天草四郎になった私のテイワット旅行記 作:通りすがりの希望厨
—朝8時
「え〜と....よし、これだけあれば一週間くらい離れてても生活できますね。」
「ええ、十分かと。」
と私とティレルさんははそのような会話をする。私は博士とあの会話をした後一度テントまで戻り荷物を分けていた。食料は4分の3をティレルさんたちに渡し、モラに関しては9割はそちらに渡した。生活用品は私は最低限の物を確保したのだが、
「でもシロウさんが持っていくのはそんな少なくていいんですか?」
とティレルさんはそのような質問をしてくる。まあ確かに一週間離れるにしては少ないのは否めませんが、
「そもそもとして私たちサーヴァントに休息や食事は必要ないのですよ。娯楽として楽しむことは出来ますがそれらは必須でもありませんからね。」
とそう答えておく。その答えにティレルさんは、
「でもモラもこんな割合で私たちに渡すって....シロウさんが困りませんか?」
とそう心配そうに聞いてくる。流石に何処に行くかと言うのは伝えるべきではないですね。となれば言葉を濁して....
「いえ、それについても大丈夫ですよ。それらについてもあてはありますから。」
とそう私は答えた後、自分用に分けた物が入っているバックを取る。すると、
「ティレル〜シロ〜!テントもうしまえるけどしまえちゃっていいの〜?」
とそのようなアストルフォの声が聞こえてくる。おや、タイミングバッチリですね。とそう私は思った後、
「ではティレルさん。これ以上ここにいるとアストルフォの迷惑になりますから外に出ましょう。荷物は持ちましたか?」
とそうティレルさんに言う。その言葉にティレルさんは、
「そんな心配しなくともそのくらいは言われなくてもわかってますよ。」
と子供扱いされていると思ったのか少し不服そうにしているがその様子に私は、ティレルさんはかわいいですね...などと能天気に思いながら私たちはテントから出る。すると、
「あ、荷物の整理終わったんだ。」
とそう言いながらテントをしまうアストルフォがいた。そしてその言葉に私は、
「ええ。それとテントをしまうのはそっちのバックにしてくださいね。」
とそう指示を出しながら私もテントをしまうのを手伝う。そして私たちがテントをしまった後、
「では今日から一週間間近くは別行動になります。」
とそう別れの言葉を切り出す。その私の様子にアストルフォが、
「でもさっきナドクライの方に行くって言ってたけど何でナドクライの方に行くの?だって君たちナタの方から戻って来たんでしょ?」
とそう疑問を投げてくる。まぁ確かに不自然ですよね...私もこんなグダグダな旅路にはしたくなかったのですが、
「いえ、ティレルさんと二人だけだとあそこに行くのは少しリスクが大きかったのですよ。あそこは無法地帯ですからね。かわいいティレルさんと一緒にいくのは少し不安が大きく、しかしかと言ってティレルさんを一人にするのはもっとリスクがある。ですがアストルフォが居てくれるなら安心してナドクライに調査に行けるのですよ。」
とそうもっともらしい言い訳をしておく。すると途中のかわいいティレルさんと言う言葉にティレルさんは、
「...恥ずかしいですから平気な顔でそんな事言うのやめてください。」
と少し顔を赤くしながら言う。おや、かわいい恋人をかわいいと言って何が悪いのでしょうか?とそう言葉を言おうとすると、
「二人ともお熱いね〜。」
とそう少しニヤニヤしながらアストルフォは言う。...そうだ、一応言っておかなければ。とそう考えた私はアストルフォの耳元まで顔を近づけた後、
「だってかわいいでしょう?”私の”ティレルさんは。」
とそう強調して言う。その言葉にアストルフォは、
「もう、そこまで牽制しなくてもわかってるよ?僕ってそんな信用ないかなぁ?」
と少し不服そうにしている。その私たちの様子にティレルさんは首を傾げているだけであったが、
「ま、その辺は安心してよ。シロウが帰ってくるまでティレルは僕が責任を持って守るからさ。」
と言った後、
「来て!」
とそう声高らかに叫ぶ。すると空から以前アストルフォが降りてきた時に見た生物...ヒッポグリフがアストルフォの目の前に降りてくる。そしてヒッポグリフに跨った後アストルフォは、
「じゃあティレルも乗って。あ、でもちゃんと僕にしがみついててね?振り飛ばされないか少し心配だから。」
とそう言いながらティレルさんに手を伸ばす。...ヒッポグリフ。ライター・アストルフォの宝具ですがこうも簡単に呼べるとはね。彼も今現在どうやって現界しているのかわからないと言う事を本当とするならば私とアストルフォは何か大きな魔力タンク的な物とパスが繋がっているのかもしれませんね。などと私が推察していると、
「シロウさん....体調には気をつけてくださいね。それと無茶はしないでください。あ、それと他の女の人とはあんまり喋らないでください。それとそれと....」
と色々心配(?)の言葉をかけられるが、
「心配せずともまた変わらず会えますよ。そう心配しなくても大丈夫ですから。」
とそう言葉を返す。その私たちの会話を聞いた後アストルフォは、
「別れの挨拶は済んだ?それなら行くよ?」
とそう確認を取る。その確認に私は、
「構いませんよ。では二人とも、気をつけてくださいね。」
とそう答える。その答えを聞いたアストルフォはヒッポグリフを操作して空高く飛んでいく。その影を私はじっと見えなくなるまで見つめるのであった....