天草四郎になった私のテイワット旅行記   作:通りすがりの希望厨

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フリンズ用の強い冠ください


お互いに利益のあること

—それから数十分後

 

 「ふぅん...」

 

 「ふむ...」

 

 「あはは....」

 

それから数十分後私はお茶会の席に案内されたので座った。しかしそれから来たのはファデュイ執行官第8位「淑女 シニョーラ」そして同じくファデュイ執行官第4位「召使 アルレッキーノ」であった。そして来た二人は傀儡から私が参加すると言う話を聞いたらしく興味深く私を観察してきた。そしてその視線私は乾いた笑いが出てしまった。その私の様子を見た傀儡は満足げにしながら紅茶を飲んでいた。いや...怖いですねぇ...誰か一人ならまだ逃げに徹すれば大きな損害もなく逃げ切れるとは思いますが流石に3人揃っているとなると戦いになれば私が負けるのは確実と言っていいでしょう。この3人が無差別に攻撃してくる様な相手ではなかったのは幸いですがね...とそう私は考えながら、

 

 「すみません、急に部外者がお茶会に参加してしまって。名乗る必要はなさそうですが一応名乗っておくと私の名はシロウコトミネ。見ての通り神父をしている者です。」

 

とそう挨拶をしておく。その挨拶を聞いた召使は、

 

 「そう畏まらなくてもいい。この場で私たちと君が戦う理由もないし、女皇陛下からも君と不用意に戦うことはしてはならないと指示も受けているからな。」

 

と私が内心警戒していることを見抜きそう言ってくる。...彼女は私が博士と協力しようとしている事を知っていないのか?知っているのなら彼女からも警戒する様な内心が多少なりとも感じ取れますが今の彼女からはその様な感情は向けられていない。...いえ、この場で黙って考え込むのは悪手ですね。とそう判断した私はいつもの様に笑顔を作りながら

 

 「そう言ってもらえると肩の力も抜けますね。しかし私としてはファデュイ執行官と言う立場の貴方方を尊重していきたい。お互い禍根が残っては困るでしょう?」

 

ととりあえずそう言っておく。すると今度は淑女の方が、

 

 「私としてはあんたがどう動こうがどうでもいいけどね。それよりサンドローネ、あなた今回はコロンビーナは呼んでないの?」

 

とそう言いながら傀儡に質問をする。すると傀儡は露骨に嫌そうな顔をしながら、

 

 「なんであのトラブルメイカーの厄介者を私が呼ばないといけないのよ。あの子が今どこにいるなんて知ったことじゃないし...」

 

とそう傀儡が言葉を続けている途中で私は何かが近づいてくる感覚を覚えた。そして私は召使の方に目線を向けると『おそらく君の考えている通りの人物が来るだろう』と言った目線を返してくれる。なるほど...となると黙っていた方が面白そうですね。とそう考えた私は黙って微笑を浮かべているとその微笑を見た傀儡が、

 

 「なに?なんでアナタ笑ってるの?もしかして私に対して失礼な印象を抱いているわけじゃないわよね?」

 

と怒りの矛先を私に向けようとしたその瞬間、

 

 「サンドローネ、またイライラしてる。」

 

と傀儡の後ろからその様な声が聞こえてくる。本当に来た...とは言えまだ、初対面ですししばらくは黙っておくとしましょうか。とそう私が考えていると淑女と召使も気づいていた様で少し微笑を浮かべていた。そして当の傀儡はと言うと、

 

 「...コロンビーナ、アナタどうしてここにいるのかしら。私、アナタを誘った覚えはないのだけど。」

 

と平然を装いながらもそう少女に話しかけている。するとその言葉に少女は、

 

 「サンドローネに会いに来たんだけど...お茶会をやってたの?いつもは私も誘ってくれるのに...」

 

と残念そうにしている。...これ私お邪魔ですね。とそう考えた私は、

 

 「貴方がよければ私の席に座るとよろしい。私は元々立ち寄っただけでしたし執行官の方々と面識が作れた時点で私の目的は達成されていますので。」

 

とそう言った後私に出された紅茶を飲み干して席から立ち上がる。すると少女は私の方に目線を向けて首を傾けた後、

 

 「キミは誰?なんだか懐かしい雰囲気がするけど...」

 

とそう私について聞いてくる。懐かしい雰囲気ですか...過去の天草は本当に色々な事をしていたのでしょうか。とそう思考しながらも、

 

 「私の名はシロウコトミネ、女皇様か道化から話は聞いて...いなさそうですね。まぁ聞いていないのならそれでもいいでしょう。...また会う機会はあるでしょうから以後お見知りおきを。」

 

とそう言った後4人から背を向けて歩き始める。すると、

 

 「...最後にこれだけ質問させてくれ。君の出したファデュイと協力する条件はファデュイ執行官の誰かが死亡するかなんらかの理由によって永久に戦えなくなった時だと隊長から聞いた。では何故君は今現在ナドクライにいるのだろうか?執行官の誰かが倒れたと言う話はないはずだが。」

 

と召使がそう最後に質問してくる。...さすが、めざといですね。やはりその点は気になっていましたか。見たところ淑女も驚いた様子もありませんし元々最後にこの質問をするのは決めていたのかもしれませんね。とそう私は考えた後、

 

 「詳しくは話せませんが...心配せずとも貴方方に損がある様なことではないのでご心配なく。むしろお互いに利益のあることをしようとここまでやってきましたから。」

 

とそう私は答えた後その場から離れるのであった...

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