天草四郎になった私のテイワット旅行記   作:通りすがりの希望厨

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アイデアはあるがどうしたものか.....どう取捨選択をしたものかね。


風神との約束

ウェンティと私は共にモンド城を後にし風立ちの地にある大きな木の下に来た。そしてそこまで来たら急にウェンティが、

 

 「僕に復讐しに来たのかい?」

 

とその様な事を言い出す。その言葉を聞いた私は思わず、

 

 「何を言っているんですか?」

 

と少々失礼にあたりそうな事を言ってしまう。しかし本当に思いたある節がないのであれば聞くしかないでしょう?と、私がその様に考えていると、

 

 「君が僕達を恨む理由は分かる。でもお願いだ、殺すなら僕一人に留めて欲しい。」

 

とウェンティはそう私に頼み込む様に言う。その言葉に私は、

 

 「恨む.....?私が貴方を.....?」

 

と返す。何を言っているんだ?私とウェンティはつい先ほど会ったばかりのはず。そもそもとして私が起きたのすら今から1時間経っているかどうかってところなんですよ?それなのになぜウェンティは今みたいな発言を.....と私が考えていると、

 

 「もしかして.....記憶がないのかい?」

 

とウェンティは私に問う。その言葉に私は、

 

 「.....貴方の様子からするにその様ですね。」

 

と返す。想定外だな、こんな展開は。私の予定ではなんだこいつみたいな目線を受けるからある程度この先の事を話して信用を得ようとしていたと言うのにウェンティはそもそも私を知っていた?なにがどうなってるんだ.....と私が手で顔を覆いながら考えていると、

 

 「そっか.....あんなことが起きたんだ、無理もないよね。」

 

と少し申し訳なさそうにそう言う。そのウェンティの様子に私は、

 

 「あんなこと......?一体貴方は何を.....」

 

と問おうとした瞬間、私は口を閉ざす。そして、

 

 「私の記憶について何か言う必要はありません。いえ、言わないでください。」

 

とそう言う。この選択が間違っているのかとかはどうでもいい。ただ『その真実』を知ってしまったら私は私でいられなくなる様な.....そんな予感がします。だから、

 

 「貴方と私の間に何があったのかはわかりません。しかし今その記憶について聞くとおそらくですが良くないことが起きる。そう私の勘がいっているんです。」

 

と私はウェンティにそう言う。その私の言葉にウェンティは、

 

 「.....わかった、僕の口から君の記憶についての情報を言わないと約束しよう。」

 

とそう私に言う。その言葉に私は、

 

 「助かりますよ。」

 

とそうお礼を言う。だけどウェンティから罪悪感を抱いているのを感じますね。う〜ん、この状態はあまり好ましくありませんね.....であるのなら、

 

 「ウェンティくん、罪悪感を覚えているのであれば二つ私のお願いを聞いてくれないでしょうか?」

 

と私はウェンティに言う。その言葉にウェンティは、

 

 「何かな?」

 

と返す。よし、お願いは聞いてくれそうですね。罪悪感に漬け込むのは申し訳ないですが使わせてもらいますよ。

 

 「一つ目は遠距離でもコミュニケーションが取れる通信機の様な物が2つほど欲しいのです。何か心当たりはないでしょうか?」

 

と私はウェンティに言う。今ウェンティが都合よくあれを二つ持っていればいいのですが....と私が考えていると、

 

 「それなら、はいこれ。」

 

とウェンティが『ドドコ』の形をしたものを2つを渡してくる。よし、持っていてくれましたね。それなら、

 

 「それが通信機でなのですか?」

 

と私はウェンティに問う。その問いにウェンティは、

 

 「うん。通信したい時は少しいじる必要があるけど、受ける側はただこれを取り出すだけでいい。使い方は.....この部分で周波をいじれるからいじって通信する人の周波に合わせればいい。通信機ごとの周波の数値はこの部分に書いてあるからそれを覚えてやればいいよ。」

 

と使い方と共に答える。思っていたよりずっと単純なシステムなんですね。ですがモンドにすらこれほどの通信機があるとは、テイワットの技術も侮れません。と、そうだった。

 

 「使い方まで丁寧に教えてくれてありがとうございます。」

 

お礼は言わないとね。そして私のお礼を聞いたウェンティは、

 

 「これくらいは全然大丈夫さ。それで、後一個のお願いっていうのは?」

 

と言いながらそう聞く。さっそく以前立てた予定とは大幅にずれてしまいますが.....先に確認した方がいいですね。そう考えた私は、

 

 「それは、ナタの火山のある地域の入り口までの風域を作ってもらいたいのです。可能でしょうか?」

 

とそう問う。その言葉にウェンティは、

 

 「可能ではあるけど.....どうしてナタに?」

 

