天草四郎になった私のテイワット旅行記   作:通りすがりの希望厨

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最近の一言。ティレルさんの事を引きずりすぎてる。


想定外の出来事

 「うぅん.....」

 

ティレルさんは倒れてそのまま気絶をしてしまいました。推しに近づかれるのはご褒美になると思っていたのですが違うんでしょうか.....次からは気をつけることにしましょう。さて、ティレルさんに聞きたい事はまだまだあったと言うのにこれでは聞けませんね。どうしたものか.....と私が考えていると、

 

 「.....何か強い気配がこちらに来ている!」

 

と私は強い気配を察知した。とんでもない速さでこちらに向かってきている。何者か分からない以上ティレルさんを置いてここから離れるわけにはいかない!急いでティレルさんを担いでどこかへ向かわなければ!と瞬時に判断して私はティレルさんを抱き上げ、洞窟から出ようとする。しかしその瞬間、洞窟の入り口付近に何かが落下してくる。

 

 「くっ.....間に合いませんでしたか.....」

 

と私は口惜しげにいいながらとりあえずティレルさんを庇う様な立ち位置に移動する。私がその様な行動をしていると、

 

 「.....異質な気配がナタに侵入して来たのを感じて来てみれば、まさか貴方に会えようとは。」

 

とその様な言葉が聞こえてくる。その声はまさか......

 

 「炎神.....マーヴィカ....」

 

とその者の名を呼ぶ。そしてその言葉を聞いたその者は、

 

 「まさか貴方が生きていようとは.....天草士郎殿。」

 

とそう私に言う。まさか炎神直々に私に会いにくるとは....しかし口ぶりからして彼女も私の事を知っているご様子です。もしかしたら戦う必要はないのかも知れません。と言うか戦うことになってはいけません。1対1でも勝率はほどんどないと言うのに今はティレルさんも後ろにいる。彼女を守りながら炎神と戦うのは不可能です。そうと分かれば、

 

 「貴方も私の名を知っているのですね。」

 

とまずはそうマーヴィカさんに言う。敵対心を見せるな、あくまでも冷静に相手と会話を続けるんだ.....と私がその様に考えていると、

 

 「貴方は気づかなかったかもしれませんが私も何度か貴方の教えを聞いたり同じ戦場で戦った事がありますから。それでやはり.....私たち7神に復讐をなさるおつもりですか?」

 

とマーヴィカさんはそう私に言う。.....やはり私と7神の間にはただならぬ禍根がある様ですね。とは言え、

 

 「それについてはゆっくり話がしたいのですが.....ここでは誰かに聞かれる可能性があります。誰にも聞かれない場所を提供してくれないでしょうか?」

 

と私はそう提案する。これから私がどのような立ち位置になろうとも今は対話を諦めない。そしてマーヴィカさんを説得する事ができたのであればそれは大きな一歩となる。と私がその様に考えていると、

 

 「それは私からお願いしたい事ですよ、士郎殿。私も貴方とは会話をしてみたかったので。」

 

とその様な言葉を言う。よし、乗ってくれましたね。そうと決まれば...

 

 「では今すぐにでも移動したいところですが....この子も連れて行って構わないでしょうか?」

 

と私はマーヴィカさんに聞く。ティレルさんを放置するわけにはいかないのでね。少なくとも起きるまでは私が面倒を見ないと....とそう私が思考していると、

 

 「その子は....カーンルイア人ですか?何故ここに....?」

 

と疑問の声を漏らす。まぁ当然の反応ですね。とは言え私も詳しい事はわからないので、

 

 「それはこの子が起きてからではなければ分かりませんね。それより早く移動してしまいましょう。このままここで話し続けるのは良くない。」

 

と私はティレルさんを両手で抱き上げながらそう言う。その言葉にマーヴィカさんも、

 

 「分かりました、では私について来てください。」

 

と同意してくれてバイクで移動を始める。.....って、乗せてくれないのか!と私は一瞬呆気に取られた後、急いでダッシュをしてマーヴィカさんについていくのであった.....

 

—マーヴィカの部屋にて

 

 「彼女はそこに寝かせてあげてください。」

 

とマーヴィカさんは適当に物をどけながら開けたスペースを指差しそう言う。その言葉に私は、

 

 「.....いや、貴方の部屋に文句をつけるわけではありませんが物の整理くらいはしたほうが良いかと。」

 

とそう私は返す。いや、大切な物を飾ろうと思う気持ちは大切ですけど生活に支障でそうですよこの惨状.....などと私が考えていると、

 

 「ふふ....」

 

と何故かマーヴィカさんは少し笑みを浮かべる。え、今笑われる様なこと言いました?と内心思っていると、

 

 「ああ、すいません。まるで妹の様な事を言うのでつい.....」

 

とマーヴィカさんは謝ってくる。なるほどね....事情は知っていますしあまり踏み込まないでおきましょうか。となれば私が最初にするべき事は....

