天草四郎になった私のテイワット旅行記 作:通りすがりの希望厨
さてさて、と言うことでモンドの大地を走っているわけですが....すごく見覚えのある景色が目の前に広がってる。こうやって景色を見ていると本当にテイワットに来たんだと実感する.....でものんびりしてる暇はない。とにかくウェンティを探さないと。私の記憶ではモンド城の風神像がある広場で旅人とあったはずだ。となれば少し急ぎ目で行くとしよう。そう考えた私はとりあえずモンド城の門の近くまで来た。そして状況はと言うと.....
「ちょうど旅人がトワリンと空中戦しているところですか。」
この状況であるなら間違っても私に注目は向かない。そうと分かればさっさとモンド城に入るとしよう。モンド城に入ったはいいが、状況が状況なだけに人の姿は見えない。せっかくなら活気あるところを見ておきたかったんだけど.....まぁいいでしょう。とりあえずは教会前広場に向かうとしましょう。とそう考えた私は走って教会前の広場手前まで向かうが、
「旅人、大丈夫!?」
「大丈夫だよ、アンバー。」
と言う声がそこから聞こえたため一度姿を隠す。そこにはトワリンを撃退したらしく旅人が降りてきていた。仕方ない、とりあえず彼女たちが去るまで姿を隠しておくとしよう、と私がそう考えていると、急に拍手が聞こえてくる。そして、
「巨龍と戦える力を持っているとは...我々の客人となるか...それとも新たな嵐となるか。」
と言う言葉が聞こえてくる。そうでした、ここは貴方の初登場シーンでもありましたねガイア先輩。とは言え今ここで私が出る必要性はありません。あの3人が去るのを待つとしましょう、と私がそう考えていると、
「ああ、すまないアンバー。俺は少し用事が出来た。悪いんだがジン団長のところまで連れて行ってくれないか?」
なんだと.....?ばかな、ここでその様なセリフはなかったはずだ。一体何が....と、私が混乱している間に、
「分かりました、ガイア先輩。じゃあジン団長に会いに行くよ、旅人。」
「分かった、ついて行けばいいんだよね?」
と二人は西風騎士団の方へ行ってしまった。そして一人残ったガイア先輩は私の方へ目線を向けて、
「いるのは気づいてるんだぜ?いい加減姿を表したらどうだ?」
とそう言ってくる。.....なるほど、私と1対1で話すために彼女たちを先に行かせたわけですか。まぁいいでしょう。こうなってしまったら姿を隠す必要性とありません。
「おや、気づかれていましたか。」
と私はそう言いながら広場に姿を現す。私の姿を見たガイア先輩は、
「ふむ、てっきりアビスのやつらかと思っていたんだが.....まさか人間だったとはな。」
とそう話しかけてくる。その言葉に私は、
「あれと一緒にされるのは心外ですね。ですが貴方目線で私が怪しいのは事実、まずは自己紹介からいくとしましょう。」
と返し一呼吸した後、
「初めまして、ガイア・アルベリヒ。私はシロウコトミネと言うものです。」
とそう自己紹介をする。その自己紹介にガイア先輩は、
「自己紹介、ご丁寧にどうも。それで、お前は何者なんだ?」
と返しながらそう問う。その目は警戒している目だと言うことがわかる。騙されてくれるとは思えないが....
「私はただの旅するしがない神父ですよ。」
ととりあえずはそう言う。その言葉にガイア先輩は、
「しがない神父さんは隠れて盗み聞きなんてしないと思うがな。素性がわからない以上、俺からの警戒は解けないと思った方がいいぞ?」
とそう脅しに似た声色でそう言う。おやおや、想像以上に警戒されていますね。まぁ別にいいのですが.....
