天草四郎になった私のテイワット旅行記 作:通りすがりの希望厨
—それから1日後
それから1日が経った。その1日は昨日以上に解呪のスピードを上げ、ナタにいるほとんどの人の呪いを解くことが出来た。本当に全員の呪いを解くことは出来なかったがその人たちの中に重症患者はいないらしく本人からの了承も得たとマーヴィカさんから聞いた。手際のいい事ですね....と私はそう感心しながらも次の国、すなわちスメールに行く準備を整えていた。
「食料、テントに水分....それと日焼け対策のフード。これだけ準備しておけば砂漠を抜けるのはそう苦労しないでしょう。後は....睡眠の時に使う毛布あたりを調達しましょうか。」
と私がそう呟いていると、
「あの....シロウさん。」
とティレルさんが私に声をかける。その声を聞いた私は、
「おや、どうかしましたか?」
とティレルさんに質問をすると、
「次に行く国はスメールって言ってましたけど....スメールでは何かするんですか?」
とそう質問してくる。何を目的としているか....あんまり考えてはいませんでしたが、
「今回は特に何かやるわけではないですよ。スメールの問題は現時点では解決できないものばかりです。今私が動いても意味が薄い。ですので今回は単純にスメールの実力者と面識を作っておくだけでいいでしょう。とは言えほとんど滞在しないでしょうけど。」
とそう答える。その答えにティレルさんは、
「そうですか.....」
と少し未知の国に対して興味があったようで残念そうに言う。その様子を見た私は、
「....どっちにしろどの国もそうですがお祭りごとの類があっているなら行こうと考えています。今はまだゆっくり出来なくても、璃月で起きている問題を解決すれば多少の余裕ができます。ですからその時はお祭りに参加しましょう。」
とそう言っておく。元々イベントであった話とか関わるつもりはありませんでしたが....まぁどっちにしろ稲妻に行くためには稲妻行きの船に乗るしかない。そして稲妻に行ってくれる様なほとんどない。故に稲妻に行くのは旅人と共に、と言う事になる。そうなれば1.0〜2.0直前までは暇ですしイベントに参加するくらいは許されるでしょう。などと私がそう考えていると、
「ほんとですか!?」
とティレルさんは嬉しそうにそう聞いてくる。そのティレルさんの様子を見て、テイワットへの苦手意識はほとんど消えた事に気づいた私は少し微笑を浮かべた後、
「ええ、ですが次の国に行く途中では砂漠を抜ける必要があります。ですからティレルさんは今のうちに休んでおいてください。」
とそうティレルさんに言う。その言葉を聞いたティレルさんは、
「はい、わかりました。シロウさんも無理しないでくださいね?」
と最後にそう言い眠る準備を始めている。それを確認した私は最後にしようと思っていた事をしようと考えて部屋から出るのであった....
—聖火闘技場の観客席にて
「.....」
私は人の気配がなくなった聖火闘技場で星を眺めていた。その理由は、
「テイワットの空は偽りである....でしたっけ?とても信じれませんね。」
そう、一度ゆっくり空を眺めておきたかったのだ。スメールの博士の言葉や1.1のイベント時のスカラマッシュの言葉であるが私自身いまいちその言葉の意味を理解できないでいた。
「....白紙化した地球の様に地球自体が宇宙に影響を及ぼしている...と言うわけではないでしょうね。そうであるなら博士の言葉はまた違ったものになるはず。となれば...この空自体が映像だけコピーされたただの壁紙だったりするのでしょうか。」
と自分なりの推察を進めるがいかんせん推察を行うための材料が少なくすぎて真実は一向に見えてこない。ただ確実な事実は博士たちの言葉は事実であろうと言う事だ。何故なら事実でないとしたらナヒーダさんが博士との取引にて神の心を渡すわけがないから。つまりその言葉だけは確実に信用できると言う事だ。しかしこの事実だけではあくまで数多ある可能性を一つ一つ思い浮かべることしか出来ない。どうしたものかと私が悩んでいると、
「何だか色々考えてるみたいじゃない。」
と話しかけられる。その声のした方を見るとそこにはシトラリさんがいて私の横に座ってきた。それを確認した私は、
「ええ、まぁ私は本当に色々なことをする必要がありそうなのでこうしてゆっくり考え事をする時間を大切にしていきたいのですよ。シトラリさんは一体どのような理由でここに来たのですか?」
とそうシトラリさんに質問する。その質問にシトラリさんは、
「私はナタのみんなから貴方への手紙を送る様に頼まれたの。」
とそう言った後にかなりの数の手紙を私に渡してくる。それを受け取った私は手紙に目を通すとそこには私に対してのお礼を書いてある手紙ばかりであった。娘を助けてくれてありがとうだの、未来に希望が持てただのその様な事が書かれていた。その手紙を一通り目を通していると、
「....じゃ、私は用は終わったし私は帰るわ。次にナタに来た時はゆっくりできるといいわね。」
と言いながら私に背中を向けて歩いていく。しかしその言葉に私は、
「ゆっくり....出来ないでしょうね。」
と未来に起こるアビスとの戦争を想像しながらそう呟くのであった....