天草四郎になった私のテイワット旅行記   作:通りすがりの希望厨

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最近の私の口癖「素晴らしい」「おやおや」


腹を探られている感覚

 「姐さん!」

 

とその人物を見たヤフォダさんはその人物に駆け寄って行く。...会いたくないって思ったばかりだと言うのに...と私が少し忌々し気に思っていると、

 

 「ヤフォダ、すまないね。あんたに任せておいてなんだけどさっき情報が入ってきたんだ。今騒ぎの中心にいるのはシロウコトミネだって情報がね。」

 

とそうネフェルさんはヤフォダさんに返している。その会話を聞いたラウマさんが、

 

 「ネフェル、そなたがわざわざ足を運んだと言うことはシロウに何か特別な情報があると言うことだろうか?先ほどもナタの英雄などと言っていたが...」

 

とそう質問している。あんまり聞かないで欲しいんですけど...と私の内心はいざ知らずネフェルさんは、

 

 「あんたに答える義理はないんだけど...まぁその通りだよ。」

 

とそう答えている。これ以上好き勝手喋られたらたまったものじゃないですね。とそう考えた私は意を決して、

 

 「初めまして、私はシロウコトミネ...まぁ貴方には自己紹介はいりそうにないですね。秘聞の館のネフェルさん。」

 

とそう話しかける。その言葉にネフェさんはじっと私から視線を外さないまま、

 

 「あんたにも名が知られているのは光栄だね、ナタの英雄、シロウコトミネ。」

 

とそう返してくる。やはりネフェルさんを騙すのは一筋縄ではいかなそうだ...心理戦は前世だとそうやる機会はありませんでしたから少し不安ですがやるしかないでしょう。とそう考えながらも私は、

 

 「ナタの英雄とはこれまた大きな二つ名ですね。私はそこまで偉大な人物ではないですよ。」

 

とまずは謙遜から入る。その私の言葉にネフェルさんは、

 

 「謙遜することなんてないじゃないか。あんたは紛れもなくそう言われるだけの偉業を成し遂げたんだから。」

 

とそう言葉を返してくる。しかしその称賛の言葉とは裏腹に彼女から発される気配は警戒の色が強いのが分かる。....本当に面倒な方だ。とそう少し面倒に思いながらも、

 

 「そうでしょうか。私はただ自分のできる事をしただけなのですが。」

 

とそう腹の探り合いを続けようとすると、

 

 「なぁ姐さん。姐さんはあいつについて何を知ってるんだ?」

 

とヤフォダさんがそうネフェルさんに質問する。そうだ、今は私とネフェルさんだけで会話できる場所ではなかった...あちらが会話の主導権を握るのは避けられそうにありませんね。と私は少々まずいと思っていると、

 

 「...まぁナドクライにもこの話はもう少しすれば届くだろうし言ってもいいかね。あのシロウと言う神父はナタの民の体を侵していたアビスの呪いを解いた人物って話が私の耳に届いてきたんだ。そしてそのシロウと言う神父がこの騒ぎの中心にいるって話を聞いたからわざわざあたしも足を運んだってわけさ。」

 

とそうネフェルさんが私のしたことについて軽く説明している。するとその説明を横で聞いていたラウマさんが、

 

 「アビスの呪いを?そんな芸当は神の力を使っても不可能のはずだ。それをできたと言うことは...シロウは一体何者なのだ?」

 

とそう疑問の言葉を口にする。まっずい流れですねぇ...どうしましょ。と私は少し悩んだ後、

 

 「教えること自体は可能です。しかし貴方方が聞いた後安全でいられる保証はありませんが...」

 

と以前の様に知ったらまずい事実の様に言う。もちろん完全に的外れと言うわけではない。仮に私をサーヴァントだと知ったとしたらその情報自体に問題があると言うわけではないが、何かしらに巻き込まれる可能性が少なからず高まってしまう。知っていると言うことはリスクにもなり得るのは色々な物語などで学習済みだ。と私がそう考えていると、

 

 「あ、姐さん...あんまり深掘りしない方がいいんじゃ...」

 

とヤフォダさんはそう私の言葉に少し恐怖を感じたらしくそうネフェルさんに言う。そのヤフォダさんの言葉にネフェルさんは、

 

 「...確かに、あんたのことを深掘りすると私もただじゃ済まないのかもしれないね。」

 

とそうヤフォダさんの言葉に同意する。...これで会話の主導権はこちらが握れます。とそう判断した私は、

 

 「そのような事よりラウマさん。先ほどの食事はどこにおいてあるのでしょう。まだ取ってあるのなら先ほど食べれませんでしたし食べてみたいのですが。」

 

とそう話題を変える様に言う。その言葉を聞いたラウマさんは、

 

 「あ、ああもちろん取ってあるが....」

 

と急な話題の変え方に違和感を持っている様だ。少し強引すぎたでしょうか...と私が思っていると、

 

 「持ってきてやっていいんじゃないかい?あんたはシロウに恩が出来たんだしそのくらいは聞いてやってもいいだろう?」

 

とそうネフェルさんが言う。おや、まさかネフェルさんが話題転換に乗ってくるとは...彼女も彼女なりに何か私について察しているのやもしれませんね。と私がそう思考していると、

 

 「...それもそうだな。ではシロウ、少し待っていてくれ。」

 

とそうラウマさんは言い、露店の方へ歩いて行く。するとネフェルさんが、

 

 「ヤフォダ、あんたは先に帰っておいてくれないかい?私がいない間に客人が来たりしたら困るからね。」

 

とそうヤフォダさんに指示を出す。その指示にヤフォダさんは、

 

 「分かったよ姐さん。え〜と、シロウだったけ?あんたも元気でな〜。」

 

とそう受けながら私にも別れを告げてこの場から離れ、そして私とネフェルさんは二人の状況になった。...何故彼女は戻らなかった?とそこに違和感を持っていると、

 

 「...あんた、ナドクライに何をしに来たんだい?」

 

とネフェルさんはそう私に質問するのであった....

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