天草四郎になった私のテイワット旅行記 作:通りすがりの希望厨
—そして再びスメールにて
あれから私はニィロウちゃんの後をついて行きスメールシティの頂上付近まできていた。しかしその頂上と言うのが....
「高いところに行くとは聞いてましたけど...ここまで高いところとは聞いてませんよ〜!?」
そう、スメールシティに聳え立つ巨大な木の上であった。途中までは普通に歩いてついていくだけでよかったのに途中から木の上にあがり出して何事かと思いましたが...こんな高いところまで来るんなら先に言ってたくださいよ...と想像以上に高いところまで来た私はがくがくと体を震わせながら落ちないように木にしがみついている。その様子にニィロウちゃんは、
「あ、怖かった?ごめんごめん、君が神の目持ってないってこと完全に頭から抜けてたよ。手が震えながらもついて来れてたから本当に気づかなかったや。」
とそう言いながら私に手を差し伸べてくれる。ここでもシロウさんの言ってた祝福が役に立つなんて...でもせっかくなら恐怖心もその祝福でなくしておいてくださいよ...と少し涙目になりながらもその手を受け取りながら、
「こ、ごめんなさい...足が不安定な場所でこんな高いところ来たことなくて...」
とそう謝る。そのような会話を私たちがしていると、
「あれ〜?ティレルも来たんだ?」
と少し離れた場所からアストルフォさんの声が聞こえてくる。....ん?とその声が聞こえたこと自体を不思議に思いその声のした方を向くと木の上で寝そべっているアストルフォさんがいた。私がその様子に困惑していると横にいたニィロウちゃんが、
「君がティレルちゃんの同行人って人?」
とそう確認している。その確認にアストルフォさんは、
「うん、そうだよ〜...ってうわ!?」
とそう手を降っているとバランスを崩して木から落ちた。....ってえ?落ちた?一泊置いて状況を理解した後、
「アストルフォさん!?」
と驚きの声をあげる。そしてニィロウちゃんは、
「え、うそ!?」
とそうなるとは思っていなかったらしく驚きの声を上げながら木から飛び降りて風の翼で着地する姿が見えた。ちょっ...私風の翼を持ってない...!?と足を震わせながら数分かけてなんとか木の下まで降りることができた。そして私が降りた時にアストルフォさんはと言うと、
「ん〜!ん〜!本当にどこまで深く突き刺さったのこれ!?」
「本当にごめ〜ん!僕からもなんとか這いあがろうとしてるんだけど上がらなくて....!」
と地面に頭から突き刺さっており、そしてニィロウちゃんはそのアストルフォさんを地面から引き抜こうとしていた。何これ...本人たちが真面目なのはわかるけどツッコミどころが多い.,.!とあまり頭の整理ができないでその流れのまま周りを見ると流石に人の目が集まっていた。それを見た私は流石にまずいと思い、
「ア、アストルフォさん!まだ抜けそうにないですか!?人の目集まってますよ!?」
とそう現状をしっかり認識しようとそう聞くが、
「え、ほんと?僕目立ってる〜?いえ〜い。」
とそう呑気に答えてくる。その答えに思わず私は、
「そんなこと言ってる場合ですか!?」
とツッコミを入れていれる。こう言うところがシロウさんがアストルフォさんを連れて来るのを渋ってた理由なのかな...それなら正直理解できるようになっちゃいましたよ!?とそう思いながら、
「ニィロウちゃん、抜けそうにないなら....これ使いましょう!」
と手持ちバックからロープを取り出す。それを見たニィロウちゃんは、
「それで引き抜くつもりなの!?ティレルちゃんそれこの人あんまり人扱いしてないみたいに見えるよ!?」
と驚いている様子を見せていたがそんなことは気にせずアストルフォさんの腰あたりにロープを巻きつけていく。私物理法則とかわかんないからこうするしか思いつかないし...アストルフォさんはサーヴァントなんだからこの程度耐えれるはず!とそのようなことを考えながら巻いていると、
「ん〜?ロープで引き抜くつもりなの?それなら木の上から引っ張るようにしないといけないんじゃ?」
とそうアストルフォさんが言ってくる。...え?また私木の上に登らないといけないの...?と内心絶望していると、
「それならティレルちゃんは本人を掴んでていいよ。私は上から引っ張るから。でももう少しは人が欲しいな...神の目を持ってる誰かが都合よく近くにいるのなら話は別...」
とニィロウちゃんはそう言いながら辺りを見渡した後、
「いた〜!」
とそのような声を上げる。その声を聞いた神の目を持っているのであろうその人物は、
「...もしや私ですの!?嫌ですわ私はただ商談のためにここに来たのですし、体を動かすのはあまり得意ではありませんし無賃で働くなんてごめんですの...っと手を引っ張って無理やり連れて行かないで欲しいですの!?」
とそのような賑やかな声を出していた。なんだか賑やかそうな人だな...と私は呑気にそのようなことを考えながらしっかりとアストルフォさんの腰にロープを結んだ後、
「それじゃあお二人はこれを持って木の上から引き抜いてくださいね。」
と言いながら二人にロープの先を渡す。それを受け取ったニィロウちゃんは、
「うん、任せてよ!」
とそう元気に返すがもう一人の方は、
「私の話を聞いてくださいまし〜!」
とそう叫ぶのであった...