天草四郎になった私のテイワット旅行記 作:通りすがりの希望厨
「あの、シロウさん。少し気になってたことを聞いてもいいですか?」
と膝枕をしているティレルさんがそう私に聞いてくる。その質問に私は、
「なんでしょうか?私が答えれるものなら答えますよ。」
とそう返す。私は大概謎だらけの存在ですから色々な人に質問攻めされるのはもう仕方ないと割り切っていますが今回のティレルさんは一体何を聞いてくるのでしょうね...とそう思考しながら質問を待っていると、
「私がアビスの呪いを受けないのはどうしてなんでしょうか?いくら不死の呪いを受けているって言っても不死になったからって他の呪いを受けなくなるなんてこともないと思うんですけど...」
とそう質問してくる。その質問に私は、
「おや、自分で把握していなかったのですか?以前質問した時の答えから私はてっきり詳細を聞いた上で呪いを受けたと思っていたのですが....」
とそう意外に思い質問する。その質問にティレルさんは、
「シロウさんに教えられた事はこの呪いを受ければアビスの呪いに受けることはなくなるってだけ教えられてまして...その他のことは何も知らないんですよ。」
とそう自分の手を見ながら言う。ふむ...考えられる可能性としては、
「その時の記憶はありませんがある程度の推測は出来ます。そして最有力の結論から言うのであればその呪いがとても強力な物なのでしょう。」
と簡潔に一番あり得そうな可能性を伝える。その私の言葉にティレルさんは、
「呪いが強力だから他の呪いを受け付けないって事ですか?私にはあんまりイメージがわかないですけど...」
とそう疑問を口にする。う〜む...どう説明したらわかりやすいですかね...と少し思考した後、
「...例えば私の中にどんな成分でも分解してしまうとても強力なウイルスがあるとしましょう。当然ながらそのウイルスによって私の体は破壊されますがそれと同時に他の害のあるウイルス達も分解するんですよ。そして最後に最初からあった強力なウイルスを克服、または対策を立てる事が出来たのなら自身の体を破壊する事なく害のあるウイルスや細菌を分解するというメリットだけを享受する事ができる...と言えば少しはわかりやすいでしょうか?」
と例え話を語るがわかりにくかった気がして不安になり最後にそうティレルさんに聞く。その質問にティレルさんは、
「要するに...毒を持って毒を制すってことですか?」
と私の説明を一言でまとめる。そのまとめ方に私は、
「...そうですね。最初からその言葉を使ったほうがよっぽど簡単に説明できたでしょう。」
と思わず感心してしまいそうティレルさんに言う。その言葉にティレルさんは、
「あ!いえ、シロウさんの説明がわかりにくかったなんてことはないですからね!?シロウさんはきっと私にもわかりやすく教えるためにいろいろ言葉を選んで教えてくれたのはわかりますし....」
と私が傷ついたと思ったのか焦った様子を見せながらそう言い始める。...まぁ確かに上手くまとめまれて多少は複雑な気持ちになりましたけど別に気にすることでもないからそこまで気に負う必要はないのですが...と私は考えながら、
「いえ、気にしなくていいですよ。それと、ティレルさんは優しいですから私に気を遣っているのでしょうけど私に気を遣う必要などありません。だって...私たちは恋人なのでしょう?」
と言いながら一度膝枕から離れてティレルさんの横に座る。するとティレルさんは、
「....そう、ですけど。」
と少し間を開けた後そう返す。その様子に少し疑問に思った私はティレルさんの方を見ると顔を真っ赤にしているティレルさんがいた。その様子を見た私は、
「膝枕は良くてその言葉には照れるんですね。」
と微笑みながら言う。相変わらず私には乙女心と言うものはわかりませんが、ティレルさんが可愛いのでよしとしましょう。とそう私が考えていると、
「だって不意打ちでしたし...不意打ちは卑怯です。」
と少し頬を膨らませながらそう言う。その様子に私は、
「ふふ、そうですか。次からは気をつけますね。」
と少し微笑みながらそう返した後、
「それで貴方の受けた呪いの話ですがそれ以外の可能性だとそもそもその呪い自体に他の呪いを防ぐ効力があったと言うくらいでしょうね。」
と真面目にそう言う。その私に言葉にティレルさんは、
「もやはそれって呪いなんですかね?」
と少し納得出来ないような表情でそう聞いてくる。ふむ....まぁ確かに言われてみればもはや呪いとは言えませんね。とは言え...
「一理ありますけど、無理やり永遠の命を与えるのはほとんどの方にとっては呪いと言っていいでしょう。実際貴方も私が迎えに行くまではずっと1人であの洞窟にいたのでしょう?」
とそう私の意見を言う。その言葉にティレルさんは、
「...確かにそれなら呪いって言えそうですね。」
と今までの事を思い出したのか少し表情を暗くした後そう返す。...しまった。と即座にそう判断した私は、
「...それでも納得出来ないと言うのであれば祝福とでも言い換えましょうか。貴方にとって苦痛が多いか喜びが多いかで呼び方を決めるといい。」
と何を言ったものかと少し悩んだ後そう言う。その言葉にティレルさんは、
「...それなら、次からは祝福って呼ぶことにします。」
と私を見ながらそう言うのであった....