とそう私に聞く。私だって本来なら歩いて行くつもりでしたよ。ですがこのテイワットは私の予想外のことも多くありそうなのでこれ以上の予想外が起きる前に早くティレルさんの身の安全を確保したいんです。....とは流石に言えないので、

 

 「ナタでやる事があるんですよ。.....ああ、心配せずともそこにいる住人達に何かするわけではありません。ですからそんな不安そうな顔をしないでください。」

 

と言う。言っている途中で明らかに不安そうな顔になるのはやめてください、こっちまで不安になりますから。とは言えこのままでは風域を作ってもらえない可能性がありますね.....仕方ありません。

 

 「分かりました。私を信用できないと言うのであれば私からも貴方のお願いを聞きましょう。その約束は神に誓って破らないと断言します。」

 

と私は胸の十字架を持ちながらそう言う。神父が言うこの言葉にはかなりの説得力があるはずですが.....と私がそう考えていると、

 

 「.....君がそう言うって事は本当にナタに危害を加える気はないんだね。」

 

とウェンティはそう言う。おや、過去の私もちゃんと神父様をやってたみたいですね。そこは安心しました。過去に神父失格な事をやっていたのであれば天草に申し訳ないですしね。などと私が考えていると、

 

 「僕からのお願いは.....モンドのピンチだと君が思った時、モンドを助けに来て欲しい。ピンチだと言う判断は君に任せるよ。」

 

とウェンティが言う。そのお願いに私は、

 

 「そのくらいならどうって事ないよ。どーんと任せてくださいな。」

 

とウェンティに言う。その私の言葉にウェンティは、

 

 「うん、任せるよ.....ってそう言えば風域を作るのは全然出来るんだけど士郎は風の翼ってまだ持ってる?」

 

と返しながら私に聞く。その言葉を聞いた私は、

 

 「あ!そうでした!」

 

と言う。そうじゃん風の翼ないと風域あっても意味ないじゃん!どうしよどうしよ!と私があたふたしていふと、

 

 「あはは、ドジっ子っぽいところは昔と変わってないんだね。」

 

とウェンティは笑いながら自身の持つ風の翼を取りながら、

 

 「はい、僕のお下がりだけどまだまだ使えるはずだよ。」

 

と私に渡してくる。それに私は、

 

 「いいんですか?」

 

とウェンティに言う。いや、ほんとにいいの?だってこれないと不便でしょ?などと考えていると、

 

 「僕は別になくてもそこまで困らないからいいよ。それに変わりなんていっぱいあるしね。」

 

と私の考えを見透かしたのかそう言う。へぇ....過去の私とは結構仲が良かった様ですね。まぁそれはそれでウェンティと仲良くできていたと言う事ですから嬉しいのですが.....今はその感傷に浸っている暇はありません。

 

 「そう言うなら受け取ります。この借りはついかまた返させてもらいますね。」

 

と言いながら風の翼を受け取り、自身につける。ふむ.....何故だか使い方は自然と分かるな。ウェンティが言っていた通り記憶喪失って言うのは本当に本当らしいね.....などと考えていると、

 

 「じゃあ風域を作るから少し離れてて。」

 

とウェンティが言う。その言葉を聞いた私は少し離れると、ウェンティはライアーを弾き始める。.....ウェンティの演奏を直で聞ける機会があるとはとは思っていませんでしたね。ウェンティには私としても思い入れの深いキャラだから嬉しいです。などと考えていると周囲から風が吹き始めそして次の瞬間に風域が生成される。そして、

 

 「はい、出来たよ。」

 

とウェンティは私に言う。その言葉に私は、

 

 「色々ありがとうございました。モンドに来る時はまたあるでしょうからその時はお酒でも奢りますよ。」

 

とそう返す。まぁ、これだけしてもらったんです、そのくらいはしないといけないですよね。と私が考えていると、

 

 「本当かい!?」

 

と食い気味に確認してくる。そのウェンティの様子に私は、

 

 「本当ですよ。まぁ戻ってくるのはいつになるかわかりませんが.....でも必ずまた会いましょう。」

 

と言う。その言葉にウェンティも、

 

 「うん、きっとまた会えるよ。」

 

とそう言う。その最後の表情は風神らしく威厳のある表情だと感じ私は、ある意味で一番神様らしいのはウェンティなんだよな。と内心思いながらもウェンティに手を振り、最後に7天神像に手を触れた後風域に乗る。しかし.....

 

 「思ってたより高い.....」

 

と風域の頂上に来た私はそう言う。結構怖いわこれ。よく旅人達は平気だな.....と旅人達に内心で関心ながら、

 

 「しかし空中で止まっていても仕方がない。さっさとナタまでひとっ飛びしますか。」

 

と私は言い恐怖を抑えて風域でナタまで飛んでいくのであった......

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