天草四郎になった私のテイワット旅行記 作:通りすがりの希望厨
「すみません、ラウマさん。私はそろそろ時間的に余裕がなくなるので...」
と通信を切った私は目線をふせ申し訳なさげにそう言う。その私の様子にラウマさんは、
「気にせずとも良い。お主が何をしようとしているのかはわからぬが気をつけて行くが良い。」
とそうラウマさんは言ってくれる。本当ならもう少しラウマさんと話して色々と情報を仕入れたかったところですが...まぁ今回は仕方ないでしょう。とそう私は考えながらも、
「ありがとうございます。私もそのうち霜月の子に顔を出しますね。」
とそう言いながら頭を下げた後ラウマさんから背中を向けて歩き始める。さて、向かい始めるのはよいのですが出来ればもう少しプレイヤブルの方と会っておきたかったのですが残念ながらその余裕はなさそうですね。運が良ければ道中でネームドと会える可能性はありますがそう都合よく会えますかね...と思いながらナシャタウンを歩いて行く。しかし今はワイルドハントの活動が活発ではないのか平穏な雰囲気ですね。もう少し無法地帯なのを覚悟していましたがその覚悟は不要だった様ですね。これならティレルさんを連れてきてもよかったでしょうか...などとそう考えながら私はナシャタウンから出る。その外の景色を見た私は、
「ふむ...よくわからない建造物も多数ありますがあれらは送られてきた情報にあったクーヴァキを使うギミックなのでしょうね。しかし探索は後回しでいいでしょう。今は普通に博士のところに向かうとしましょう。」
とそう呟いた後再び歩き始める。道中にはそこまで魔物はおらず私はスムーズに歩いて行くことができた。何もないと言うのもそれはまた退屈ですね...とそう私は思いながらもワープポイントを解放しながら歩いて行く。そんなこんなで道を進んで行くと大きな建物が見えてくる。それを見た私は、
「...クーヴァキ研究所、的な名前でしたかね。」
とそう呟く。しかし原神の割と初めからここはあったのですね。もしや傀儡がいるのでしょうか...せっかくです、少し顔を出してみましょうか。とそう考えた私はその研究所に向けて歩いて行くのであった...
—それから数分後
「侵入者発見!侵入者発見!各員、侵入者の対処にあたれ!」
「なぜ...こうなるのですか...」
あれから私は考えたままにクーヴァキ研究所に入り隠れながら進んで行った。しかし角でファデュイの構成員と鉢合わせてしまいその時、
「おや、こんにちは。傀儡さんを探しているのですがどこにいるか知っていますか?」
とヤケクソ気味にそう聞いたのですが逃げられてそのまま侵入者として扱われてしまった。まったく、私は穏便に済まそうと考えていたのに...何故そう警戒するのでしょう。とそう考えながらも私は襲いかかってくるファデュイの戦闘員や機械の攻撃を避けながら構成員は気絶させ、機械は壊したら怒られそうなので攻撃をかわすだけに止めておく。そんなこんなを数分間続けて行くと、
「侵入者の目的は私なのでしょう?なら許すわ。通してあげなさい。」
と傀儡の声が聞こえてくる。その指示を聞いた構成員達は混乱しながらも私を攻撃してくる手を止めてくれる。おや、助かりました。これで不用意な戦闘は避けられそうですね。とそう私が考えていると構成員はあまり状況を飲み込めないでいないながらも、
「えっと...どうぞ、お通りください。」
とそう案内してくれる。その言葉を聞いた私は素直に誘導に従い進んでいく。そしてなんか司令室っぽいところに案内される。すると入ったと同時に、
「何者かは知らないけど随分なご挨拶ね。」
と多少はイラついているらしい傀儡がそう言ってくる。おや、何やら怒らせてしまった様ですね...一応機械は壊さない様にしていたのですが。とそう私は考えながらも、
「初めまして、私はシロウコトミネ。名は女皇様か道化から聞いていませんか?」
とそう確認する。その確認を聞いた傀儡は少し考えたそぶりをした後、
「...ああ、そんな名前のやつを仲間に引き入れろみたいな指令を執行官全員に送ってきた時があったわね。」
とそう興味がなかったらしく思い出した様に言う。まぁ傀儡さんからしたらそう興味がある話でもありませんか...とそう私は考えながらも、
「ええ、そのシロウコトミネです。近くを通りかかったので挨拶に来たのですよ。」
とそう言うと、
「挨拶するだけなら侵入せずとも普通に正面から手続きしなさいよ!」
と怒った様子で言う。...あ、そうやればよかったんですね。とそうその方法もあったなと思いながら、
「あ、すみません。確かに名前を伝えればそれで済みましたね。申し訳ない。」
とそう謝罪する。その私の様子に傀儡は、
「...まだほとんど話してないけど確信したわ。アナタと話すと疲れるってことがね。まるで男版のコロンビーナよ。」
と呆れた様子で言う。私とコロンビーナさんを同列に扱うのは少しいただけませんがまぁそう突っかかる必要もありませんか。とそう考えた後私は、
「私は貴方と仲良くしたいのですが...ほら、お菓子くらいは持ち合わせているのでこれで機嫌を直してくれないでしょうか。」
とナタの方々から貰ったお菓子を取り出しながら言う。その私の調子に傀儡は、
「アナタ...いえ、いいわ。どうせこれからお茶会の予定があったんだしアナタも誘ってあげる。そこでいたたまれない気持ちになればいいわ。」
とそう傀儡は言うのであった...