天草四郎になった私のテイワット旅行記 作:通りすがりの希望厨
—それから1時間後
「...やっちゃっいましたね。」
と私は1人でそう呟く。あれから私はティレルさんとなんともぎこちない会話を続けたあと、一度ティレルさんが水分を取ってくると言ってテントに入って行った。そんな状況故に、
「なんであんな事をしてしまったのでしょうか...」
と途方に暮れる。ほんと、あの時の私は少しおかしかった。いつもならあんなふうには攻めないはずなのにあの時は何故か無性に攻めたくなって仕方がなかった...私も結局男だったと言う事でしょうか?と自問自答をしていると、
「戻りました〜...って、シロウさんどうしたんですか?なんか今にも死にそうな表情でしたよ?」
と戻って来たティレルさんがそう言い心配そうに私に駆け寄ってくる。その言葉を聞いた私は、
「おや、そんな表情をしていたのですか。これは失礼しました。」
と言ったあといつもの笑顔を表情に貼り付ける。....私、そんな顔してたのか。こんな事でそこまで精神的に追い詰められているとは...これから先精神が壊れないか心配になってきましたね...とそう少し不安を募らせていると、
「あ、そう言えば前にシロウさん以前シトラリさんに『地脈に関係する何かを感じる』と言われてましたよね?あれから何かわかりました?」
とそうティレルさんが聞いてくる。その質問に私は、
「詳しいことはなにも思い出せませんが...一つ推測ならできました。」
とそう答える。その私の答えにティレルさんは、
「その推測って一体...?」
と気になったらしくそう聞いてくる。確定していない情報を言うのはあまり乗り気なれませんが...まぁ聞いているのは1人だけですし別に構いませんか。とそう思考したあと、
「以前私は現界するために私のマスターがどこかにいてまだこのテイワットにいるものと思っていましたが...そうではないと思ったんです。その理由は単純に『それの出来る候補がほとんどいないしその数少ない候補も私のマスターではない可能性の方が高い人ばかり』だと言うことです。私のマスターとなるならテイワット側で言うなら天理と7神、大穴で仙人達などの上位存在達です。しかし天理は現在活動をしていない、7神はまだ2人しか会っていませんがそのどちらも自分たちに復讐しに来たと思っていたので他の7神もその可能性が高い。となると7神も考えられない。そして仙人達などの上位存在達ですが...まぁ7神がその調子ではないでしょう。ならテイワット側ではなくカーンルイア側であるならばとも考えましたが...カーンルイアで考えられるのはカーンルイアの王族の中の誰かか五大罪人の誰かあるいはダインスレイヴ辺りでしょう。しかし王族達はカーンルイアが滅びると共に全滅したでしょうし、五大罪人は今現在テイワットで活動していない或いは活動できないやつらばかり、そしてダインスレイヴですが...確実にないとは言いませんけど、もし仮に彼がマスターなら今頃とっくに私と合流しているはずですからね。」
とそうマスター候補達がマスターだとは考えられない理由を言う。そこまで聞いたティレルさんは、
「候補はみんなすごい人たちばかりでしたけど、そんな理由があるなら確かにマスターとは少し考えにくいですね。でもそうなると一体どうやって?」
とそう結論について聞いてくる。ええ、私もそれをずっと考えていました...そして一つの推論が思い浮かんだんですよ。とそう内心思いながら、
「...私が考えるにおそらく今の私は地脈のエネルギーを現界に必要な魔力として使っているのではないかと考えています。」
とそうその推論の内容を言う。その推論にティレルさんは、
「地脈エネルギーを?そんなことできるとは思いないんですけど...」
とそう意外そうに言う。その言葉に私は、
「ええ、私も最初はそう考えていましたが案外出来るんじゃないかと思ったんですよ。その理由は単純に私が今現界しているには大聖杯が絶対に必要不可欠です。なぜならテイワットには大聖杯の代わりとなるものはない。そして私の聞いた情報によると前回の聖杯戦争には勝者がいなかった。なれば今現在も大聖杯は絶対に存在している。そして万能の願望機が今もまだどこかにあるとするならば...地脈エネルギーを魔力と変換するのもそう難しい話ではないでしょう?」
とそう答える。しかしこの推論が本当なら過去の天草は大聖杯を隠し持っていた可能性が...とそう少し天草に疑惑を向けようとした瞬間に、
「つまり今シロウさんが現界出来ている理由は大聖杯があるから...それじゃあもう一回聖杯戦争が起きる可能性も...?」
とそう少し不安そうにしながら私に聞いてくる。...そうですね。その可能性までは考えていませんでした。とそう自分らしくもなく可能性を除外していたことを意外に思いながらも、
「...仮に次にもう一度聖杯戦争があるとしても、その時は私が聖杯戦争に参加します。おそらく聖杯は私を現界させ続けている理由でしょうから。」
とそうティレルさんに言うのであった....