「カーンルイア人の血が入っている貴方に素性について言われる時が来ようとは。人生はわからないものですね。」
と私は含みのある微笑を浮かべながらそう言う。その言葉を聞いたガイア先輩は、
「......お前、本当に何者だ?何故俺の秘密を知っている?」
とさらに警戒の色を強めている。その警戒状態のガイア先輩に私は、
「そうですね.....私、未来が見えるんですよ。」
とそう言う。まぁ正確には違うがほとんど見えているって言っていいよね?だって展開知ってるんだもん。と、私がその様な事を考えていると、
「未来が見えるだと?お前は神父なんだろ?それなのに占い師の様な事を言うんだな?」
とそうガイア先輩は言う。警戒は解けないが多少は興味を持った様ですね。それで今は十分、
「実際事実だから仕方ありませんよ。全ての未来が見えているわけではありませんが.....少なくとも今モンドで起きている事件の結末は大体知っていますし。」
嘘はついていない。モンドで起きた事件は大体プレイして覚えている。少なくとも被害はほとんど出ていないはずだ。と、私がその様に考えていると、
「ほう?なら興味本位で聞いていいか?お前はどのくらい先の未来まで知ってるんだ?」
とガイア先輩はそう聞いてくる。どこまで、か。モンドからナタまでのストーリーがどのくらい経っているかはわからないし.....となれば答えは、
「そうですね....あの旅人がテイワット中に名を轟かせた辺りまでは知っていますよ。」
とあやふやな答えでしか言えませんね。その答えにガイア先輩は、
「あの旅人が、ね。」
と呟き、ガイア先輩は考える仕草をしている。.....今信用を勝ち取る必要はありませんね。となれば、
「心配せずとも私はモンドに害のある行動をするつもりはありません。これは神に誓って言うことが出来ます。」
と私はそう言う。その言葉にガイア先輩は、
「俺がその言葉を信じるとでも?」
とそう返す。ま、ですよね。だけど貴方は私を見逃さなければならない。何故なら....
「信じなくても別に構いませんよ。ですがいいのですか?私は捕まりたくないので抵抗させてもらいます。被害を出さずに私を捕らえれると思いますか?」
と、私は言う。そう今の私の体は天草士郎。身体スペックはサーヴァントの時のものなのかかなり高いのが分かるし魔術を使えるのもなんとなく分かる。7神や序列の高い執行官等はともかく、各国のトップレベルの実力者と比べても遜色ない実力でしょうう。なので、
「私を今ここで無理やり捕らえるのが愚策なことくらい、貴方なら理解しているはずでは?」
と私は言う。その言葉を聞いたガイア先輩は、
「.....わかった、ここは見逃してやろう。」
とそう言う。その言葉に私は、
「ふふ、ありがとうございます。心配せずとも私はある人にあったらここを去りますよ。」
と返す。これは嘘じゃない。実際問題私がモンドでするべきことはほとんどウェンティ関連のものばかりだ。それが済めば私はここを去る。その様に考えているのが伝わったのかはわからないが、
「嘘はついていなさそうだな。とは言え本当に何もしないのであればいつでもモンドに来て構わないぞ。『害ある行動を本当にしないのであるなら』だが。」
とそう私な言う。その言葉に私は、
「肝に銘じておきます。」
と笑顔で返す。その返しを聞いたガイア先輩は何処かへと歩いて行くのであった.....
—数十分後
私が広場で数十分探しているとやっとウェンティの姿を見つけることが出来た。やっと見つかったよ.....よし、彼が演奏を始める前に話しかけないと。と私は考えウェンティに近づき、
「こんにちは、ウェンティくん。」
と挨拶をする。その挨拶にウェンティは、
「あれれ?僕の名前を知ってるの?僕も有名になったな〜。」
などと言いながら私の方を見る。ウェンティね....前世では一度女性と間違えたんですよね.....と、今はそれは関係ないか。気を取り直して、
「ええ、よく知っていますよ。....ねぇ、風神様?」
とそう言う。最後の単語はウェンティにしか聞こえないほどの小さな声で言った。その言葉を聞いたウェンティは、
「.....なるほど。」
とだけ呟き少し考えたそぶりを見せた後、
「ここで話すのもなんだし移動しようか。」
と私に向かって言う。その言葉に私は、
「分かりました。」
と言いウェンティの後について行くのであった.....