天草四郎になった私のテイワット旅行記 作:通りすがりの希望厨
—グランドバザールにて
「シロ〜!一週間ぶりくらいだね〜!喧嘩してた?」
「あ〜!君がティレルちゃんの彼氏?初めまして、私はニィロウって言うんだ。よろしくね。」
とティレルさんが集合場に決めていたらしい場所に着くとそのような声が聞こえてくる。片方はアストルフォですがもう片方は....なるほど、無事仲良くなれたようでよかった。私のことを話していたのは少し意外ですがまぁ大丈夫でしょう。などとそのようなことを考えながら、
「アストルフォと...ニィロウさんですね。初めまして、ある程度の話は既にティレルさんから聞いているでしょうが私も自己紹介をさせてもらいますね。私はシロウコトミネ、見ての通り神父です。今はティレルさんとアストルフォと共に色々な国を巡っています。今後ともよろしくお願いしますね。」
とそう自分からも自己紹介をする。しかしティレルちゃん、ですか...どう言う経緯があったのかはわかりませんが私の予想よりはるかに仲良くなっているのかもしれませんね。スメールでの魔神任務の時はニィロウさんに会いに行きその流れで協力するのが自然な形になりそうですね...後どのくらいの面識を広げているかでもありますがこれなら違和感のないように関わるための条件の最低限はクリアしていそうですね。などと私が考えていると、
「シロウさん、行きますよ?」
と言いながらティレルさんが私に話しかけてくる。どうやら私が少しの間考えていた間に3人はもう買い物モードに入っていたらしい。置いていかれてもアレですしついていきますか。とそのようなことを思いながら私は3人の背中を見ながら歩き始める。
「今日はどんなものを買うつもりなんですか?」
「う〜ん...アクセサリーとかは大方買っちゃったしどうしようかな。」
「とりあえず適当に歩いていいんじゃないかな。目的のないのもまたいいよな、みたいなこと前に言われたこともあるし。」
などと3人が会話をしているのを聞きながら私も私で何か必要になりそうな物がないかを確認していた。ナタで大方の物は揃えましたが食料は買い足すべきですね。となると後で上の方へ行くべきか...それとこれは璃月の問題が解決してからですが後いくらモラが残っているかは分かりませんがある程度余裕を持たせるために冒険者協会で何か依頼も受けなければなりませんね。などと私が考えながら前をみると3人共動きを止めているのに気づく。
「.....おや、3人とも?」
と私は3人に話しかけてみるが反応はなかった。ドッキリ...とは考えにくいですね。歩いている途中で急に静止しては私とぶつかる可能性もありますし何より体制的にきつそうです。そう考えてながら私は周りを眺めるといつのまにか周りにも人もみな動きを止めており変わっていないのは自分自身の体と風景だけであった。
「...なんでしょう、この状況は。まるで時が止まったかのようですね。しかし原因はなんでしょう。私はアーカーシャ端末はつけていないので賢者たちや博士の実験によるものだとは考えにくい。となるとこの状況の原因は感覚以外の部分になる。そうなると...」
と私が何かまずい状況になっていることを感じ取り推察を上げていくがどれもしっくりこなかった。このままではまずいのは確かなのですが動いていいものか。下手に動けばこの状況を作り出した者の思う壺の可能性もある。しかし逆に動かないことで相手の思い通りになる可能性もあり、か...と私が何か打開する策はないかと前世の物を含めた自身の記憶を思い出していると、
「必死だな、天草四郎時貞。以前の愛想笑いはどうした?」
と急に横から気配が現れそのような声が聞こえてくる。その声を聞いた私は、
「っ!?」
と驚愕しながら咄嗟に黒鍵を取り出し左手でその声の主を切ろうとするが振りかぶった瞬間には既にその場に気配はなかった。なんだ、なんなんだ...一体何が起こってるんだ...!?と突然始まったその異変に私は完全に翻弄されてしまっていた。
「すぅ....はぁ...」
と私は心を落ち着かせるために一度深呼吸を挟んだ。この状況、間違いなく上位存在が介入している。私の考えが正しければ今この状況は時間が止まった状態だ、そのような状況で動けるのは降臨者かそれしかない。しかもこの様子では7神程度ではない、もっと大きな....
「きみの取り乱す姿をもう少し見ておくのも一興かと思ったが...早急に要件を済ませなければイスタロトの権能を剥奪されかねないな。」
と私がそこまで施工したその時、何もない空間から全体的に黒を基調とした服を身につけた白髪の女性が現れた。.......終わった?と私は内心本気で焦りながら、
「これはこれは...死の執政、ロノヴァではありませんか。私に記憶はありませんが今はあえてこう言わせてもらいますよ。久しぶりですね、ロノヴァ。」
となんとか焦っているのを悟らせないようにしながらそうその人物に話しかけるのであった...