天草四郎になった私のテイワット旅行記 作:通りすがりの希望厨
「....情報を知りすぎているのも考えものですね。」
と私は目を少し細めながらそう言う。やはり面倒な相手です。何を話すのかは知りませんがここは一度二人だけの空間に行って記憶の処理を行うべきでしょうか。とその選択肢を私は入れながらネフェルさんを見つめているとネフェルさんは腕を組んだ後私の方へこつこつと足音を鳴らしながら近づきながら、
「話によればあんたはスメールへ行ったと言う話だった。だけど今あんたはここナドクライに間違いなくいる。一体この話の矛盾は何故起きているんだろうね?」
と私の真横まで歩いてきたネフェルさんは言う。その言葉に私は、
「ただ急遽予定を変更せざるおえなかったという話です。そうおかしな話ではないでしょう?」
とそうネフェルさんに目線だけ向けながら言う。正直言ってネフェルさんと会話する中でボロを出さない自信はまったくありませんがやるしかないでしょう。まったく何も話さないと言うのはそれはそれで不自然ですからね。とそう私が考えていると、
「あたしから見ればあんたはライブ感で生きる人間には見えないけどね。あんたみたいな人間は自分のやるべきことに真っ直ぐ突っ走って行く様なタイプだ。まぁあたしはまだ会って数分しか経ってないからあんたは別のタイプなのかもしれないけどね。」
とそうネフェルさんが私に目線を向けながら言う。口ではそう言いながらも内心では確信しているでしょうに...とそう私は思いながらも、
「結局ネフェルさんは私に何を言いたいのですか?もう少しでラウマさんも戻ってきますし早めに言っておいた方がお互いのためだと思いますが。」
とそう結論を急がせる。その私の言葉にネフェルさんは小さくため息をつきながら、
「そいつもそうだね。じゃあ単刀直入に聞くよ。あんた、ナドクライに何をしにきたんだい?」
とそう私に質問してくる。....さて、このまま答えぬままラウマさんを待っても良いのですがそれだけネフェルさんに不信感を与えたままだ...かと言って私の目的をそのまま答えるのも論外、この人に私の重要な情報を渡しては何処の誰かもわからない人にまで私の目的が知られてしまう。かと言って嘘をつこうにもネフェルさんの情報網を持ってすればその嘘と事実の矛盾点をつかれる可能性が高い...ならここで言うべきことは....とそこまで考えた私は、
「...私の目的は今も昔も変わらない。全人類の救済ですよ。」
とそう答える。その私の答えにネフェルさんは目を細め、じっと私を観察してくる。その目線からは「一体こいつは何を言っているんだ。」と言う困惑を孕んでいた。その目線を受けた私は少し笑いをこぼしながら、
「そう深く考える必要はありませんよ。そのままの意味ですから。」
とそう言っておく。その私の様子にネフェルさんは、
「あんた、そんな夢物語を本気で....」
と先ほどの言葉で私が嘘をついていない事を確信したらしいネフェルさんはそう言葉を私に言おうとするが、
「すまぬ、先ほどのお礼を兼ねて色々準備しておったら少し時間がかかってしまった。...と、二人は何か会話をしていたのか?」
と露店から戻ってきたラウマさんがそう言いながら現れる。ふふ、いいタイミングで来てくれましたね。とそう私は考えながらも笑顔を作りながら、
「いえ、ただネフェルさんが私について少し興味があるらしく色々聞いてきただけですよ。それでネフェルさん。聞きたい事はまだあるでしょうか?」
とそう答えながらネフェルさんに話をふる。その私の行動にネフェルさんはこれ以上私から情報を取るのは無理だと判断したらしく少し残念そうにしながらも、
「ま、初回の収穫としては充分としようかね。それじゃあ私はこれで撤収するとするよ。」
と言いながら私たちに背を向けて何処かへ歩いていく。ふぅ...なんとか乗り切れはしましたか...と私が内心ほっとしていると、
「すまぬ、彼女は情報を多く扱う職ゆえ人を疑うことが多くなってしまったのだ。彼女も悪気があったわけではないと思うから気分を悪くしないでほしい。」
とラウマさんが私がネフェルさんに対してイラついてると認識したらしくそうネフェルさんを庇う様に言う。その言葉を聞いた私は首を横に振りながら、
「ええ、わかっていますよ。彼女も彼女なりの考えがあっての行動なのは理解しています。気分を害されたとか、その様には考えていないので安心してください。」
とそう言う。その私の言葉を聞いたラウマさんはほっとした様に一息ついた後、
「それならよかった。それとかなり後回しになってしまったがこれが霜月の子が取った食材達だ。」
とそう言いながら私にその食材らを差し出してくる。美味しそうな食材達ですね...先ほどはファデュイの方に邪魔をされましたが今度こそ味わって食べるとしましょう。
とそう考えた私は初めにブルーベリーの様な物を一つ摘み口に入れる。その食材はみずみずしさを感じ、甘さも感じるがそこまで甘すぎずと言ったとても食べやすい食材であった。それを食べた私は、
「とても食べやすく美味しいですね。これはどの辺りで取ったのでしょうか?」
「ああそれは....」
とその様にラウマさんと雑談をしながら私は食材らを食べていくのであった....