天草四郎になった私のテイワット旅行記 作:通りすがりの希望厨
「........えぇ?」
と私は少し顔を顰めながらそう言う。え〜...この人連れて行くの...?まじで...?と絶対に苦労することが目に見えるためそう思っていると、
「だって1人でいるよりはルーラーと一緒にいる方が面白そうなんだもん。それにルーラーはどうせ人助けに精を出すだろうしそれならそっちの手伝いのほうがいいかなって。」
とそうライダーは言う。...いや、確かにサーヴァントの方が1人戦力が増えると言うのは大きなこれからの戦いにおいて有利に働くでしょう。しかもライダーは先ほどヒポグリフに乗っていたのを考えると宝具も使えるのは間違いない。このライダー...アストルフォの宝具は色々応用出来るし聖杯戦争のサーヴァントとしてはともかく今の私たちの状況であればとても心強いと言える...んですけどね...と私が少し悩んでいると、
「あの...シロウさん?」
とティレルさんの声が聞こえてくる。その声を聞いた私は声のした方に目線を向けるとそこにはティレルさんがテントからひょこっと顔を覗かせていた。そして、
「少し話しの内容が聞こえてきたんですけど...ライダーさんも一緒に旅をするんですか?」
とそうティレルさんは私に聞いてくる。その質問に私が答える前にライダーが、
「僕はそのつもりなんだけどルーラーは悩んでるんだよね。まぁカーンルイアにいた頃からルーラーはあんまり僕が好きじゃなかったみたいだから仕方ないのかもしれないけど。」
とそう言う。そのライダーの言葉にティレルさんは、
「そう...ですか...」
としゅんと表情を暗くする。...ああ、もう!そんな顔しないでくださいよ!と私は内心思いながらも、
「...わかりました。ライダー、共に旅に行きましょう。」
と私の方から折れてライダーの提案を受ける。その言葉を聞いたティレルさんはぱあっと顔を明るくさせる。その表情を見た私はほっとした後、しかしライダーを連れて行く事が確定した事実にため息をつく。そしてライダーは、
「やった〜!ルーラーと...確かティレルだったよね?これからよろしくね!」
とそう私たちに言うのであった....
—それから数分後
「ライダー、少し話があります。」
と気持ちの整理を終えた後私はライダーにそう言う。ちなみにライダーは私が気持ちの整理をしている間はティレルさんと雑談をしていた。...そう言えばティレルさんは以前ライダーの事を彼女と呼んでいましたね。...まぁ知らないほうがいいこともありますか。と私はライダーの秘密についてティレルさんからは隠す事を決めていると、
「うん?ルーラーどうかした?」
とライダーはティレルさんとの雑談を一度止めた後そう私に聞いてくる。その質問に私は、
「一緒に旅をするにあたって一つ決めておく事があります。それは私たち2人の呼び方です。」
とそうさっそく本題に入る。その私の言葉にライダーは、
「呼び方?ルーラーって呼んじゃダメなの?」
と何故呼び方について話すのかを理解していないらしくそう聞いてくる。...この人本当に素性隠せてたのでしょうか?と少し不安になりながらも、
「クラス名で呼び合うと私たちがサーヴァントだと言う事がバレやすくなるでしょう。今後は私のことはシロウ、或いはコトミネと呼んでください。そして貴方の呼び名ですが...」
とライダーにどの様な偽名を与えようか悩んでいると、
「アストルフォでいいんじゃない?」
とライダーは言う。その言葉を聞いた私は小さくため息をつきながら、
「...貴方、サーヴァントでしょう?なんで真名で呼び合うのに抵抗感がないんですか。」
と思わずそうツッコんでしまう。いやまぁ確かに今は聖杯戦争ではないし真名がバレたとして敵に弱点を知られる、なんてことはないでしょうがそれでも真名を明かす理由にはならないでしょうに...とそう私が呆れていると、
「だって本当の名前で呼ばれたほうがしっくりくるしより仲良くなれる感じがするじゃん!」
とライダー...アストルフォは言う。その言葉に私は、
「...仕方ない、これ以上私が何が行っても貴方は意見を曲げないでしょうし今後貴方のことは真名で呼びます。ではアストルフォ、そろそろ昼食にしますからティレルさんを呼んできてください。」
とそう偽名をつけるのを諦めた後とそうアストルフォに言う。その私の言葉にアストルフォは、
「りょーかーい!」
と言いながらティレルさんの方へ向かう。それを見送った私は、
「まさか旅にもう1人同行人が出来るとは...賑やかになりそうなのはよいのですけどアストルフォが何か問題を起こさないかが不安ですね...」
とこれからの3人旅に少しの不安を抱えるのであった...