 

 「さて、これで心置きなく話す事が出来ます。と言っても今の私にはあまり知っている事はないのですけどね。」

 

と私はマーヴィカさんに言う。その言葉にマーヴィカさんは、

 

 「....?どういうことですか?」

 

と首を傾げている。まぁそんな反応になりますよね....と私は思いながら、

 

 「実は私、過去の記憶を無くした様でして....私が過去何をしていたかなどは全く思い出せないのですよ。」

 

とそう言う。その言葉にマーヴィカさんは、

 

 「そうなのですか.....」

 

と反応している。が、それ以上は言わせるわけにはいきませんよ。

 

 「ですが、今はその記憶を探らないでおこうと思うのです。私の勘が思い出してしまうと取り返しのつかない事になってしまうと警告していましてね。ですから私の過去に関する事はやむおえない場合を除いてあまり話さないで欲しいのですよ。」

 

と私はそうマーヴィカさんに釘を刺す。その言葉にマーヴィカさんは、

 

 「?よく分からないですがわかりました。」

 

と返す。....違和感がすごいですからやめてもらいましょう、と考えた私は、

 

 「すみません、偉い人に敬語を使われるのは慣れておらず....出来ればもっと砕けた口調で喋ってもらえないでしょうか?」

 

とそうマーヴィカさんに言う。その言葉にマーヴィカさんは、

 

 「ですが.....」

 

と食い下がってくる。ふむ...過去の私は何か偉業でも達成したのでしょうか.....とは言えこちらとしてもあまり畏れると話しにくいですし....

 

 「今の私はただの神父、シロウコトミネです。ですから過去の天草四郎とは関係ありませんよ。」

 

とそう言う。その言葉を聞いたマーヴィカさんは、

 

 「.....よくは分からないが、君がそう願うのであればそう振る舞うとしよう。」

 

と私の聞き慣れた口調になる。うんうん、やはりその喋り方がしっくり来ますね。さて、これから何を聞いていきましょうか.....と私が考えていると、

 

 「うぅん.....あれ、聖者様と.....」

 

とティレルさんが寝ぼけた状態で起きる。それを確認した私は、

 

 「おはようございます、ティレルさん。それとこの方はマーヴィカさん、今代の炎神ですよ。」

 

とそう説明する。その説明を聞いたティレルは、

 

 「炎神.....!?」

 

とそう化け物を見る目でマーヴィカさんを見て急いで私の背中にくっついてくる。その様子にマーヴィカさんは、

 

 「.....カーンルイア人からしてみれば私達7神は恐怖・憎悪の対象、無理はないだろう。」

 

とそう申し訳なさそうに言う。まぁ怖がってしまうのも仕方ありませんよね....故郷を滅ぼされた原因の一つなんですから。ですけど.....

 

 「ティレルさん、安心してください。少なくともマーヴィカさんは貴方を襲う事はありませんし何か危害を加えようとしたなら私が貴方を守ります。ですから、そこまで恐怖をする必要はありません。」

 

とそう私は子供をあやす様な声色でそうティレルさんに言う。その言葉にティレルさんは、

 

 「....初めまして、マーヴィカさん....」

 

と私の腕にしがみつきながら恐怖を孕んだ目のままであったが何とか自己紹介をする。その自己紹介にマーヴィカさんは、

 

 「ああ、初めまして。怖がらせてしまってすまない。信じてもらえないかもしれないが彼の言う通り君に危害を加えないと誓おう。」

 

とそうティレルさんに言う。その言葉にティレルさんは、

 

 「貴方の言葉は聖者様も信じていいって言っていましたから信じないわけじゃありません.....でも私たちにとって貴方達7神は故郷を滅ぼした存在....そう簡単にはこの恐怖を取り除く事なんてできませんよ.....」

 

とそう返す。.....場違いですけど怯えてるティレルさん小動物みたいで可愛いですね。と、流石に私はメンタルケアをするべきですね。

 

 「えらいですよ、ティレルさん。」

 

と私は言いながら頭を撫でる。その行動にティレルさんは顔を真っ赤にしながらも満更でもなさそうだ。.....って私今ナチュラルにシキンシップをしてしまいました。満更でもなさそうですからよかったですけど次からは気をつけないと.....と私がそう考えていると、

 

 「あ〜.....話の続きをしたいんだが、いいかだろうか?」

 

とマーヴィカさんがそう気まずそうにそう言うのであった.....

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