天草四郎になった私のテイワット旅行記   作:通りすがりの希望厨

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さてさて....そろそろ戦闘描写も書きたい今日この頃....


サーヴァントになって裁縫する機会があるとは...

—それから数時間後

 

その後は特に変わった会話をすることもなく、解呪を進めていった。そして夕暮れ時まで解呪を行った後、

 

 「今日はあなた方で最後にします。残りは後どれほどの人数でしょうか?」

 

とそう最後に解呪を行った人たちに聞く。そして私の質問に、

 

 「後全体で言えば3割ほどだと聞いています。」

 

その人たちの一人が答える。なるほど.....後解呪に本腰を入れる事が出来るのは明日まで。それなら明日に今呪いを受けている人を全て助ける様にした方が良さそうですね。とそう私は結論をつけた後、

 

 「分かりました。では先ほども言った通り今日はここまで。みなさん、お元気で。」

 

とそう解呪を行った人たちに言う。その言葉の後解呪を受けた人たちはそれぞれ私にお礼を言った後去って行く。そして最後の人が去った後、

 

 「お疲れ様でした。」

 

とそうティレルさんが私に言う。その言葉に私は、

 

 「いえ、まだ終わったわけではないのでその言葉は早いですよ。そんな事より一度部屋に戻りましょうか。やらなければならないことがありますし。」

 

とそう返す。その返しにティレルさんは、

 

 「....?分かりました。」

 

と言葉の意味はわかっていなさそうだが従ってくれる。その辺の素直さは助かりますね....とそう思いながら私は部屋まで歩き始める。そして部屋に着いた後、

 

 「さて、始めますか。」

 

と言いながら椅子にかけていたティレルさんの服を取り、置いてあった裁縫道具を取り出して、針に糸を通す。それを見ていたティレルさんは、

 

 「あ、私の服.....」

 

と今から何をするかを理解した様で黙って私の作業を見つめてくる。それを確認した私は、

 

 「裁縫は久しくやっていませんでしたが....まあなんとかなるでしょう。」

 

と呟きながら破れた部位を縫い始める。とりあえず最初は破れた部位を同じ色の糸で軽く縫って.....縫えたら一度糸を切った後、薄いピンク色の糸を針に通す。そして軽くルートを決めた後、目的の模様になる様に縫う。ただ縫うだけだと味気ないので何度か同じところ縫ったりして多少は目立つ様にして....それを綺麗な模様になるまで繰り返す。それが終わったら服の裏で玉結びをして.....と言う作業を45分かけてした後、

 

 「これでよし。」

 

とそう私は呟く。その呟きを聞いたティレルさんは、

 

 「何を縫ってるんだろうって思ってたら.....桜の花ですか?」

 

と私が裁縫で作った物を見てそう聞く。その質問に私は、

 

 「ええ。私は日本....と言っても分かりませんか。テイワットで言うところの稲妻の様な国の出身でしてね。生前は見る機会はありませんでしたがサーヴァントになってからは多少見る機会がありまして、そこで印象に残ったというわけです。気に入りませんでしたか?」

 

とそう答えながら聞く。もし気に入らなかったのであればまた違う模様にしなければなりませんが....などと私が考えていると、

 

 「いえ、とっても気に入りました。シロウさん、ありがとうございます!」

 

と私から服を取り大切そうに抱きしめた後そう私にお礼を言う。そのお礼に私は、

 

 「このくらいならお安い御用ですよ。」

 

とそう返した後服を抱きしめたままのティレルさんを見つめる。その抱きしめる様子は子供がお気に入りのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめる様にも感じ、また母が自分の子供を抱きしめる様子にも似ていると感じた。その服に本当に色々な思い出や記憶があるのでしょうね....とそう考えていると、

 

 「あの....どうかしましたか?」

 

と私の視線に気づいたらしいティレルさんがそう聞いてくる。その質問に私は、

 

 「いえ、何でもありませんよ。それより夕食を取りに行きましょう。もう暗くなっている時間帯です。」

 

と答えながら席から立つ。その私の言葉を聞いたティレルさんは、

 

 「あ、もうそんな時間ですか。今夜は何を食べるんです?」

 

と自身の服をそっと置いた後そう聞いてくる。特に決めてないですね....まぁとりあえず、

 

 「決めていませんが.....まぁ、メニューを見て決めるのもまた一興でしょう。」

 

と言いながら私は財布を持ち食堂に向けて部屋を出て歩き出す。それにティレルさんは私の横を歩く形でついてくる。歩いている途中で私は、

 

 「ああ、そうでした。今日の夜中は少し予定があるので11時が近くなったら私は外出しますのでいなくても心配する必要はありませんよ。」

 

とそう思い出した様に言う。おそらくその時間には既にティレルさんは寝ているでしょうが起きた時に心配させない様にするためには必要でしょう。とそう私が考えていると、

 

 「それはわかりましたけど....そんな夜遅くに何をするんですか?」

 

とそうティレルさんは聞いてくる。その質問に私は少し考えた後、

 

 「.....ある人に会いに行くんですよ。その人は私にとって役に立つ情報を持っているはずですからね。」

 

とそう答える。その答えにティレルさんは、

 

 「ある人....?」

 

とその人物について少し興味を持っていそうだったため私は、

 

 「まぁ私一人で行くのでティレルさんはそう気にする必要はありませんよ。それより今は食事を決めるとしましょう。」

 

とそう適当に誤魔化しておくであった.....

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