天草四郎になった私のテイワット旅行記 作:通りすがりの希望厨
「さて....まずは貴方から質問をして構いませんよ。」
と最初の質問は隊長に譲る。その私の言葉に隊長は、
「了解した。ではさっそくだが、お前はどこまで覚えているんだ?」
とそう了承しながら聞いてくる。その質問に私は、
「ほとんど覚えていませんが.....過去私はカーンルイアにいたこととだけは覚えています。」
とそう答える。テイワット外での記憶ならまだありますが、隊長が言いたいのはそう言うことではないでしょうから言う必要もないでしょう。と私がそう考えていると、
「.....嘘ではなさそうだな。」
と私が嘘をついていないと判断したらしくそう呟く。その呟きを聞いた私は、
「では次は私から。氷の女皇様はなぜ私を仲間に引き入れようとしているのでしょうか?」
とそう隊長に聞く。その質問に隊長は、
「道化は詳しくは言っていなかったが.....女皇との会話で少なくはあったがお前の話題が出ることがあった。そしてその時の表情は古き友人を思い出す様な表情だったことから察するに、過去のお前と女皇は友人関係を結んでいたのだろうと俺は認識している。」
とそう答える。なるほど.....隊長が言うには、女皇様が仲間に引き入れようとする理由は私と女皇様と私が友好な関係を結んでいたから....しかし解せない点もある。ウェンティくんやマーヴィカさんの時もそうでしたが、彼らは私に悪印象を抱いている様子はなかった。そして私の過去に見た夢から察するに過去の戦争で私はカーンルイア側についていたのだろうとも推察できる。しかしそうなるとなぜ私はカーンルイア側にいながらも天理側である7神に悪印象を抱かられていないのかが疑問ですね....とそう私が考えを巡らせていると、
「.....次の質問をしていいだろうか?」
とそう隊長が言ってくる。その言葉ではっとした私は、
「ああ、申し訳ない。構いませんよ。」
とそう返す。その返しを聞いた隊長は、
「では次の質問だ。お前は私の姿を見ただけで私の名と所属を当てたがそれは何故だ?記憶を失っているのであれば、私の名はわからないはずだし記憶があったとしても私がファデュイ執行官だと言う事は過去のお前には知る由もなかったはずだ。」
とそう質問してくる。.....次からは実力者に迂闊に本名を言って興味をひかせる方法は自重するとしましょう。と私は少し後悔しながら、
「....私は時々啓示と言うものを受けることがありましてね。その啓示の一つにあなた方ファデュイに関する情報もあったのですよ。」
とティレルさんにも使った嘘をつく。その私の答えに隊長は少しの沈黙の後、
「.....確かに過去のお前もその様なことができると言う話があった。矛盾はしていないか....?」
と少し私の様子に疑問を持ちながらもそう呟く。....疑惑が確信に変わる前に質問してしまいますか。とそう考えた私は、
「答えたので私からも質問させてもらいますね。では次の質問は、カーンルイアで起きたはずの聖杯戦争。その勝利者は誰ですか?」
とそう問う。この問いは危険なものだ....しかしいずれ聞かなければならなかったものだ。記憶を取り戻す事になったとしてもこの問いは必要なものだったと言う確信がある。何故かはわかりませんけどね.....と自身の選択に覚悟を決めていると、
「.....かつての聖杯戦争、正確に言えば聖杯大戦の勝利者は.....存在していない。」
とそう隊長は答える。その答えに私は、
「どう言うことです?」
とその言葉の意味について質問する。その質問に隊長は、
「.....詳しく説明するくらいなら一つの質問の延長線上としていいだろう。かつてのカーンルイアで起きた聖杯戦争では確実に14体のサーヴァントが現界していた。通常サーヴァントを呼び寄せるためには聖杯の力が必要不可欠、そして大聖杯は確実にカーンルイアで保管していた。しかし.....突如としてその大聖杯が姿を消したんだ。」
とそう説明を始める。しかし説明の途中で私は、
「大聖杯がなくなった?それはありえないでしょう。大聖杯がなくなったと言う事はサーヴァントを現世に留めておく一番な重要な装置がなくなったと言う事。それはつまりサーヴァントが現界を維持できないと言う事です。」
とそう反論する。その反論に隊長は、
「ああ、その通りだ。そしてカーンルイア側も天理側もそれを理解していた。だから考えられる可能性としては、『誰かが大聖杯を何らかの方法で隠蔽した』くらいのものだろう。」
とそう答える。.....大聖杯を隠蔽するとなるとかなりの仕掛けが必要なはず。それを準備できる誰かが.....と私が考察を始めようとしていると、
「俺が知っているのはこれまでだ。納得してくれただろうか?」
とそう隊長が聞いてくる。その言葉を聞いた私は、
「....ええ、とりあえずは。では、質問をどうぞ。」
と一度考察するのをやめて質問を待つ事にした。その私の様子を見た隊長は、
「では質問だ。お前はどこまで条件を提示すればファデュイに入ってくれるんだ?」
とそう私に問うのであった....