天草四郎になった私のテイワット旅行記 作:通りすがりの希望厨
「...へ?」
と私の呟きを聞いたティレルさんはそう気の抜けた声を出す。見ると顔色もなんだか赤くなっている様だ。それを確認した私は少し心当たりをがあるか思い出した後、
「...あ、もしかして声に出てました?」
と一つ思い当たる節を見つけそう聞く。その質問にティレルさんは、
「出てましたよ!て言うか意識的じゃなかったんですか!?」
と顔色を赤くしながら言う。そんなティレルさんの様子に私は、
「すみません、口が滑りました。気にしないでください。」
とそういつもの笑顔で言っておく。ふむ...無意識に声が出てしまうのは少し困りましたね。変な事を口走らなければいいのですが...とそう私が考えていると、
「全然気にしますよ!?」
とティレルさんが抗議したそうな様子を見せていると、
「ね〜なんか大声出してるけどどうかした〜?」
とアストルフォの声が聞こえてくる。その声に私は、
「いえ〜。大丈夫ですから気にしないでください〜!」
とアストルフォに聞こえる様に言っておく。その声を聞いたアストルフォは、
「ならいいんだけど〜。」
と言った後再び料理に戻った様だ。しかしティレルさんは一体どうしたのでしょう。私が容姿を褒めるのはそう珍しいことでもないはずですが...とそう考えていると、
「...会話の流れで言われるのと不意打ちで言われるとでは違うんです。」
と私の考えを見透かした様にそう言う。おや、思考が読まれました。以前は詳しくは聞きませんでしたがやはり祝福の効果は聞いておくべきでしようか...しかしそもそも彼女が自覚しているのかもわかりませんし...とそう私は考えた後、
「私が何を考えているかを当てるとは凄いですね。...もしや貴方には不死性以外にも何か祝福を持っているやもしれませんね。」
と少し悩んだ後にそう言う。その私の言葉にティレルさんは、
「私はただなんとなくシロウさんがこう考えてるのかを感じてるだけですよ。でも不死性以外の効果ですか?う〜ん思い当たる節はあんまりないですけど...あ、前よりご飯が美味しく感じる様になりました!」
とそう少し悩んだ後そう思い出した様に言う。そのティレルさんの答えに私は、ちゃんと子供っぽいところもあるんですね...とそう少し安心して微笑を浮かべていると、
「...なんだか子供っぽいって思われた気がします。」
とティレルさんの方は不満な様でそう言う。おや、また思考を当てられました。そしてティレルさんの言葉を信用するのなら味覚も強化されているとなると...もしや。とそこまで考えた私は、
「ティレルさん、少し失礼しますね。」
と試したくなってしまいまずは手に触れる。その急な私の行動にティレルさんは、
「シ、シロウさん...?」
と困惑の声を漏らすが私は気にせずまず手をさすってみる。するとティレルさんは少し体をびくっと震わせる。それを確認した私は今度は顔の頬の辺りを撫でるとティレルさん顔を赤くしながらもその私撫でている辺りを少しこそばゆそうにしている。それを確認した私は一度ティレルさんから手を離し今度は、
「ティレルさん、少し痛いですよ。」
と言った後ティレルさんの人差し指を少し力を込めて摘んでみる。すると、
「いっ!?」
と思いっきり声を漏らしながら手を引っ込める。そして、
「シロウさん、さっきからなんですか!?急に私を撫でたと思ったら今度は指摘んでくるなんて!もしかしてあれですか!?シロウさんはドSってやつなんですか!?」
とそうティレルさんは混乱しながらそう私に聞いてくる。おっと、しまった。先に私の意図を伝えておくべきでしたね。と私はそう反省しながらも、
「ああ、すみません。ただ貴方が受けた祝福について少しわかったかもしれません。」
とそう謝りながら言う。その私の言葉にティレルさんは、
「...あんなDVまがいなことでですか?」
と私の言葉が信用できない様だ。その言葉に私は、
「おや、ティレルさん。私は貴方の事を揶揄いはしますけど傷つけたりはしませんよ?」
とそう少し心外に思いそう言う。私は女性を痛めつけるような性癖は持ち合わせていませんし...とそう私が思っていると、
「...揶揄いもしないでください。」
と私の言葉にそうお願いしてくる。そのお願いに私は、
「それよりティレルさん、この文字が見えますか?」
とそう無視した後ある紙を取り出してティレルさんに見せる。その紙を見たティレルさんは目を細めもせずに、
「黎明ですけど...それがどうかしました?」
とそう答えた後聞いてくる。よし、これではっきりしましたね。
「これで分かりました。ティレルさん、貴方はおそらく五感と第六感が強化される様な祝福を受けているのでしょう。」
とそう私は結論付ける。その私の結論にティレルさんは、
「五感と第六感の強化...その真偽を確かめるための行動だったんですか?」
とティレルさんはそこで私の行動の意図に気づきそう聞く。おや、元は普通の村娘だと言うのに物分かりがいいですね。とそう私は考えながら、
「ええ。それでわかったことはティレルさんは私が撫でただけでも少しむず痒く感じてしまい、痛みもよく感じてしまう様です。そして最後の紙を見せた理由は視覚のテストでしたが貴方は目を細めずに私が限界まで小さく書いてあった文字を当てましたね。この結果から考えて私はそう結論付けたのです。勿論、詳しく研究したわけでもないので確定とは言えませんが。」
とそうティレルさんの言葉に肯定する。その肯定にティレルさんは、
「なるほど...でもなんで過去のシロウさんは私にそんな祝福をしてくれたんでしょう?」
とそう疑問に思ったらしくそう私に聞く。その質問に私は少し目を伏せた後に、
「...おそらく、罪悪感からくるものでしょうね。」
とそう自分の考えを答えるのであった...