天草四郎になった私のテイワット旅行記   作:通りすがりの希望厨

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最近の私のトレンド『お子様ランチ』


結局会ってしまう

二人が殴りかかってくるのを確信した私は一旦地面を蹴ってある程度のスペースが取れるところに下がる。そして、

 

 「荒事は苦手なんですが...仕方ないか。」

 

とそう呟く。いくらこの人たちがこちらに危害を加えようとしているとは言え、さすがに再起不能にする必要はないですよね。とどこまで懲らしめるか決めていると、

 

 「クソガキが!」

 

 「一丁前に避けてんじゃねえ!」

 

とより怒りをあらわにしながら私に殴りかかってくる。ここならラウマさんの出している露店に間違っても被害はいきませんね....とそう私は考えた後、その二つの拳を受け止める。そして片方の腹に軽く拳を入れる。その拳を受けたその人は、

 

 「ごふぁ!?」

 

と驚きと痛みの声を出しながら広場の方に体が転がっていく。それを見たもう片方は、

 

 「なっ!?」

 

と驚きの声をあげるがその声を聞いた私はもう片方の腕を折れない程度に曲げる。それを受けたその人は、

 

 「いっっっ!お前...!」

 

と激痛を感じながらも蹴りで反撃しようとする。おや、結構な痛みが走っているはずですがまだ攻撃する意思があるとは。意外とガッツはあるようですね。と少し感心しながらも蹴りをくらう前に背負い投げの要領で地面に叩きつける。それを受けたその人は、

 

 「ごっはぁ!?」

 

と言った後白目を剥き気絶する。それを私が確認していると後ろから小さく音がするのが聞こえた。そして、

 

 「この...化け物が!」

 

と先ほど転がしたほうが刃物を持って私に切り掛かってくる。私はその男に背を向けている状態で、すぐには対応出来そうにない体制だ。その光景にその場にいた一般人の方が、

 

 「きゃー!」

 

と叫び声が何個か聞こえてくる。しかしそんな状況下で私は、この方と言い、先ほど投げ飛ばした方と言い...小物とは評しましたがガッツはある様ですね。そこは評価しなおす必要がありそうです。とそう呑気に考えながら後ろから切り掛かってくる刃物を服の手首あたりに常備してあった小さい武器を収容する様なスペースから黒鍵の柄を取り出して魔力で刀身を練り上げた後その刃物を防ぐ。その私の行動にその切り掛かってきた人は、

 

 「なっ!?」

 

と驚愕の声を出すがその驚いた隙に私はその刃物を持つ手の手首を叩き刃物を手放ささせる。そしてそのまま足払いでその人を空中に浮かした後、倒れている人の方へぽいっと投げる。その一連の攻撃を受けたその人は、

 

 「ごっ...!」

 

ともはや私に視線を向けるのも出来ないほど痛みに体を支配されている様だ。それを確認した私は意識のある方へ軽く治療魔術をかける。その魔術を受けたその人は、

 

 「な、なんなんだお前は!?」

 

と恐怖を孕んだ目線でそう私に聞いてくる。ちょうどいい、霜月の子の為にもこう言っておきますか。とそう考えた私はその者の耳元まで顔を近づけた後、

 

 「そう言えばまだ名乗っていませんでしたね。私はシロウコトミネ。噂くらいは聞いているでしょうか?まぁどちらでも良いのですが、これ以降霜月の子に何か取引以外の嫌がらせを行う場合...私は誰か一人の執行官を潰します。それを貴方の上司に伝えてくださいね?」

 

とそう小声で言う。その言葉を聞いたその者は、

 

 「はいぃぃぃぃ!」

 

と怯えた声を上げながら相方を抱えて逃げていく。あれだけ怯えているのならちゃんと言ってくれるでしょう。これで霜月の子も少しは安心できる様になると良いのですが。さて、これからどうしますかね...と、おや?何やらこの広場にいるみなさんの目線が私に集まっていますね。少し乱暴をしすぎたでしょうか...とそう不安に思っていると、

 

 「おぬし、大丈夫か?怪我はないだろうか?」

 

とラウマさんが私に何か外傷がないかチェックしてくる。その行動に私は、

 

 「大丈夫、特に外傷はないですよ。しかし申し訳ない。少し乱暴をしすぎた様ですね。」

 

とそうお礼を言いながら私は謝る。その謝罪にラウマさんは、

 

 「そなたが謝る必要などない。むしろ私の方から謝らせて欲しい。すまない、そなたまで巻き込んでしまって...ファデュイがそなたに危害を加える様なことにならなければよいのだが...」

 

と本当に申し訳なさそうにしながらそう謝罪してくる。ラウマさんは何も悪くないと言うのに...彼女からしたら無関係な私まで巻き込んでしまったのを本当に悔いているのでしょうが私から首を突っ込んだのでそんなに気にしなくてもいいんですけどね...とそう私の方も少し申し訳ない気持ちになっていると、

 

 「あれれ?もう騒ぎは終わったのか?」

 

とその様な声が聞こえてくる。おや、この声は...とそう私は思いながらもその声の方を向くとそこには金髪の腕がロボットアームなのが特徴的な少女がいた。その少女に私が何かを言う前に、

 

 「ヤフォダさん。すまない、おぬし達にも騒ぎが届いていたのか。」

 

とそう言いながらラウマさんがその少女へ話しかける。その言葉にヤフォダさんは、

 

 「姐さんが、『なんだが外が騒がしいねぇ。ヤフォダ、確認してきてくれるかい?』ってお願いしてきてな。それであたいは騒がしい方に来たんだが...もう騒ぎは終わっちゃったみたいだな。」

 

とそう返している。なるほど、ヤフォダさんがいたのはネフェルさんの指示か...それなら納得できますがネフェルさんとはあまり遭遇したくないですね。お互いの腹の探り合いになってしまいそうだ。とそう私が思っていると、

 

 「そこにいるシロウが場を収めてくれたのだ。しかし神の目がないと言うのにそなたは強いのだな。」

 

とそうラウマさんが言ってくる。その言葉に私は、

 

 「ああ、それは...」

 

と適当な言い訳をしようとすると、

 

 「それはあたしも知りたいねぇ。ナタの民のアビスの呪いを解いた英雄、シロウコトミネの力の源はなんなのかってね。」

 

と後ろからその様な声が聞こえてきて私は思わず固まるのであった...

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