますからね。などと私がそのようなことを考えていると、
「考え込んでいるようだな。とは言えお前を引き止めはしたが無理強いはする気はない、女皇陛下も今すぐ連れてこいとはおっしゃっておられないし、お前の思惑通りに事が進むのなら必要な時にお前は自分で女皇陛下に会いに行くだろうからな。今私が引き止めた理由はお前がどのような反応をするのかを見るため、と言うのが本心だ。これも相互理解のための歩み寄りだと言うことさ。」
と博士はそのようなことを言ってくる。....なんだこいつ。と思いはしたものの、博士が変に距離感がおかしいのは魔神任務でも描写されていたことですか...まぁ特にイラつくことでもないのでいいのですが。
「そうですか、お話が終わったのなら私はスメールに向かっても構いませんでしょうか。私には時間的余裕はあまりない。しかしその議論、おそらく民会のようなものでしょう。それに参加するのは構いませんがそうですね....そう遠くない未来、稲妻の目狩り令がなくなり、開国することがおきます。その時になれば私はある程度時間的余裕を持つ事ができると思うのでその時私はこの場所へ貴方を尋ねてきます、貴方の言うそれに参加するのはその時という事で構いませんか?」
と少しイラッときながらもその気持ちを抑え博士に言う。流石にそろそろ璃月に行かないとまずいですね...今璃月がどのような状況かは正確にはわかりませんがもう旅人は鍾離先生との初対面を済ませていてもおかしくはない。オセル戦に出遅れないためにもそろそろ向かい始めなければ....万が一の時は宝具の使用も考えなければなりませんね。以前アリスさんと話した時は発動は難しいと答えましたし、そもそも忘れていましたけど天草四郎の宝具の使用は何かしらのバックアップがなければ発動は出来ない。だがあの時私は確かに「宝具の制御はともかく発動は出来る。」と答えたし、その時の私自身も出来るという確証があった。つまり私は既に何かしらの魔力源から魔力を受け取っているのか...?そのバックアップ元は聖杯かそれとも....
「ふむ....人が問いに答えているというのに考え込むのはあまり礼儀がいいとは言えないな。それもわざと聞こえてないフリをしているのか?それは先ほどの私の行動への意趣返しと納得は出来るがどちらにせよ反応は返して欲しいものだな。」
と私がそう考え込んでいると博士が嘆息するような声を漏らした後そのようなことを言ってくる。その言葉でようやく博士が先ほどの問いに答えていたのに気づき、
「おや、申し訳ない。色々状況と不確定要素の考えをまとめていました。問題がなければもう一度答えを言って欲しいのですが、構いませんでしょうか?」
とそう一旦思い浮かんだ疑問を頭の隅に置き博士に質問する。その私の言葉に博士は少し面倒くさそうな様子で、
「....構わないが、その時と民会の時期が合致するかは分からん。故に少しそれからも少し待ってもらう必要があるかもしれん。答えとしてはこれで構わんな?」
とそう答える。...露骨にめんどくさそうにしましたね。いやまぁ今回のは私が全面的に悪いのでいいのですけど。さて、考えも纏まりましたしそろそろここから離れるとしましょうか。
「そうですか、面倒をかけて申し訳ありませんね。では私はそろそろスメールに戻ってもよいでしょうか?スメールシティに行く事を考えるとどうしても時間は少し余裕を持っておきたい。動いている方の私の断片とやらも見ておきたいところではありますがそれはまた別の機会にとっておきましょう。...そう言えば私と断片の情報共有は直接合わなければできないのでしょうか?」
とそのような事を考えながらふと疑問に思ったことを言う。断片が私の姿と似ているのかはわかりませんが1人目ともなれば私の面影を色濃く引き継いでいてもおかしくはない。その場合ティレルさんやアストルフォが疑念を持ってしまう可能性がありますね...と私がそのような事を考えていると、
「ああ、すまない。私としたことが説明をし忘れていたようだ。いやはや、私ともあろうものがこのようなミスを起こすとは...だが思考のできる存在である以上少なからず誰しもミスや間違いを起こす。それはたとえ神や執政、天理であろうともな。故に私がこのようなミスをしたことも仕方ない事なのかもしれんな。それと情報共有のためにわざわざ直接会う必要はない。その方法は...言葉で説明する意味も薄いな。必要な時になれば自ずとわかることだ。」
と私の質問を聞いた博士は説明するのを忘れていたと言う感じの仕草をした後、そのようなことを言ってくる。....まぁ言葉で説明しても難解な内容だからそれならその時に感覚で覚えたほうがいい、と言う事でしょうか。まぁそう彼が判断した以上、私からは何も言えませんね。とそう私は考えた後、
「わかりました。では博士、後々また会うことや協力することもあるでしょう。その時までしばしの別れと言うことで。」
と最後に私は博士にそう言った後彼に背を向けて彼の研究所から出た。そして、
「....とりあえず、以前解放したアルル村のワープポイントまでワープしますか。」
とそう呟いた後私はワープを実行するのであった....