天草四郎になった私のテイワット旅行記 作:通りすがりの希望厨
「.....あ〜。」
とそう私は博士の言葉に妙にしっくりきてしまい、そう言う。その私の様子に博士は、
「ふむ...その様子を見るに私の目的は理解しているようだな。それで?お前はその要求を受ける気はあるか?」
とそう私に聞いてくる。その質問に私は、
「...仮に断ったとしたら?」
となんとなく答えは分かっているがそう質問を返す。その私の質問に博士は、
「お前の旅の同行者....お前がここにいると言うことは今あの女は1人だろう?今あの女が襲われたりしたら、はたしてお前は守りきれるかな?」
とそう答える。....で、しょうね。博士がその様な取引を持ちかけてくると言うことは自分に有利な状況に持っていけると言う自信があってのもの。それにこの言葉は脅しではないでしょう。今の博士はまだ断片が残っている。例えこの目の前にいる博士を足止めできたとしても他の断片の博士がティレルさんを襲撃する。そして博士の様な実力者にとっては私が張った結界などすぐに破壊できるでしょう。とそう私は思考した後、
「もはや脅しですね....まぁ血液を渡すくらいならいいでしょう。」
とそう答える。その答えに博士は、
「賢明な判断だ。お前は愚者ではないようだな。」
と満足気に頷きながら一つの試験管を私に渡してくる。その試験管を受け取った私は適当に自身の皮膚を切り、試験管が7割溜まった辺りで治療魔術により止血し博士に、
「どうぞ。とは言っても私の体から何か新しい発見ができるとは思えませんがね。」
と言いながら試験管を渡す。私の体は今サーヴァントの状態、つまり魔力で体を生成している状態のはず。そこから何か大きな発見が何か見つかるとも思えませんが....と私がそう考えていると、
「私は科学者として未知の物を研究する、それだけの理由があれば何か大きな発見があるにしろないにしろ可能性があるのであればやる価値はある。そうは思わないか?」
とそう博士は言う。その言葉に私は、
「理解は出来ますね。貴方がやっていることも度し難い部分もありますがメリットの方が大きいのも理解できますし咎めはしません。」
と言いながら彼に背中を向け、テントに戻ろうとする。すると、
「まぁ待て。お前が知りたいであろうことを一つ教えてやろうと思っていたのだから。」
とそう博士は私に言う。その言葉に私は、
「....ほう?」
と少し興味惹かれて足を止める。博士が私に何か教えるか...少し興味が出ますね。彼は無意味なことをする人ではない。つまり私にとってメリットがあるのか、彼にとってメリットがあるのかは分かりませんが、少なくとも何かしらの意味があることだとは思いますが....とそう思いながら目線だけは博士に向けていると、
「やはり興味を持ったな。」
と少し薄ら笑いを浮かべながら、
「何、お前にメリットがない取引をしに来たわけではないと言うわけさ。私にだけメリットがある取引はお前にとって不愉快に感じるのも無理はないからな。故にお前が知りたいであろう情報を教えてやろうと思っただけだ。」
と言い博士は歩いて私の方に近づいた後、
「お前の姿は7神だけでなく仙人や神々の眷属共も知っている。つまりテイワットにいる上位存在には最低でも初対面では警戒されていると思った方がいい。お前は元々カーンルイアの味方をしていたのだならな。だが7神自体はお前に悪印象は抱いていない様だがな。」
とそう博士が言う。その博士の言葉に私は、
「....随分とまぁご丁寧に教えてくれるのですね。貴方らしくもない。」
とそう目線を細めながら言う。その言葉に博士は、
「何故?簡単だとも。お前に死んでもらっては困る、それだけのことだ。お前の代わりになる存在はテイワット中探してもほとんどいないだろうからな。私がほとんど変わりのない研究対象を雑に扱うわけはないだろう?」
と答えながら博士は、用は済ませたと言わんばかりに私を通り過ぎた後遺跡から出ていく。その背中を見送った私は、
「私が死んでしまったら困る、か。」
とそう1人で呟く。今のテイワットに私以外のサーヴァントはいないでしょうからそこは博士の態度はそこまで不思議ではない。しかし解せないのは7神とその眷属たちとで私の印象がだいぶ食い違いが起きていそうだと言うところです。ウェンティくんとマーヴィカさんの例から見るに博士の言葉は信用してよさそうですけど、2人の様子から見て私は被害者側だと思っていましたが....いえ、そこを理解した上で復讐するんじゃないかと警戒していると言うことでしょうか.,..?と1人で色々思考した後、
「...今考えてもわかりそうにありませんね。ティレルさんが心配ですしたテントに戻るとしましょうか。」
と思考をするのをやめてテントに戻るのであった.....